はみ出し行政書士日記

破天荒(?)な行政書士が、遭遇する様々な事件に挑戦する日々の実態+α

入管、不法滞在外国人を土日も受け入れ・早期送還へ

2005年10月31日 22時17分04秒 | ニュース
日経新聞ニュース
入管、不法滞在外国人を土日も受け入れ・早期送還へ

更なる取締り強化策と言えるのだろうか。
あまりに取締りを厳しくしてしまったせいで、いまや各地の警察の留置所や、法務省の拘置所は溢れかえってしまっているのだろうか。

丸で排除できる外国人はさっさと追い出せと言わんばかりの状態。
こういったことが行われると、入管法に定められた在留特別許可を得るための準備をする間もなく退去強制令状が発布されてしまいそうで、もしかしてそこには人権侵害も、なんてこともあるかもしれない。

ついでに余計な心配なのだが、タダでさえ深夜まで残業+休日出勤+時々職場で宿泊という、悲惨な労働環境にある入管職員の健康状態はどうなってしまうのだろうか・・・

アキハバラ

2005年10月29日 00時00分33秒 | つぶやき
昨日は、仕事で上野、秋葉原周辺をグルグルと巡っていた。(トラックとかタクシーの運ちゃんじゃないよ)
夕方、一通りの用事を済ませた後、久しぶりの秋葉原がどんな状態になっているのかを確かめるべく、秋葉原電脳街を散策したのだが、、、

噂には聞いていたが、メイド喫茶とか、キャラクターショップとか、ビデオ屋とか、とにかくマニアックさが更に増していたという印象だった。

実は、私は親戚が近くに住んでいる関係で、かなり昔の秋葉原の姿も知っている。
昔は、電気部品とか無線用品のお店が建ち並び、「秋葉原電気街」という言葉がピッタリと思わせる風景だった。
それがいつのまにか、パソコンショップばかりの時代に移り変わり、今ではキャラクターショップばっかりの時代。

電脳街と呼ばれていた時代も既に懐かしく感じられてしまうのは私だけではないはず。
今となっては、電脳街ならぬ「煩悩街」ではないかと思いながら散策を終えて帰宅したのであった。

行政書士試験制度改正

2005年10月26日 17時08分10秒 | 業界裏情報?
本年度の行政書士試験が終わったばかりだが、先月発表された「行政書士試験の施行に関する定め」(平成11年自治省告示第250号)の一部改正を行う総務省告示第1098号(平成17年9月30日)について少々。

実は、来年から試験制度が大幅に改正されることになっている。
まず1点目は、試験時間の延長。
これまで、2時間30分だった試験時間が、来年から3時間に延長される。

2点目は、試験実施日の変更。
今年までは、10月の第4日曜日だったのだが、11月の第二日曜日へと変更になる。
だから、来年は11月12日ということになる。

そして、受験生に一番関心がある試験科目が最後の変更点。
国家試験にしては珍しく一般教養(20問)と法令(40問)の2つの種類の問題が出されていたのだが、一般教養が大幅に減らされ14問に、法令が増やされ46問に変更される。

しかも、出題内容もかなりの変更がある。法令分野ではこれまでのような広範な出題内容から、「憲法」「行政法」「民法」「商法」「基礎法学」の5科目へ限定されるようになる。
これにより予測されるのは、各問題がより深い内容に、法的理解力・思考力を問われる内容になるということ。

一般教養においても、漠然とした定義から「政治・経済・社会」「情報通信・個人情報保護」「文章理解」というより具体的な定義になった。
恐らくだが、漢字の読み書き問題などなくなるのだろう。あれじゃ中学生のテストみたいだし。と言いながら、予想が外れたりしてf(^^;)

まるで、受験指導予備校のガイダンスのような書き込みになってしまいました(^^ゞ

役所の電子化

2005年10月25日 21時52分55秒 | 業界裏情報?
電子政府構想が発表されてかなりの時間が経ったと思うが、その便利さを感じる時と、全然便利さがない時と、色々だ。

今日は、とある依頼により土地建物の調査をしなければいけなくなり、法務局で登記簿謄本(登記事項証明書)やその他関係書類を取得することになった。
最近は、いわゆる「交換」と言われる電子情報のやり取りにより、ネットで繋がった法務局であれば、他の法務局が管轄する証明書も取得できるようになった。(登記申請も電子申請ができるらしいが、その道の専門家ではないので良くはわからない。)

しかし、実際の土地建物の状況と、登記されている状況を正確に確認するとなると、現場確認や管轄法務局での確認が必須であり、どうしても現地へ行かざるを得ない。
所詮バーチャルの電子政府は万能ではないこと思わされる瞬間だった。

