パレートの法則を2回繰り返したら
パレートの法則で、「20%の人が80%の利益を上げ、残り80%の人が20%の利益を上げる」というモデルはいろんな場面で、きいたことがあるかと思います。
また、プロ野球の例でいうと、巨人軍が各チームからエースを引き抜いて、全員エース級の選手で固めてみても、全員がいい成績をあげているとは限りません。ある集団のエース(20%)だけでチームを作った場合、やはりパレートの法則が発動して、「20%の人が80%の利益を上げ、残り80%の人が20%の利益を上げる」という結果になるそうです。
ある集団(100%) ⇒ 上位集団(上位20%)+下位集団(残り80%)
これをさらに、もう1段階わけます。
上位集団(20%) ⇒ Class A (4%)+Class B (16%)
下位集団(80%) ⇒ Class C (16%)+Class D (64%)
上位集団には、Class S (0.8%⇒1%とする)が含まれていそうです。
![4つのグループに分かれた集団 4つのグループに分かれた集団](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/17/d2388aaaf22c7713ebc82735cf2a1295.png)
Class D に所属する人を「ふつうの人」とすると、Class A に所属する人は、「できる人」というイメージになるでしょうか。 Class B と Class C は「少しできる人」です。
そんなモデルを作ると、新しいことに取り組むのに、どういうアプローチをすれば効率が良いのか見えてきます。
1%の人が賛成してくれれば大成功である
新しいことに取り組むことに前向きな人は少ない。上の図でいうと、Class A の4%が賛成してくれればいい方で、たいていの場合、Class S の1%程度の人しか賛成してもらえません。
そのため、Class S のメンバーを橋頭堡として、Class A のメンバーを説得してもらう。次に、Class A のメンバーが、Class B のメンバーを説得し、Class C 、Class D へと展開していく方法を採らざるを得ません。
これには時間がかかります。組織が変化するには、全メンバーが納得しないとうまくいきません。
1%の人が変化に賛成してくれた場合、それは失敗ではありません。時間はかかっても全員に広がっていきますから、大成功なのです。
![Class A が良くなると、Class B,C,D も良くなる Class A が良くなると、Class B,C,D も良くなる](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/f9/95987df639a91872ed89c4c4c36ff24d.png)
この図は何を示しているかというと、Class A を改善すれば、時と共に Class B、Class C、Class D が順番に改善されるということを示しています。
ただし、時間がかかります。外部環境が変化したから、明日から我々も変化するぞと号令をかけたところで、組織が変化することは不可能です。
組織が変化するには時間がかかる
メンバーが変化を受け入れるには、以下のステップが必要です。
「変化を拒否する」⇒「変化を認識する」⇒「変化に対する対策を検討する」⇒「変化を受け入れないと対応できないと認識する」⇒「変化を受け入れることを納得する」⇒「変化を受け入れる」
この過程が、それぞれの階層で必要となります。イメージしやすいようにいうと、「社長が変化するぞと宣言した」場合、一般社員まで変化を受け入れるには、「役員」⇒「事業部長」⇒「部長」⇒「課長」⇒「係長」⇒「社員」という過程を経ることが必要となります。 大企業が変化に対応しにくいのは、企業文化のほかに、組織の階層が多いからというのも大きな要因の1つです。
リーダーは時代の変化を先取りする
リーダーは時代の変化を先取りして、組織が変化に対応する時間を確保する必要があるのです。リーダーに必要な能力はいろいろありますが、『時局を読む力』は、『コミュニケーション能力』に次いで重要な能力なのは、そのためなのです。
2008/10/20 橘みゆき 拝
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/ff/5c3aaaa07fef574431dbdc40a524d25c.png)
持病があまり改善しないため、主治医と相談してどうしようかというところ
です。検査結果をみても、こんなに悪いのにどうして動けるんだろうと
思うのですが、気持ちが張り詰めているせいか、なんとかなってます。
動乱期を迎えて魂が高揚しているのでしょう。