拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

Black Friday

2016年11月26日 | ヨーロッパの風
 新しい若い日本人の相棒は三まわり違う、31歳。
 トラックを運転しながら『今日25日はブラック・フライデーですよね~』と。
 それを聞いて、なんか金融崩壊でもあったのかなぁ・・・と思ったが、そうじゃなくてスイス地元の特定のデパートで全製品
 20−30%のクリスマス前の特別セールは通常19時閉店なのが19〜22時まで行うという。それが、『Black Friday』
 これはアメリカの真似をしたらしく、今年初めて。
 遠方で小さな引っ越しがあり、それが済んで夕方高速でジュネーブに戻る時、妙な渋滞のスタイルがおかしい、おかしい・・・
 と思っていたら、高速のそばにあるデパートの駐車場に車がびっしり停まっているのが見えて、合点がいった。ブラック・フライデ〜

 この景色をみた若い相棒、急にそわそわしだして、『急がないと、売り切れる〜ッ』と焦りだした時
 我が相方から携帯に電話があり『3割引きなんだけど、アナタのキックボードいいの見つけたんだけど、買ってイイっ?』
 っていうか、すでに会計の長い列に並んでいると言う・・・。一瞬悪い予感がよぎったが、ボクはブレーキに穴が広がり始めている
 3年以上乗っている、重くて異常に長く、電車に乗る時座席の下に滑り込ませるのが時々困難な今のキックボードにうんざりし始め
 ていたので、OK をだし、『それでも今使っているキックボードを勝手に捨てるなヨッ!』と以前使っていたまだに充分乗れるのに
 いつの間にかお払い箱にされていた小型キックボードを思い出しながら警告をして電話を切った。

 夜になり、期待と不安の面持ちでアパートに帰ると、ドアを開けて誇らしげに相方が出迎えてくれる足元に重厚という形容詞がピッタリくる
 まっ黒で太いパイプで出来ているなが~いキックボードが横たわっていた!!!
 『アナタ、これアナタが好きたタイプの折りたたみ装置なのよ!・・・』と言いながら実演してみせる相方。
 ボクはまず、今までのやつと全く同じ長さなのをガッカリしながら、持ち上げてみて驚愕した。『重も〜ッ!』

 キックボードに乗って14年、これまで8台は乗りつぶして、キックボードのことなら誰よりもよく知っているボクの目から見れば
 一目見れば欠点も長所もパッと分かる、ということを相方はいまだに理解出来ないでいるらしい。

 こればかりはせっかく買ってきてくれたけど返品せざるを得ない、と夕食後重た〜いキックボードをもって夜の街に返品に出かけたのであった。
 なんというブラック・フライデー!
                   

            
 
 

 

  ジャーナリスト魂を見て

2016年11月23日 | 観自在
 一昨日、22日の地震(スイス時間では21日のよる22時頃)でよく眠れなかった。(気になって)
 翌日、ツイッターで被害状況を知ろうとざっと目を通すが、何故か地震についてのツイートがほとんどない?!
 『被害の最小』であることを願って、床に入ったが果たして地震、津波による被害がほとんどなかった・・・ようでホットした。

 今朝、出勤前キッチンにある日本のカレンダーを何気なく見ると11月23日は『勤労感謝』とあった、からでもないであろうが
 トラックで移動中、レマン湖を眺めながら、あらためて自分が今スイスで活きているんだ・ナア〜・・・と感心(感謝を含む)

 相変わらずHULUによっていろいろな物語にハマっているが、これほど『人間の善意』を大前面にだした『希望』を感じさせる
 物語TVシリーズはあるのだろうか? それは『NewsRoom』っていうんだけど。

 マスメディアが『マスゴミ』と揶揄され始めたのはいつ頃だったか? 
 このTVシリーズは2012年6月にアメリカで放送開始という。2012年というとアメリカではとっくに『マスゴミ』であったであろう
 時期にこのTVシリーズ『The Newsroom』はマスメディアはもちろん、一般市民にあたえたインパクトはいかほどであったであろうか!
 それは第一エピソードを見たらわかるであろう。そしてさっき見た第六エピソードでは『福島原発爆発』を役者が日本語を駆使して
 ジャーナリスト魂を見せてくれていた。・・・スポンサーありきの報道ではやはり現実にはありえない『物語』であるかもしれないが、
 イヤ、そうではない!・・・という考えを持っている人間集団がこのTVシリーズを制作した!という事実が感動し、賞賛する。

       
 
 
 

書いている途中で・・・地震情報!

