16日に立山登山に行ってきた。立山は、3003mの高山。北アルプスの一角に
ある。俺にとっては、3000m級の山に登れるのは、この時しかないと決心して
臨んだ。ところが、一の越山荘までは普通に登れたが、そこからは急登に次ぐ急登
だ。見上がるように岩場の急坂がつづく。
「俺に登れるかな」と一瞬、不安が心をよぎる。しかし、参加者のほとんどが登り
だしたので、俺だけがここから引き返すわけにはいかない。そこで、俺も挑戦し
た。予想した以上に凄い山だ。行けども行けども岩とガレた石道だ。一時間ぐらい
登っただろうか。突然、「頂上が見えたぞー」との声で上を見ると雲に切れ目から
立山神社が見えた。
「よし行ける」と一気に登った。暫くしてついに登頂。「やった!」と思わず叫ん
だ。全体として曇っていて、回りが見えないが、そこでも下の切り立った崖を見る
だけで、立山の高さを知ることができる。立山の山頂に立って、流れる汗が、気持
ちのいい汗となった。何というか、達成感と言うか、充実感と言うか、そういうも
のを感じざるを得ない。
問題は、下山だった。下山しようとしたとき、雨が降り始めたので雨具に着替えた
が、下山し始めると、すぐにその雨は激しくなり、やがて土砂降りとなった。途
中、雷も鳴り始めた。これには恐怖を感じた。急坂の登山道は、滑りやすく、慎重
に下りなければならない。メガネのレンズは雨で濡れて前が見えないときがしばし
ばあった。「これは大変だ」と覚悟しなければならないときもあった。しかし、暫
く下りると下にボーッと一の越山荘の電灯の光が見えた。このときはホッとしただ
けでなく、助かったと思った。それから50分ぐらいかかって宿泊所に着いたのだ
が、今回の登山は、俺に大きな自信を与えてくれた。
それにしても、上には上があるものだと思う。実は、翌日、室堂バスセンターにい
るとき、偶然、俺の義弟とあったのだ。雨具を身につけているので「これから立山
ですか」と聞くと「ハイ、立山を通って剣岳に登ります」と言う。「エッ、あの剣
岳」と言うと「そうです」と言う。今朝電話で聞いた話だが、なんとあれから、立
山は、珍しく晴天となり、剣岳も雲一つない晴天だったそうだ。いずれからも北ア
ルプスが一望でき素晴らしい眺めだったという。それだけでない。剣岳を登ったの
は71歳が2人、60代が4人、50代が1人の7人だったという。タフな人たち
だ。俺などは立山で精一杯なのに彼らは、剣岳を余裕をもって登っているのだ。偉
い者だと思う。
ある。俺にとっては、3000m級の山に登れるのは、この時しかないと決心して
臨んだ。ところが、一の越山荘までは普通に登れたが、そこからは急登に次ぐ急登
だ。見上がるように岩場の急坂がつづく。
「俺に登れるかな」と一瞬、不安が心をよぎる。しかし、参加者のほとんどが登り
だしたので、俺だけがここから引き返すわけにはいかない。そこで、俺も挑戦し
た。予想した以上に凄い山だ。行けども行けども岩とガレた石道だ。一時間ぐらい
登っただろうか。突然、「頂上が見えたぞー」との声で上を見ると雲に切れ目から
立山神社が見えた。
「よし行ける」と一気に登った。暫くしてついに登頂。「やった!」と思わず叫ん
だ。全体として曇っていて、回りが見えないが、そこでも下の切り立った崖を見る
だけで、立山の高さを知ることができる。立山の山頂に立って、流れる汗が、気持
ちのいい汗となった。何というか、達成感と言うか、充実感と言うか、そういうも
のを感じざるを得ない。
問題は、下山だった。下山しようとしたとき、雨が降り始めたので雨具に着替えた
が、下山し始めると、すぐにその雨は激しくなり、やがて土砂降りとなった。途
中、雷も鳴り始めた。これには恐怖を感じた。急坂の登山道は、滑りやすく、慎重
に下りなければならない。メガネのレンズは雨で濡れて前が見えないときがしばし
ばあった。「これは大変だ」と覚悟しなければならないときもあった。しかし、暫
く下りると下にボーッと一の越山荘の電灯の光が見えた。このときはホッとしただ
けでなく、助かったと思った。それから50分ぐらいかかって宿泊所に着いたのだ
が、今回の登山は、俺に大きな自信を与えてくれた。
それにしても、上には上があるものだと思う。実は、翌日、室堂バスセンターにい
るとき、偶然、俺の義弟とあったのだ。雨具を身につけているので「これから立山
ですか」と聞くと「ハイ、立山を通って剣岳に登ります」と言う。「エッ、あの剣
岳」と言うと「そうです」と言う。今朝電話で聞いた話だが、なんとあれから、立
山は、珍しく晴天となり、剣岳も雲一つない晴天だったそうだ。いずれからも北ア
ルプスが一望でき素晴らしい眺めだったという。それだけでない。剣岳を登ったの
は71歳が2人、60代が4人、50代が1人の7人だったという。タフな人たち
だ。俺などは立山で精一杯なのに彼らは、剣岳を余裕をもって登っているのだ。偉
い者だと思う。