ザ・サスペンダー

日本を斬る社会派ブログ

夏焼~その特殊な精神世界

2007-10-10 13:31:44 | モームス
ラジオ「起立礼着席」サイト内のコーナー、Berryzミュージアムについては、このブログでも過去、何度かとりあげてきました。
週代わりで2~3人のメンバーが、テーマに沿って絵を描いたり、お互いバースデーカードを作ったりする、ほのぼのコンテンツです。
が、ひとりだけ、やばい人がいます。夏焼です。
全体的に夏焼の絵は、既存の手法にとらわれず、気のむくまま筆を走らせるといった感じで、一種のアバンギャルドと言えなくもありません。
たとえば、



このあたりの作品は、色目もきれいで、イラストとして洗練されたものを感じます。
ところが、



こうなるともう理解できません。
デフォルメの方向を間違った?いや、それではこの輪郭は説明がつきません。
雑に描いたわけではないのは、はみだしもなく丁寧に塗られた部分をみればわかります。
ひな人形をなぜこの輪郭で描くのか、ハートマークでごまかしきれない心の闇を感じます。



これは発表当時、ベリーズ不和説まで取り沙汰された「かわいくない似顔絵」ですが、どうもこのあたりで夏焼は、うまく描こう、かわいく描こう、という呪縛から開放されたようです。
私が気になるのは、似顔絵そのものより、配置です。ちまちました絵を描く菅谷ですら、主題は中心に置くという原則を守っているのに対し、夏焼はもう、そのくびきからも脱してしまっています。
余白は渦巻きで埋めるという、想像すらしたくない心象風景です。



これは須藤の作品です。テーマは4コマ漫画。
小さいのでわかりにくいですが、
1.エレベーターがある
2.乗り込む人々
3.駆け込もうとする人
4.ドアに激突
と、きちんと起承転結になっています。
実体験に基づく、というキャプションがついており、いかにも須藤らしい、模範的作品です。
これが夏焼となると、



起起起起です。
私も今まで不条理4コマと呼ばれるものもいろいろ読みましたが、ここまで不条理なのは見たことがありません。
右下のゆるキャラも謎です。

このBerryzミュージアムは、季節に応じたテーマを課せられることがあり、今年のバレンタインデー前後は「チョコレート」というテーマで、たとえば桃子なら



こういうイラストを描くわけです。
桃子らしい、シンボリックなイラストです。
同じテーマで、同じようなものを描いても、夏焼の場合このようになります。



これを貰った相手は腰を抜かすと思います。怖すぎます。
どうやら裏面に渡す相手の名前が入るようですが、バレンタインのチョコというより、もはや呪いのアイテムです。
こんなもの大スキと言われて渡されても、どう対処したものか困ります。

須藤や熊井ちゃんは丁寧で、徳永は大雑把。このコーナーの作品を見ていると、ああ人間性が出ているなあと感じるんですが、とすると夏焼は、見た目や言動では量れない、特殊な精神世界を持っているようです。
もしくは、識域下で我々に何かSOSを発しているのではないか・・などと心配にすらなってくるのです。

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3 コメント

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ノリノリで描く時 (Unknown)
2007-10-11 01:40:04
僕も漫画を描くので解るのですが、この4コマを夏焼さんは相当なテンションで描いてるはずです。まさに乗って描いてる状態です。悪魔の様な者のセリフもたぶん声に出して書いてると思われます。
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Unknown (夏焼 雅)
2007-10-11 01:54:53
悪魔が「だそ、だそ」言ってく様を4分割でクレッシェンドする。そこまでは以前から構想にあった。しかしそれだけだと作品として成立しない。だからそれら全てをゆるキャラの想像としてまとめるというアイデアが降りてきた時は興奮したね。もう一気に書き上げたよ。
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Unknown (Unknown)
2007-10-11 04:07:59
いわゆる覇王の卵だなこれは
雅は何を生贄にするのだろうなあ
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