偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

●長島茂雄 vs NYタイムス???監督賞は悪しき習慣なのか?

2007年04月22日 18時10分32秒 | ◎海外スポーツ&ニュース見出しdeポン
●長島茂雄 vs NYタイムス???監督賞は悪しき習慣なのか?
 前の記事の後半で紹介したみたいにボストン・グローブではちょいちょいニューヨークタイムスの記事を引用してネタにしているようだ。
 たとえば最近こんな記事があった→。★★

 ニューヨークタイムスのヤンキースの井川は阪神時代には試合に勝つと監督のポケットマネーからボーナスを貰っていたといわゆる「監督賞」について紹介する記事。
 それを知ったレッドソックスのフランコナ監督は
「冗談じゃないよ、いい采配をふるって試合に勝てたんだったらこっちが貰いたいくらいさ」と笑っていたという。

 さてそのニューヨークタイムスだけどなんかちょいちょいイヤーな感じ。
↓とりあえず本文を先に紹介



***************************************************************************************************もし井川が明日のゲームでヤンキースがクリーブランド・インディアンズに勝利することに貢献したら、恐らくはジョー・トーリ監督に握手を求められ一言二言もらえるだろうが、8シーズン過ごした彼の阪神時代にはもっとカタチのある見返りを得ていたようだ。

 阪神の勝利に貢献したあかつきには井川は監督から「円」のつまった封筒をしばしば受け取っていた。その金額はたいていは1000ドルほどだったという。それは井川が自由に使える金となる。かれはそれらを大抵は貯金し封筒は記念にとっておいた。

 こうした年俸とは別枠の金銭のやりとりは「kantoku shou(監督賞)」と呼ばれる日本独特の習慣である(監督賞は直訳すればmanager prizeとなる)。日本のプロ野球でプレイする外国人選手はこれを“ファイトマネー”と解釈しているようだ。

 システムは至って簡単、勝ち試合の中で光っていた選手、たとえば決勝ホーマーを打ったとか、8イニングを好投したとか、ここぞという場面で盗塁をきめたとか、そういった選手が現金を受け取るのである。

 12球団すべてがこのシステムを採用しているわけではないが、特殊なケースというわけでもない。ファイトマネーは選手のやる気を起こさせるために用いられる。
「目の前に人参をぶらさげられたようなものなんですよ。エサみたいなものですかね」と井川は通訳を通じて語った。

 監督賞を受けるのは1試合中一人に限らないが一試合あたりの総額が5000ドルを超えることはあまりないという。多くの場合はフロントが出してくれるが中には監督のポケットマネーであることもあるという。井川は一度、金のかわりに高級時計を貰ったこともあると付け加えた。

 監督たちはビッグゲームを控えている時は、その前の何週かは監督を出さずにいてキャリーオーバーするのだという。なのでもし件のビッグゲームでチームが勝つことができたらヒーローたちは思わぬ大金を手にすることになる。今シーズン2試合でまだ勝ち負けのついていない井川だが、もしレッドソックスに勝てたらトーリ監督がバケツいっぱいのドル札をくれるというのはどうかと聞いたら笑っていた。「こっちにそういう習慣がないことは知ってるし、別にそんなのなくてもモチベーションはもてますよ」と。

 今季レッドソックスでメジャーデビューした岡島秀樹は巨人時代は監督賞を貰っていたが、日ハム時代は貰っていなかったと語る。

 「もしこのシステムがあったらチームのモチベーションづけに一役買うと思います。ないよりはあったほうがいい。」と岡島は通訳を通じて語った。「がんばって結果を出せば目に見える形で褒美をもらえる…というシステムが」

 岡島の場合、巨人時代は日本では伝説的な人物となっている長島茂雄監督がミーティング中に監督賞を配ったという。貰った選手はチームメイトから拍手を受けるのだ。その額は大したことなかったが金銭的なことよりも精神的な満足感のほうが大きかったと岡島は強調した。

