ざっけあん

方向音痴な真宗門徒のぼそぼそブログ

書庫漁り(その2)

2014-09-20 12:00:36 | ぼそぼそっ
「満州事変大画譜」というのがありました。
満州事変での兵隊さん達の戦闘風景を描いた、グラビア集のようなものです。
「日の出」という定期刊行物に付いた付録のようで、「参謀本部より本誌にのみ特別に刊行が許可されました」という添え文が見えます。

小型の紙芝居ほどの大きさの絵が16枚ほど入っていて、この画像はそれを納めた薄い箱の表面です。

書庫漁り(その1)

2014-09-07 09:29:54 | ぼそぼそっ
前住職(父)が亡くなって半年近く経ちました。遺品の整理でなにが一番大変かというと、古書です。

大学の教員をしていたせいもあって、本人の集めた資料や書籍が山ほどあることに加え、代々の住職、その家族が所有していた古書類がどっさり保存されています。浅学非才の私には保存と廃棄の取捨選択など思いも及ばず、ただただ、どんな本があるのかを整理し整頓するだけです。

そんな中でまず目についたのがこの一冊。『大法輪』の創刊号です。昭和九年十月一日発行とあり、表紙絵は信貴山縁起絵巻の「剣之護法飛行之図」であると書かれています。大法輪といえばいまでも刊行が続いている月刊誌ですが、まさかその創刊号がうちにあるとは思いませんでした。前住職が書店からずっと取り続けていて、ここ数年は読まれもせずにただ積んであるだけの本になっていたので、全部処分しようと思いました。けれどもこんな古いものがあるということは、先々代住職からの講読であることは間違いないので、やはり保存しておかなければならないかもしれません。ちなみに創刊号は五〇銭という値付けです。

当分は書庫漁りが続きそうです。