Vol.1039 新宿御苑の桜のある風景 （その１） (Photo No.7153)

たくさんの種類の桜が見られる新宿御苑には、ここ数年、毎年のように
行っています。桜のシーズンになると、やはり新宿御苑は見に行かな
くてはならない必須の場所ですね。人の多さでは、千鳥ヶ淵だと思い
ますが、ゆっくり見られるのは新宿御苑の方です。新宿御苑には65種類
1300本の桜が植えられています。もっと多くの本数が植えられている
桜の名所は、他にもありますが、種類の多さでは、おそらく日本一だと
思います。

【撮影日】2011/04/10 10:47:24.05
Nikon D300 レンズ：17-55mm F/2.8G
焦点距離：23mm F/9 1/500秒

今日の東京は、冷え込みましたね。コート無しで出かけたのですが
ちょっと肌寒い感じがしました。暖かくなったり、冷え込んだりと
忙しい東京の春の天気です。

先日、ホテルオークラのウェイトレスさんの話をしましたが、実は
他にも素晴らしい話を聞きました。この話は、1989年5月4日の毎日
新聞に投稿された話でもあるのです。それではご紹介します。

5歳になる女の子が血液のガンにかかってしまい、もはや完全治癒を目指
しての治療は諦めざるをえず、苦痛を軽くして、良い時間を伸ばしてあげ
る、いわゆるターミナルケアに方針を変え、家族で日々頑張っている時で
した。女の子がブドウを食べたい、と言い出しました。お父さんは、病院
の近くの八百屋さんに行きましたが、ブドウがない季節だったので、当然
ながら八百屋さんにはありません。もしかしたら日本橋の高島屋ならある
かも知れないと思い、行って見ました。するとあるにはあったのですが、
桐の箱に入ってる高級品の巨峰でした。値段も何万円もするものでした。
お父さんは、小さい女の子なので、5～6粒しか食べられないからちょっと
でいいのだけどなと思い、諦めようとしたのですが、ダメ元で店員さんに
聞いてみたら、何と店員さんはとても親切な人で、量り売りに応じてくれ
たんです。素晴らしい店員さんです。女の子のお父さんはもう嬉しくて、
5～6粒のブドウを女の子に食べさせる事ができました。この話を聞いた
病院の先生が、ものすごく感動し、ぜひこの素晴らしい店員さんの事を
みんなに知らせたいと思い新聞に投書したそうです。
実は、美談はまだ続きがあって、この話が新聞に出ると高島屋の役員が
「うちのテナントには、こんな素晴らしい店員さんがいるのか、会って
お礼をしたい」と思い探しましたが、この店員さんは、自分から名乗り出て
きません。本当に真の意味での素晴らしい店員さんです。こんな店員さん
はどうしたら育てる事ができるのか、社員教育の原点がここにあるのかも
知れませんね。