馬鹿バスケ

Brooklyn Comets(ABA)でのアシスタントコーチを終えて、今はNYでスタッツいじり。

Jay Bilas on Zone Defense

2010年03月07日 | 日々是バスケ
今日はアカデミー賞。それもあって今日は、サンドラ・ブロックが主演女優賞にノミネートされている"The Blind Side"を観た。詳細は控えますが、NCAAのリクルーティングルールの細かさには困ったもんです。

今シーズンのカレッジバスケはSyracuseが好調。Syracuseのゾーンディフェンスを真似しようという動きはあまり見られないが、先日のESPN Magazineにカレッジバスケの解説者Jay Bilasが、ゾーンのメリットについて書いていた。以下は簡単な抜粋。

1.スカウティング上の負荷
大体のカレッジチームはマンツーマンに対する50個くらいのプレイを持っている。普通、オフェンスがやりたい事に対してディフェンスがどう守るか、ディフェンス側にスカウティングの負荷がかかるけれど、ゾーンはこの関係をひっくり返してしまう。リック・ピティーノ曰く、「対マンツーマン・オフェンスほど優れた対ゾーン・オフェンスを見たことが無い」。

2.相手にシュートを「打たせる」
マンツーではディフェンスを動かすためにプレイをデザインするのに対して、ゾーンはオフェンスを特定のエリアに追い込み、低確率のシュートを打たせることができる。特にSyracuseは、相手ビッグマンにフリースローライン近辺でプレイさせ、またコーナースリーも捨てている(オフェンスリバウンドまで考えれば許容できるリスク)。プリンストン等のシステマティックなオフェンスも、ゾーンの前では効力が落ちる。

3.速攻が出やすい
ビッグマンはゴール近辺に位置しリバウンドを取りやすく、ガードはアウトレットパスを受け易い位置にいる。

4.ファウルが少ない
ゾーンでは相手が外角でボールをまわすことが多いので、ビッグマンがファウルしにくい。一方マンツーマンでは、例えばピックアンドロールでガードにスイッチした時など、ビッグマンが「チープファウル」してしまうことは多いだろう。

ゾーンディフェンスをもっと勉強して見たくなった。


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