行政書士試験

2005年10月23日 22時53分19秒 | つぶやき
本日は、年に一度の行政書士試験。
例年同様お手伝いに行って参りました。

今回の会場はM大学。
試験監督ではなく、様々な雑用を行う「本部員」という立場。
じつは、これが結構な重労働で、朝8:30から夕方5:00頃まで拘束された。

仕事の中身自体は、いわゆるイベントの軽作業のようなものだが、内容が内容なだけに厳格さを求められ、精神力を消費する。

正直疲れた。

本日は(というよりいつも)、私は行政書士のバッヂをつけていない。
そのせいなのか、年齢が割と若いせいもあったのだろうか、学生のアルバイトと間違えられた場面もたくさんあった。
それはそれで別に気にしないのだが(ある意味うれしいかも)、「フン、アルバイトめ」のような見下した見方で私を見る、多くの監督員を見てカチンときた。別にアルバイトと見られたことにカチンときたわけではない。
アルバイトであろうが、行政書士資格者であろうが、今この瞬間は、同じ立場で仕事をしている仲間なのだから、チームワークを大切にすべきだと考えている。そのチームワークは、対等な立場でのコミュニケーションによって醸成されるのではないだろうか。
それなのにエラソウな態度をとる資格者。この良識を疑いたくなるような態度には、同業者として恥ずかしくも思った。

こういったことを吸い上げて、来年以降のために役立てる仕組みが無いことにも大きな問題があると思う。
情報の吸い上げは、業務の効率化、品質の向上に役立つということをこの業界の人間は知らないのだろうか。
PDCAモデルは業務遂行上必須の事柄であるのに、この業界はこんなことも知らないのかもしれない。

実は、学生アルバイトからも同様な意見が出ていたことに驚かされたのだ。
組織、チームをうまくコントロールするには、指揮命令系統をきちんと作り上げ、役割を分担させ、責任を誰が取るのか明確にしなければいけないのに、主催者側にいる行政書士資格者たちが、そういったことに一切無関心であることに、危機感を感じざるを得ない。

NHK特集「日本の、これから」

2005年10月22日 23時49分13秒 | つぶやき
NHK特集「日本の、これから」

本日放送のNHK特集シリーズ「日本の、これから」は、若者をテーマに取り上げていた。

既に「若者」とはいえない年齢になった自分ではあるが、この10年ほどの自分の歩みと今の若者を重ね合わせて観ていた。大学に入学した頃から自分の人生について真剣に考えるようになった一方で、その理想とのギャップをどう縮めていくのか、悩みつづけた20代前半。半分諦めの境地で、今出来る事を一つずつ積み上げるしかないと考え、就職し、独立したいという気持だけは忘れずに、少しずつ前進し、時には後退もしたけれど、何とか今を語れるところまでは来たような気がする。

かつての高度成長期のように「一億総中流」でも、「サラリーマン社会」でもなくなった今、今までの古い価値観でしか物事を見ることが出来ない古い世代の人達には、若者の抱える悩みは理解してもらえないことが多くあるのではないだろうか。そして、固定された価値観しかない古い世代の人たちも、その悩みに対する答えなど持っていないのではないだろうか。

そんな中で、ゲストとして発言を多数していた泉谷しげる氏の意見は、耳を傾けるに値する深みのある内容だったように思う。

何の後ろ盾も無く、ただひたすら自分が信じ、やりたいと思う道を突き進んできた氏の言葉には、強い共感を覚えた。
若者へ向ける言葉は決して穏やかではない。
しかしそこには厳しい人生を歩んできたからこそ語ることのできる本当の優しさが覗えた。

自分も、何十年かしてから、あのように語ることのできる人生を歩んでみたいと思った瞬間だった。

でもって余談だけど、ああいった討論番組は、フラストレーションが溜まる。

残留孤児の妻死亡、夫に特別在留資格認める

2005年10月20日 19時58分13秒 | ニュース
残留孤児の妻死亡、夫に特別在留資格認める

というニュースが昨日流れていたが、そんなに大騒ぎすることには思えないのは私だけだろうか。

確かに、人道的な問題を考えれば、妥当な措置だと言えるのだが、別に残留孤児に限らず、同様の状況にある人は、押し並べて在留が許可されていると言える。

ついでに言うなら、「特定活動」しか認めなかった東京入管は少々不親切にも思える。
最近政策転換があったのかどうかは知らないが、私が2年程前に似たケースを取扱った時は、活動制限が無い「定住者」の在留資格を認められたし、昨年もっと難しいケースでも「定住者」を認めてもらったこともある。
更に言えば、昨年、かなり条件が悪い(つまり、日本に滞在する必要性があまり無い)ケースを扱ったときですら、「特例だ」などと大袈裟なことを言われずに「特定活動」を認めてもらった。

勝手な推測だが、東京入管や法務省は、このようなケースを一般化されてしまうことへの警戒心から「特例だ」と大袈裟な言い方をしているのかもしれない。

情報操作なのかな?