 メジャーリーグでは多くの選手がその契約の中に球宴出場したらとか何試合以上出場したらいくらもらえるとかいったインセンティブ(出来高払い)条項を設けている。だが、日払いの賞金システムはない。
 日本でプレイ経験のないメジャーリーガーたちに意見を聞くとそんなシステムは聞いたことがないし、メジャーよりは安いとはいってもトップ選手ともなれば500万ドルも年俸を貰っているのに、なぜさらなる動機付けが必要なのか不思議だという。

 「ボクたちからみたら変な考え方だと思うよ」とメッツのトム・グラヴィン投手は言う。「賞金を欲しさになんでもしてやろうなんてヤツが出かねないと思うよ」

 監督賞は1990年にオーナーたちから提案された「ペイ・フォー・パフォーマンス・システム」を思い出すという。そのシステムは選手会の反対で採用されることはなかった。
 グラヴィンは「監督賞システムは厄介の元にもなるだろう」と付け加えた。 

 「ある試合でが『あと1本打てば今日は4の4だぜ。そうしたら監督賞はいただきさ』なんて選手がいたとするよね…とグラヴィンは説明する。そんなケースでランナー2塁とか1・2塁とかいった場面だったとしたら『こういう時は犠打でランナーを進めるのがセオリーだけどそうなったら4の4が逃げていくなんて葛藤を起こしかねない。

 メジャーで15年間監督をして現在は千葉ロッテ・マリーンズの監督であるボビー・バレンタインはこう語る。
「監督賞というのは日本的美徳である集団の和を損ねかねない。たとえばスーパースターが一人勝ちみたいな状況はおこりがちだろうが、そうなれば彼はチームの中で孤立してしまう」

 それでバレンタインは監督賞を出さないことにしている。そのかわり何勝かごとに選手たちはパフォーマンスに応じてポイントをもらえるという。たとえばリリーフ投手が1イニング押さえれば1ポイント、代走が帰ってこれたら2ポイント。試合に出ただけでもポイントはもらえる。最終的にはポイントは換金されるがシステムは複雑なためその管理はコンピューターで行われている。

 現金を手渡したり自腹を切ったりはしないバレンタインだが、ブルペン捕手やマッサージ師といった裏方さんへのご祝儀用にはマネージメント料の10%を設定しているとか。その額は年間60000ドルにのぼるという。

 「我がチームにおいてはそれが動機付けになるのです。もともとはもらえなかったかもしれないお金なのですから」バレンタイは電話インタビューで福岡からそう答えた。
 「以前、うちのベテランに私のシステムが公平かどうか尋ねたことがあるのですが、彼はそんなの大したことではないと言うのです。金自体に意味があるのではないのだと」

 彼は選手貰った金額について話をするつもりもない。賞金とて課税されるし誰にもトラブルに巻き込まれてほしくはないからである。そんなわけで賞金の総額が公表されたこともない。

 ここでもうひとつ付け加えておくと日本では選手たちはスポンサーからもしばしば賞金や賞品などもらえる。賞品は安いものから高級なものまで幅がある。

 井川は独身時代にはホットプレートをもらったことがある。ヤンキースの松井秀喜は巨人時代にセ・リーグMVPに輝きクルマを貰った。

レッドソックスの松坂は西武ライオンズ時代には監督賞はなかったがスポンサーからよく動物のぬいぐるみであるとかタオルセットを貰っていたという。時に賞品は迷惑なものでもある。

 「勝ち投手になった時には、24本入りの缶コーヒーをもらえるんですけど…」と松坂は通訳を通じて言う。「たしかにボクはコーヒー好きなんですけど缶コーヒーはね…。だからそれらは人にあげちゃいました」

 松坂、井川、岡島はいまメジャーの生活に慣らしているところだが、それは監督賞も賞品ももらえないということを意味している。何千マイル彼方にいるリリーフ投手のC.J.ニコースキーの場合は彼らとは逆の立場だ。

