風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

秋の若杉山(3)

2008-10-22 | Weblog
登山口までの道端にも、秋の陽を受けてたくさんの花が咲いていました。

若杉山の登山口がある三朝町大谷地区は、鳥取県中部を流れる天神川上流の村ですが、この日、村の皆さんは稲刈りや脱穀など農作業で忙しそうにしておられました。

朝に通った時は気がつかなかったのですが、帰りにこの大谷地区が「てっぽんかっぽん・・」の舞台だと気がつきました。ずっと以前に廃校になっているようですが、分校の校舎もまだ残っていて、玄関には校名を記した板が立てかけられていました。現在は農作物の集荷場として使われているということです。

「てっぽんかっぽん・・」とは、1980年前後に日本海テレビが三朝町立南小学校大谷分校の児童たちの成長と過疎の現実を追ったドキュメンタリー番組で、全国的な賞も受けて当時は大変評判になりました。

            
            大谷分校校名板 08.10.13 

さっき調べたら、「てっぽんかっぽん物語」」('78年)、「てっぽんかっぽんの咲く分校」('80年)、「てっぽんかっぽんの詩~大谷分校の春~」('84年)の三部作があるようです。さて、私が見たのはどの番組だったのか、それとも全部見たのか想い出せません。でも、何かが心に残る番組でした。

日本海テレビも近頃はバラエティ番組ばかりのような気がします。スポンサーの関係もあるのでしょうが、かつてのような地域の問題に取り組む番組制作を期待したいものですね。

ところで、「てっぽんかっぽん」の意味ですが、この地域の方言で「ふきのとう」のことです。


ウラナミシジミ(花はアキノキリンソウ) 08.10.13


ゲンノショウコ 08.10.13


クサノオウ 08.10.13


ミゾソバ 08.10.13


オオウラギンスジヒョウモン(花はオタカラコウ) 08.10.13

秋の若杉山(2)

2008-10-18 | Weblog
山頂からは蒜山や南の県境の山々だけでなく、日本海沿いの風車も望むことができました。ただ大山だけは雲の中です。
見晴らしの良い山頂北側の露岩に座ってお昼にしました。


蒜山方面 08.10.13


ホクチアザミ 08.10.13

ダイコンソウやオミナエシなどもまだ咲いていました。


ダイコンソウ 08.10.13

山頂を占有していたツマグロヒョウモン。追いかけっこの相手がいないのでつまらなそう。


ツマグロヒョウモン 08.10.13

花びらを落とすと、マツムシソウは奇怪なボールに変身してしまいます。


マツムシソウ(花後) 08.10.13


オミナエシ 08.10.13

ススキの穂の中を下りました。


若杉山 08.10.13


秋の若杉山(1)

2008-10-16 | Weblog
連休の最終日に三朝町の若杉山に上がりました。
若杉山は初めてでしたが、天気も良く秋の花を楽しみながら歩くことができました。

マツムシソウは盛りをすぎていましたが、秋の陽に照らされた薄紫色の花は本当にきれいです。


マツムシソウ 08.10.13 若杉山

ウメバチソウやセンブリ、リンドウはちょうど良い時期だったようです。
ウメバチソウは7月に大雪山の銀泉台で見ていたので秋の花とは知りませんでした。よくよく考えてみれば、大雪はもう根雪になっているので早く咲かなければ実を付ける間がないですね。


ウメバチソウ 08.10.13 若杉山

薄紫のストライプに黒い雄しべがアクセントになっているセンブリ。
花は小さくて、私のようなオッサンでも可愛いとつぶやいてしまいそうです。でも、有名な漢方の胃薬でとっても苦いらしいです。 


センブリ 08.10.13 若杉山


リンドウ 08.10.13 若杉山

林を抜けると、ススキとササの中を行くようになります。


若杉山 08.10.13

夕暮れまで

2008-10-14 | Weblog
連休の一日、夕暮れまで畑仕事をしました。
枯れ草を焼いたり、冬野菜の植え付けのための畝を作ったりと・・。
秋の雲をオレンジ色に染める夕焼けがきれいでした。


夕焼け 08.10.12

ところで、今年のサツマイモですが芳しくありません。不作です。おまけに形も良くない。(まあ、自分のところで食べるだけなので、どんな形でもいいのですが・・)
今年初めてサツマイモにアサガオのような花が咲きました。イモの出来と関係あるのでしょうか。

 
今年のサツマイモ            サツマイモの花

林道の花・扇ノ山

2008-10-14 | Weblog
登山口までの林道も秋の花がいっぱいです。
シソ科ではサンインヒキオコシ、アキチョウジ、ナギナタコウジュ、カワミドリなど。ミゾソバやイヌタデなどのタデ科の花々も。
そして「ノギク」たち。キク科シオン属と見当をつけるのですが、ヨメナ?、ノコンギク??わかりません。

つれあい曰く「山の菊はみんな野菊でいいじゃん」ということです。


アキチョウジ 08.10.4


「ノギク」 08.10.4


「ノギク」 08.10.4

赤い実、青い実・扇ノ山

2008-10-10 | Weblog
登山道沿いのブナ林には赤い実、青い実、それに黒い実などをつけた下草や低木が見られます。ナナカマドやガマズミ、タムシバなどの木の実やトチバニンジン、ユキザサなどの草の実は赤。チゴユリは緑がかった黒、サワフタギはきれいなブルーをしています。
鳥や動物たちに遠くまで運んでもらえるよう、それぞれが精一杯のアピールをしているのでしょう。

それにしても、花をつけていた春や夏が、ついこの間のようです。

 
オオカメノキ 08.10.4          チゴユリ 08.10.4

 
サワフタギ 08.10.4           タムシバ 08.10.4


トチバニンジン 08.10.4

頂上の花・扇ノ山

2008-10-09 | Weblog
頂上は秋の陽が射して明るく、風もありません。ベンチに座ってゆっくりコーヒータイムです。
扇ノ山頂上はいつの間にかオオバコに覆われてしまっていますが、隅の方にはまだキンミズヒキやアカバナなどが咲いています。
それにしても、ノブキの実は変わっていますね。



アカバナ 08.10.4


オオバコの群落 08.10.4

 
ヤマキツネノボタン 08.10.4      コメナモミ 08.10.4

 
ノブキ 08.10.4              ノブキ(実) 08.10.4

避難小屋の2階から見る氷ノ山はやや霞んで、頂上の小屋までは見えません。


氷ノ山遠望 08.10.4

秋の花・扇ノ山

2008-10-07 | Weblog
ブナ林の登山道には、サンインヒキオコシが咲いていました。花の落ちた後をよく見てみると・・。可愛い妖怪?妖精?

 
サンインヒキオコシ 08.10.4      サンインヒキオコシ(花後) 08.10.4

少し明るい道の脇にはツルリンドウ。早いものは実をつけています。

 
ツルリンドウ 08.10.4          ツルリンドウ(実) 08.10.4 

もう秋の陽・扇ノ山

2008-10-06 | Weblog
忙しかったりで、1週間以上も間があいてしまいましたが、また少しづつ更新します。

4日の土曜日は、昼から扇ノ山に上がってきました。10月に入ってブナもこころなしか色づき、午後の日差しも柔らかくなりました。


ブナ林の道 08.10.4 (扇ノ山)


木漏れ日 08.10.4 (扇ノ山)


黄葉 08.10.4 (扇ノ山)