2016年11月21日 | オレ的アングル
  多分、この夏の二つの選挙、都知事選と参議院選挙の結果に思った以上に『ガクッ!』・・・っと、きたせいなのかブログに弾みがでないところが
  先日、フェイスブックで山本太郎さんの国会での審議の様子を・・・とここまで書いている途中で、座間宮さんのツイキャスで『福島で津波情報!!』
  という話がされていて、即ツイッターを見るとNHKの速報で11月22日5時59分福島で震度5、M7.3の地震が発生、
  福島いわき沖20Kmで3mの津波が観測されています、『今すぐ、逃げて下さい!』と言っている・・・

  なんか? 不思議? 今日ブログにアップして何か書こうとしていたのは、山本太郎さんの『東日本大震災復興特別委員会』における
  東京都内の公営の住宅に避難生活をしている人達に対して『公営住宅避難生活の打ち切り』を国が迫っていることに対する『怒りの訴え!』であったのだ。
  山本太郎は『非人道的だ!』と涙で訴えている姿にボクは打たれたが・・・今これを書いているスイス時間で23時。 NHKは今現在『津波』状況ばかりで
  地震による被害状況は全く分からないが、・・・相馬港で7時06分に90cmの 津波との情報。  
  福島原発の第二原発三号機で保管されている核燃料の冷却装置が停止している???!!!との情報だけど?それって大変な事ではないの?   
  どうか!被害が最小でありますように!





             

 深まる秋

2016年11月08日 | ヨーロッパの風
  フールーで見た日本映画『あ・うん』がとても良かって、遅れた高倉健ブームを迎えた先週。
  高倉健・・・ボクにとって、よく知っているつもりでいてゼンゼン知らなかった俳優だったなぁ。

  高倉健と言うとだれでもしっている『網走番外地』シリーズは彼が24歳、ボクが13歳で中学一年生で、北見と網走は60kmしか
  離れていなかったけれど、中学時代は夏は柔道部、冬はスピードスケート部に入っていて年中忙しく、映画を見るヒマも金もなく
  それにたまに見る映画は多分洋画だったような気がする。むしろ、小学生の時にチャンバラ映画をよく見たものだ。

  高倉健の代表作『幸せの黄色いハンカチ』も見た気でいたが、先日見たら初見であることがわかった。
  兎に角、向田邦子原作、高倉健、富司純子、坂東英二出演の映画『あうん』の高倉健は素敵だ。
  任侠モノしか演技ができない人と思い込んでいたら、洒脱な男を実によく演じる役者さんであった。

  週末、ローザンヌに禅道場を構える友人、映秋と道海和尚の招きで、彼等の道場に日本から来た禅の師匠(女性)の講義を聞いてきた。
  彼女の英語の話を逐一フランス語に訳され、話は延々2時間におよび、30年ぶりに半跏趺坐で座を組んだのであるが、痛かったけれど
  まぁ我慢が出来たことが不思議。他の20人ほどいた外人組はとっくに座をやめて足をくずして聞いていたが、無理もない。

  話を聞いていて、『師』を持つのはイイ・・・というか、持つと『なんと人生が楽であろうか・・・』などと考えた。
  ただ、禅は人を一人前にしたら『追い出す』のが本当の在り方であるとボクは思うのであるが、その辺、禅を普及しようと頑張って
  いる人はそんな事を考えてはいないのでは?・・・と思ったり。
  座り込んだ人の落ち着いたまろやかな声が印象に残った。

  同じ週末、相方の若い友人、16歳が主催する音楽会にゆく。
  この夜のメイン演奏者は17歳の少女と言うより乙女。彼女が奏でるハープは聞く者を『楽園』へと招くのだった。

  信じられないかもしれないが、同じ週末。わが写真美術館は毎月第一土曜日が『入場無料』日なので、出かけた。
  3階全館を使って、ポーランド人写真家・グラフィックデザイナー(1923〜1967)Wojciech Zamecznikの作品展

           
                吹き飛んだ 枯れ葉が告げる さようなら 無言で見送る 秋の目に涙 : 一撮