人生の謎学

―― あるいは、瞑想と世界

あの頃 ―― 2

2011-02-16 00:42:08 | 日記
 内臓を中心とする痛みは骨がきしむほどの激痛といってよく、四六時中、私の神経に追い討ちをかけてきた。食べ物を口にしても、身体がうけつけず、すぐに嘔吐してしまう。そのため便がまったく出なくなり――ある年の一年間で私が排泄した糞便の量は、おそらくパチンコ玉十個に満たない――、やがて体重は35㎏を切った。  ――死を覚悟しながらも、私は建築現場での仕事を放棄することができなかった。どれだけ体力を消耗して . . . 本文を読む