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[映画] ブレードランナー ファイナル・カット

2017-10-13 | 映画

「ブレードランナー ファイナル・カット」を川崎チネチッタにて観てきました


10/27から公開される「ブレードランナー2049」を記念して、「ブレードランナー ファイナル・カット」が二週間限定で劇場公開されています

「ブレードランナー」という作品には劇場公開版から始まってインターナショナル版、ディレクターズカット版、ファイナル・カット版というのが存在していて、それぞれ微妙に展開やエンディングが違ってたりするんですが、ビデオ、LD、DVDといった媒体の変遷と共に一応オレも全てのバージョンを見ているハズですσ(^_^;)

個人的にはそんなにバージョン違いにはこだわりがなくて、エンディングにしても最初のバージョンが一番好きだったりするんですが(一番最初に見たやつなのでインプリンティング的な効果もあるんでしょうけど)、とにかく ”「ブレードランナー」を劇場で見る” という体験を一度もしてなかったオレとしてはこの機会を有り難く活用させて貰いました

なにせ35年も前の映画なので、”特撮” と表現するのが相応しいビジュアルについて現代のCG技術とは流石に比べるべくもありませんが、それでも巨大なセットや異様に作り込まれた街並みの情報量は現代の観客の目からしても凄まじいレベルで、しかもオレが見に行った劇場では音響効果をかなり増幅している設定になっていて、ダークで退廃的なロサンゼルス上空を飛行する導入部から迫力が素晴らしかったです(工場?から立ち上る炎がまるで火山噴火レベルの爆音w)

シド・ミードによって ”景観そのもの” がデザインされているので、巨大ビルの壁面から車輌のドア、道行く人々の衣装、小道具に至るまでが細かくデザインされまくってる意匠を大スクリーンで確認出来たのも至福でしたヽ(゚∀゚)ノ



人間は何をもって人間たり得るのか?

今年の春に「ゴースト・イン・ザ・シェル」が日本でも公開されたばかりですが、「ブレードランナー」が「攻殻機動隊」(押井守版)に与えた影響がどれだけ大きかったのか、下手したら ”まんまコピーじゃん”って思うほどテーマや表現手法が共通してるのを再認識させられました

「ゴースト・イン・ザ・シェル」の感想で、”香港+ブレードランナー+アキバ系” なビジュアル~みたいに表現しましたがw、果たして本家のビジュアルが「2049」ではどの様に進化しているのか、楽しみに公開を待ちたいと思います!



以下ラストのネタバレあるので注意:



オレが上で書いた、最初のエンディングが好き~というのは、デッカード自身もレプリカントだったっていう ”本来のオチ” がイマイチ微妙にしか感じられなかったからなんですが、今回10年ぶり?くらいに見直してみて、”レイチェルとの「愛」を主眼とするなら、デッカードも同列の存在とするのもアリかな…” といった風に若干の変節を許容する感覚を覚えたのは我ながら不思議でした

ただ、もしデッカードをレプリカントだったとするなら、今度の「2049」は一体どういう風に辻褄を合わせるんだろう?
レプリカントに老化機能を持たせる意味なんて(タイレルの思想的に)無い気がするしなあ(゚д゚;)


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2 コメント

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ブレードランナー デッカード (もののはじめのiina)
2017-11-20 09:06:22
>「ブレードランナー」・・・劇場公開版から始まってインターナショナル版、ディレクターズカット版、ファイナル・カット版というのが存在していて、それぞれ微妙に展開やエンディングが違ってたりするんですが、
そんなに存在するのでしたか・・・。

どこぞで読んだところによると、監督がデッカード=レプリカントの解釈もあると聞かされて、その説が気に入り、その後はその説だと思い込みたかった風です。

本作は、ハッキリとはさせてないものの、たばたけさんのようにその説に組みしたくない人向けに曖昧のまゝなのでしょうか・・・❔

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>iinaさん (たばたけ)
2017-11-21 11:14:09
> その説に組みしたくない人向けに曖昧のまゝなのでしょうか

2049の方の感想にも書きましたが、まさにそういった趣旨の脚本に敢えてしていたと思われます
返信する

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