日々の戯れ

鈴柩の頼りない脳細胞に代わる記憶

大気(分子模型)

2007-03-08 | 分子模型図鑑

まず 使用する分子模型の紹介
「日ノ本合成樹脂製作所」
http://www.hgs-model.com/j/index.html
興味ある人はどんどん購入しよう
(これで写真をあげても許してもらえるかな)

 

1 大気
今回は簡単な分子からということで
主に気体の紹介をしていく。

 

(1)水素分子
水素は陽子のまわりを電子が廻っているだけの
最も簡単な構造の原子である
だから宇宙で最も多い元素でもある
宇宙のじつに93%が水素原子だ
分子模型では白い色で表されている
水素原子が2個くっついて水素分子となる

H2

水素が最も簡単な原子なので
水素分子は最も軽い気体である
だから地球の重力ではつかまえきれず
大気中にはほとんど含まれていない
昔は風船や気球を浮かせるために使用していた
ドイツの飛行船ヒンデンブルグ号の爆発事故があって
この爆発自体は水素が原因では無かったようだが
その後は不燃性のヘリウムの方が多く使われるようになった
科学クラブでは水素をシャボン玉に閉じ込めて
火をつける実験をしたことがある
ポンッと大きな音がしてなかなか楽しい
でもシャボン玉がすごいスピードで
上に向かって落ちていくので
マッチの火が追いつかなかったりもする

 

(2)酸素分子
宇宙にある原子は
水素とヘリウムで全体の99.9%を占める
残りの約半分が酸素原子
ヘリウム原子が4つ核融合すれば
酸素原子になる
大気の中では1/5が酸素
分子模型では赤い色で表される

O2
やはり酸素原子2個で酸素分子だ
酸素原子3個がつながるとオゾン分子になる
わたしたちは大気中の酸素分子がなければ
生きていけない
ほとんどの生物に必要な物質だ

 

(3)窒素分子
宇宙に存在する原子の水素・ヘリウム以外の
約50%が酸素だったが
約10%が窒素だ
大気の4/5が窒素分子になる
分子模型では青い色で表される

N2

やはり窒素原子2個で窒素分子だ
わたしたちは始終窒素を吸いこんでいるが
毒にも薬にもならずそのままはき出している
燃えもせず、安定しているので
冷却材として様々な工場で液体窒素が使われている
-195度の低温であるが
理科実験などでも簡単に利用できる

Photo_7
地球の大気は酸素2:窒素8
こんな感じの割合で分子が飛び回っている
少し離れてみるとこんな感じ

Co2
おや
左下のほうに見慣れぬ分子がいるね
これは二酸化炭素

 

(4)二酸化炭素
黒く表されているのは炭素原子
赤は
そう酸素だった

Co2_1
二酸化炭素は炭素1個と酸素2個が結びついたものだ
生き物は酸素を吸って2酸化炭素を排出して生きている
現在では
地球温暖化の原因となる温室効果ガスとして
悪名高くなってしまったが
生き物が生きていくとき
モノを燃やしたとき
二酸化炭素を出さないわけにはいかない
甥っ子などはこれの入ったジュースが大好物だ
ビールも好きになるに違いない・・・
二酸化炭素は大気中の
0.04%を占めている
こんなに少ない割合なのに
温暖化を招いているなんてたいしたものだ

 

ちょっと長くなってしまった
炭素については明日記そう

 

コメント
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