ここまで読んでいただき、ありがとうございます。最後にあとがきとして想いをまとめてみましたので、是非ご一読ください。
前回、ブログを書籍化してからおよそ2年。今回の文章を執筆し始めたのは、2010年7月でした。最初に草稿を作成してから半年間、多忙で空白が続いて、気づけば2011年に入ってしまったのです。2011年2月に「執筆再開しよう!」と再始動。その動機となったのは、やはり2010世界バレーの全日本女子の銅メダル獲得という快挙でした。どの試合においても全日本は高い完成度を見せ、世界に誇れるバレーを展開しました。特に3位決定戦のアメリカ戦は、あとで何度見返しても未だに号泣してしまいます(笑)。それだけ全日本女子がくれた感動が大きいということでしょうか。決して諦めない気持ちも、勝って嬉しかった気持ちも、負けて悔しかった気持ちも、全部彼女たちがくれました。バレーボールとの出会い、全日本女子から受け取った感動、それらは17年間生きてきた中での、かけがえのない宝物です。
そういったことから、自分がバレーボールと繋がった瞬間の一つひとつを、何一つ漏らすことなく書き留めておきたい、という想いが募りました。「バレーボールを観よう」と思って、意識的に観戦し始めたわけではありません。でもバレーボールとの出会いは、きっと必然だったと、今ではそう思えるのです。バレーボールを通じて、たくさんの方ともお友達になることができたし、個人的なテーマである「『バレーボールの輪』を広げること」さえもできました。再三、言及する「バレーボールの輪」ですが、それを広げたいと思う理由は、やはりたくさんの感動をくれた全日本女子に、何か恩返しがしたいと思うからです。たくさんの人にバレーボールの楽しさや魅力を知ってもらうことで、バレー人気にさらに火が付き、全日本女子がさらなる飛躍を遂げてくれることにつながるよう願っています。実際、学校の図書館司書の先生に頼んで、バレーボール関連の本を何冊か蔵書に入れてもらったりもしました(笑)。
「バレーボールの輪を広げる」というのはとても簡単なことのように聞こえるかもしれませんが、それを実行することは決して容易ではありません。JVA(日本バレー協会)の方々をはじめとする大会運営関係者、さらにはこうした個人ブログ運営者など、たくさんの人の力があって初めてできることだと思うのです。だから皆さんも、よろしければお手伝いをしてください。バレーボールをじっくりと観たことがない方も、テレビでバレーボールが放送されていたら、少しだけでも観てみてください。きっと、そこから何か得られる感動、喜びがあるはずです。全日本女子には、万人を魅了し没頭させるような力が、確実にあります。
本文途中にも書きましたが、バレーボールという競技には、こうした人と人とが「つながり合う」強大な力が内在しています。その力は、どんな他競技のそれにも劣っていません。執筆途中に読み終えた眞鍋監督の著書「精密力」の終わりにも、「つながり」という言葉が出てきました。自分が執筆中にその言葉を使ったときにはまだ気付いていませんでしたが、眞鍋監督も同様にその言葉の重要性を捉え、その本質を探求しようとしていたことがわかります。チームを銅メダル獲得に導いた監督がそう言うのですから、とても意味深ですよね(笑)。ファンと選手のつながりだけでなく、さまざまな面でとても密接につながり合えるスポーツ、それがバレーボールです。この文章を書いている今も、「バレーボールの輪」は着実に広がっています。まだ全世界という規模ではないかもしれませんが、それが世界中の隅々まで浸透し、地球の中心にまで突き入るような日がくるのも、決して遠くはないと信じています。長々と書いてきましたが、ここに記したことから、何か皆さんに伝わったことがあるでしょうか。少しでも想いが伝わっていたならば、これ以上のことはありません。
今後も全日本女子を応援し続け、選手の笑顔を追い続け、「バレーボールの輪」を広げ続けたいと思っています。拙い文章だったと思いますが、最後まで読んでくださって本当にありがとうございました。
2011年7月30日(土)
最後に、会場ギャラリーをお楽しみください!会場で観戦したことの無い方は是非(笑)。
会場では毎回、バボちゃんがお出迎え(ただし、フジテレビが放送担当の大会に限ります)。海外の選手にも大人気!
下の写真ですが、ポーランドチームのメンバーです(WGP2010表彰式にて)。全員が引き上げていく中、そんなことはおかまいなしに一人だけずっとバボちゃんと記念撮影している選手も!どの国の選手も必ずバボちゃんを知っています。美人選手たちに囲まれて、バボちゃんもさぞかし喜んでいることでしょう(笑)。
(上の写真)試合観戦の格好は、もちろん全日本ユニフォーム。2007年以降は毎回、この格好です!
(下の写真)WGP2010にて。一緒に観戦に行った友達に国旗をまとわせました!冷房が少し寒かったようで、国旗が毛布代わり。なんと豪華な毛布なんでしょうか(笑)。2008年からは試合前の国歌斉唱、試合中、試合後、いずれも国旗を振っています。テレビにも映ったことがあるので(隅にですが)、目を凝らして探してみてください(笑)。
バレーボールの生観戦、きっと誰にでも楽しめるはずです。皆さん、是非会場へ足を運びましょう!!