効率悪っ!

2005年10月18日 23時13分00秒 | つぶやき
本日は、某打合せのため目黒(といっても渋谷駅徒歩10分)にある東京都行政書士会を訪問。
某打合せは1:30ぐらいに始まったのであるが、いつもの事ながら、どうでもいいような話をウダウダとやっているのには、ホトホト参る。
民間企業なら、ものの15分程度の打ち合わせ内容だというのに、どうでも良いような質問が飛び交い、参加者が隣の人とぺちゃくちゃおしゃべり。
全く統率が取れていない。
確かに、誰もが一人親方であり、「自らの考えに従って行動」することが許されている職業ではあるが、統率の取れないミーティングは、話にならない。
仮にも、「先生」と呼ばれる職業にあるのだから、もうちょっと効率化を図り、世の中の人たちを導けるような行動を取って欲しいと思ってしまった(大袈裟かな?)。

この状態を一言で表すとすれば「レベルが低い」と言える。
しかも、打合せは4:30までと予定されていたものが、3:00前には終わってしまった。
次のアポはかなり先。
これからの数時間、一体私はどうしたらよいの(?o?)
タイムマネジメントをちゃんとして欲しいと思うのであった。

ついでに、もう一言。
3年も経つのに未だに長老の輪の中に入れないのは私だけなのだろうか?
無理に入りたいとは思わないけれど、少しは気使いするのが組織ってものだと思うのだが・・・

就活

2005年10月14日 19時51分46秒 | その他
ここ1、2週間、街中を歩いているとリクルートスーツ姿の若者が多数闊歩しているのを度々見かける。
よく見ると、来年の張る卒業する大学生ではなく今の大学3年生で、再来年の春に卒業する人たちのようだ。
先日も、新宿エルタワー前を歩いていると、「就職博」なるイベントをやっていて、大勢の学生が出入りしていた。
まだ3年生の10月だというのに就職活動を始めているのには本当に驚いた。
自分達の時代がどうだったかなど、もうかなり昔のことですっかり忘れてしまったが、3年生の終わりごろに、大学が主催するオリエンテーションのようなものをやっていたような気がする。

昔は、4年生の10月が解禁日とか言われていたが、今ではそんなの全く関係無しで、青田買いが横行しているのには、いささか違和感を感じざるを得ない。
就職活動をすることも大事だが、自分が何をやりたいのかを見極めるための時間としてもっと多様な活動をすべきではないかと思ってしまう。
破天荒な大学生活を送っていた自分だからこのようなことを考えてしまうのかもしれないが、周りが就職活動を始めたからそれに倣って就職活動を何となく始めてしまうと、進みたい道もなかなか見えてこないような気もする。

行政区画の種類って?

2005年10月05日 18時12分44秒 | ニュース
行政区画の種類って、日本には一体どれだけあるのだろう。
そんなことを考えたことがある人も多いと思う。
都、道、府、県、郡、市、区、町、村
全部違いを説明できたら、これはかなりのオタクか学者のどちらかに違いない。
昨日のニュース「郡」って必要?町村合併で激減、「1町村だけ」倍増は、なかなか面白いニュースだと思った。

ウソのようなホントの話

2005年10月05日 17時27分38秒 | 衝撃の事件
というのは、世の中たくさんあるけれど、我々法律の世界に棲む人間は、ナニワ金融道みたいな世界に遭遇することは珍しくない。
既にかなりの時間が過ぎたのでほとぼりは冷めたのだが、かなりスゴイ事件があった。

事件の舞台は、普段お世話になっている外国会社の日本支店。
業績悪化で規模縮小が決定されたのだが、日本で代表をしている人が会社の代表印(つまり実印)と通帳を持って逃げてしまった。
通帳には、日本の売上が全部入金されている。
普通我々が見る通帳と比べて、ゼロが3個も4個も多い。

本国から役員が来て、今後のための打合せをしていたのだが、事業縮小方針に反対し逃げてしまったのだ。
本国を含めて世界中での売上が何百億円とある会社だけに、日本での失態が公になれば、会社の名前に傷がつくのは明らかで、早く事態を収集させなければいけない。

加えて、日本の代表者が行方不明のままなら、会社としての機能の殆どを失ってしまう。
早急に対策を立てなければいけないのだが、肝心の代表者は一体どこへ行ったのやらさっぱりわからず、仕方なく裁判所に仮処分の申立をすることになった。

結局、代表者が交替し、外部的な問題はあまり発生しないまま収束させることが出来たのだが、一つ間違えば、日本では今後仕事が出来なくなってしまうほどの大問題だっただけに、毎日冷や汗ものだった。
しかも、本社と日本支社と両方の板ばさみ。

今となっては思い出話なのだが、こんな経験、そう簡単に出来ないよなぁと思いながら、過去を振り返るのであった。