ニュースになった化学物質シリーズ「メラミン」である
中国の牛乳に混入され・・・(また中国か・・である)
それを使った乳製品が汚染されたらしい
メラミン
窒素を含む複素環にアミノ基が3つもついている
この窒素の量がメラミンを牛乳に混ぜ込んだ理由である
1 中国の業者は牛乳を水で薄めた
2 そのままでは薄めたことが検査でバレる
3 検査はタンパク質の量を計測する
4 タンパク質の量は窒素の割合で計測する
5 窒素を増やせばバレない
6 メラミンは窒素を多く含む
7 薄めた牛乳にメラミンを入れよう
という流れのようである
メラミン自体はたいした毒性は持っていないが
体に不要な物質なので腎臓のフィルターに引っかかり
腎不全を起こすということのようだ
「メラミン」と聞いて我々が思い出せるものには
メラミン製の給食食器とか
メラミン樹脂フォームのスポンジとかがある
こちらのメラミン樹脂はメラミンとは全く物性の異なるものだが
関係がないわけではない
メラミン樹脂
メラミンがたくさん縦横に繋がった高分子化合物である
頑丈なプラスチックに成る
以前、「給食用食器に環境ホルモン」という問題が起こったときに
ポリカーボネートをやめてメラミンに替えようとする学校があったが
メラミン樹脂はホルムアルデヒドが溶出するとかいう説もあり
あの頃の給食担当は頭を悩ませたものだ
それはメラミンからメラミン樹脂を作るときに
ホルムアルデヒドを反応させて
メチロールメラミンという中間生成物を作るからだ
メチロールメラミン
結局
国内で作るメラミン樹脂には
未反応のホルムアルデヒドが残ることなどまずなさそうだ
・・・中国製品だった場合は・・・