 ニコースキーはメジャーで10年プレイした後にAAAを経験し今季から福岡ソフトバンク・ホークスと契約した。彼は別に驚くこともなく監督賞について喜んで受け入れている。

「予期せぬボーナスくらいに思っているよ」とニコースキーはメールで答えた。

ニコースキーは給料の安いマイナーリーグでこのシステムを取り入れたらいいとも言う。でも年に2千万ドル以上も稼ぐメジャーリーガーには向かないとも。
「だって彼らは充分な給料を貰っている。それをいまさら監督賞なんてはした金は屁みたいなもんだろ」


***************************************************************************************************
以上

 さて、この記事、日本人なら突っ込みどころ満載なはずだ。
 まずはいろんな立場の人に自由に意見を言わせて、いかにも公正な組み立てをしているような書き方をしているけど、日本で長年プレイしたことのある外国人に聞かないのか?っていう

 あとトム・グラビンは確かに名投手だが、表面的なことだけ説明して意見を求めるのは意見の誘導ぢゃねーのか?あと、そもそも投手に聞くというのが間違いだろう。
 投手というのはチームプレイという葛藤から一番遠いポジションといえる。ついでにつっこんどくと犠打だったら3の3にはなっても4の3にはなんねーだろうよ。

 そもそも宮本慎也だとか川相昌弘とかいったバント職人がもてはやされる日本の野球文化くらい知っとけ。あとサイン無視したら罰金取られることだってあんだぞ…っていうシステムも紹介しとけ!

 ボビー・バレンタインって前々から胡散臭いと思ってけど、やっぱりとんだインチキおやじだったんだなぁと再認識。日本的なチームの和とかなんとか理解したふりして、結局、ポイント制ってアメリカ的拝金主義のシステムを踏襲してるだけぢゃん。

 ゼニ金のことで孤立って、最近の中村ノリの記事を思い出すけど、それこそもめるときは年俸でも非難の対象になるもんだ。っていうかそういうどうしようもなく固定された年俸を補うっていう意味にこそ伏兵にチャンスな監督賞は意義があるんぢゃないかな。

 アメリカ人にはわからない…と思っていたらこんなサイトを発見。
「ライ麦畑でつかまえて」の主人公と同じ名前のホールデンくんというあんちゃんが
「焦点にすべきは金額ではないのだろう。日本は米国と比べて“名誉”を重んじる文化がある」
と意見していた

 まぁ、名誉って言うとちょっと重いかもしれないけどね
感謝の気持ちをカタチで表す、たとえば中元とかお歳暮みたいな次元

井川のニンジンだのエサだのって表現があるから一概にニューヨークタイムスの書き方をせめることはできないかもしれないけどね

 松坂たちは監督賞がもらえないメジャーの生活に慣れなければいけない…って、金が相当気にかかるんなだな…アメリカ人は…(笑)
 でもお金が好きって思われてたほうが、実はメジャーにいられるだけで幸せなんです…っていう卑屈さが隠せて年俸交渉のときも足下みられずに済むかもね(笑)


 でもまぁ、アメリカ人にフォア・ザ・チーム…なんて説教はされたくねーよな…っていう

 前に●井口資仁はマジMVPなのか??って記事投稿したときにESPNの解説者、スティーブ・ストーンが書いたアメリカ人はなんでチームプレイに徹することができないのか?という論調の文を紹介したことがあったけど、それをそのままグラビンだの返してやりたいね

 まぁ、突っ込みどころはあるにしても、あきらかに偏っていると断罪できるような材料の並べ方ではないか。少なくとも文字はね。

 でも

でも

でもこの下品なマンガはなんだよ!この絵だけで有罪決定!
ヘタさ加減(←わざと雑に書いてると思われる)と¥マークも悪意に満ちている

正調:ちっちきちー



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