旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

琉球泡盛「久米島の久米仙3升入り壺」を引き当てる … 紺碧会・東京に参加して

2017-02-12 13:41:50 | 

 

 

  紺碧会という泡盛を愛好する人たちの会がある。事務局が沖縄県酒造協同組合となっているので、沖縄を中心に全国各地にあるのであろう。その東京の会に参加した。年1回開いているようだが、第31回というからすでに31年続いているのだ。さすがに日本最古の蒸留酒として600年の歴史を誇る泡盛の会だけあって、それを飲む会もふさわしい歴史を誇っている。
 私は一昨年、義兄に誘われれて初めて参加したので今回が2回目。先輩たちに混じって遠慮がちに飲んでいると大変なことが起こった。この会の催しの一つに、協賛各酒造会社が提供する酒や沖縄の物産があたる抽選会があるが、その抽選会で「久米仙の泡盛3升が入った大壺」が当たったのである。
 帰りには「2000円相当の泡盛」をお土産にくれるというので、それだけはいただいて帰ろうと特に欲もなく、「海の邦10年古酒」などをチビチビやっていると、「首藤和弘さ~ん、…これはシュトウと読めばいいんですか? 首藤さ~ん」とマイクが叫ぶ。慌ててヒナ壇にかけ寄ると、「おめでとうございます。久米仙の大壺ですよ」と、大きな段ボール箱を渡された。受け取るとズシリと重い。それもそのはず、3升の泡盛が素焼きの壺に入っているのだ。ちゃんと汲み出し用の杓子まで付いている。
 私はこれまで随分と酒の会に参加してきた。その度に同じょような抽選会が催されることが多く、比較的あたりの多い方ではあったか、しかし、このような大きな賞を頂いたのは初めてだ。今思い返しても不思議に思えてならない。
 年の暮れから、齢を重ねてもいいことは何もない、長生きすればいいことがあるというのは大変な錯覚ではないか?…などと何度も書いてきた。しかし81年生きて(4月で82歳)初めて出くわすこんな喜びもあるのだ。人間、生きておれば何があるかわからないというべきか?
 ところで、この酒をいかに飲むか? 43度の酒3升というと、そう簡単には飲めない。もちろん一人だけで飲むつもりはさらさらない。まずは久米仙さんにお礼と報告の手紙を差し上げ、古酒の作り方でも教わることから始めよう。

  
       琉球泡盛久米仙の大壺
        
木札には、「容量5400ml、アルコール度数43度、原材料米こうじ(タイ産米)」とある 

 

 


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