シソ科イヌコウジュ属イヌコウジュとヒメジソが各所で観られますが、両者はかなり類似
しているためしばしば見分けるのが 困難な場合があります。
私の職場の近くの荒れ地には両者が混じって生えているため同じ画面に撮影して比較して
みました(両わきの緑色のがヒメジソ、中央の褐色調の濃いのがイヌコウジュ)
一部分を拡大してみると(左はヒメジソ、右はイヌコウジュ)
花の比較 ヒメジソ イヌコウジュ
葉の比較 ヒメジソ イヌコウジュ
両者の違いを表にしてみました。
今年の5連休は好天に恵まれ車を駆って走り回り各種の秋の山野草を撮影してきましたが、
その中のゴマノハグサ科シオガマギク属オニシオガマとコシオガマに、7月30日に撮影した
ヨツバシオガマとを並べて供覧します。
ヨツバシオガマ 八幡平にて撮影 (7月30日)
オニシオガマ 鳥海山百宅登山口にて撮影 (9月21日)
コシオガマ 三種町石倉山にて撮影 (9月22日)
初秋の野には多くのハギ属の植物が開花しています。
マメ科ハギ属(6)、マメ科でもハギ属には属さない植物(5)、更にはマメ科にも属さない
がハギの名が付けられた稙物(2)など13種の花を供覧してみます。
なお、同意のタイトルの記事を平成8年1月にも載せていますが、今回はその後に見られた
植物を追加したものです。
◯マメ科
ハギ属
ヤマハギ(山萩) ミヤギノハギ(宮城野萩) シロハギ(白萩)
イヌハギ(犬萩) ネコハギ(猫萩) メドハギ(筮萩)
ソラマメ属
ナンテンハギ(南天萩)
センダイハギ属
センダイハギ(千代萩)
シナガワハギ属
シナガワハギ(品川萩)
ヌスビトハギ属
ヌスビトハギ(盗人萩)
イタチハギ属
イタチハギ(鼬萩)
〇ミソハギ科
ミソハギ属
ミソハギ(禊萩)
〇ヒメハギ科
ヒメハギ属
ヒメハギ(姫萩)
ヤマハギ ー ミヤギノハギ ー シロハギ
山野で普通に見れれるヤマハギと稙栽されたミヤギノハギ(その変種シロハギ)とを区別する
ことは必ずしも容易ではない。
分枝した茎(幹)はヤマハギでは立ち上がっているのにミヤギノハギでは垂れ下がるとされる
がヤマハギでも垂れ下がったものもある。
3出羽状複葉の小葉の形は両者で類似しておるがミヤギノハギでは先端が尖るという僅かな違
いのみである。花弁の色は変化が多く、ほとんど差がないが、ミヤギノハギでは竜骨弁が長く突
き出しているものが多く、萼歯が萼筒より長いという特徴的な差と見られる。
ヤマハギ 山路の至る所で極めて普通に見られる
ミヤギノハギ 秋田市植物園にて撮影
シロハギ 秋田市植物園にて撮影
ヤマハギ(左)ミヤギノハギ(中)シロハギ(右)
イヌハギ ー ネコハギ ー メドハギ
この3種は比較的に乾いた道端の草むらなどに見られます。
下の画像は3種が仲良く開花しているのを撮影したものでです。白く、旗弁に紅紫色の筋のある蝶形
花は3種で良く類似していますが、小葉の違いで区別は容易です。
三種町下岩川外の沢の町道傍の草むらで撮影
ナンテンハギ(フタバハギ)
他のソラマメ属とは違って小葉は2枚で葉茎の先端から髭蔓は出ていない 。
男鹿半島門前海岸の道端の草叢で撮影
センダイハギ 能代市風の松原で撮影
シナガワハギ 男鹿半島門前海岸の草叢で撮影
ヌスビトハギ 三種町石倉山の草叢で撮影
イタチハギ 三種町鹿渡の水路の土手で撮影
ミソハギ 各地の休耕田に群生
ヒメハギ 三種町石倉山の草叢で撮影