製薬企業からみた博士号取得者への期待という記事を見つけました。
平成19年10月18日(木) 日本学術会議講堂にて開かれた、東京公開シンポジウム「研究・教育者等のキャリアパスの育成と課題」で発表された製薬メーカーの研究員の方のプレゼン資料です。
プレゼン資料の14枚目から、製薬メーカーにおける博士号取得者の実態が述べられています。
採用への選考フローなども示されてます。
1)まず、求める人材に関して。これは、博士、修士に特に差をつけてないようですが、
– 新規領域や新規技術への参入時に博士を求める
– 企業研究と大学博士課程研究には大差がある。即戦力となる博士は少ない
だそうです。
2)博士、修士、どちらが優秀か?
博士 17名、修士0名、博士、修士に差なし 29名
というのが回答のようです。
入社時は、博士が修士より優れる
– 入社数年後には、博士と修士との間に差がなくなる(人間性)
– 日本の博士は教授の下請けの特定領域の研究をしており、専門性は高いが米国博士の様な関連領域を幅広く学んでいない
– 日本の博士はテクノロジーには強いがコンセプトには弱い
– 博士は、入社後のテーマ、領域の変化に対応することを苦手とする傾向がある
– 修士には貪欲な人がいて入社後急成長することがある
関連領域の知識、コンセプト、そして、変化への対応がやはり問題ということでしょうか。
3)一方で、博士に期待されているのは、専門知識や研究遂行能力が上位を占めているようです。
研究員のキャリアパスとして、研究所で上の役職になる以外に
臨床開発(臨床治験、臨床薬理、プロジェクト管理)
生産技術(合成、醗酵、バイオ、製剤、CMC)
信頼性保証(薬事、安全性情報)
経営企画(事業開発・製品戦略、ライセンス)
経営管理(知財研修)
営業(プロマネ、グローバル販社)
などが示されています。
うーん、なんだか楽しそう♪
研究も大好きですが、最近では、他のこともやってみたくなってきて、この心境の変化に自分でも驚いています。
ちなみに、私自身、博士号取得者なのですが、分野や領域を、むしろ好んで広げてきました。その結果として、ひとつのことを掘り下げている方に専門知識ではかなわないものの、興味や将来への選択肢の可能性としては、やや広がっているのかなぁと感じてます。どちらを指向するかは、性格的な問題も大きく関係するのかなぁと感じる今日この頃です。
平成19年10月18日(木) 日本学術会議講堂にて開かれた、東京公開シンポジウム「研究・教育者等のキャリアパスの育成と課題」で発表された製薬メーカーの研究員の方のプレゼン資料です。
プレゼン資料の14枚目から、製薬メーカーにおける博士号取得者の実態が述べられています。
採用への選考フローなども示されてます。
1)まず、求める人材に関して。これは、博士、修士に特に差をつけてないようですが、
– 新規領域や新規技術への参入時に博士を求める
– 企業研究と大学博士課程研究には大差がある。即戦力となる博士は少ない
だそうです。
2)博士、修士、どちらが優秀か?
博士 17名、修士0名、博士、修士に差なし 29名
というのが回答のようです。
入社時は、博士が修士より優れる
– 入社数年後には、博士と修士との間に差がなくなる(人間性)
– 日本の博士は教授の下請けの特定領域の研究をしており、専門性は高いが米国博士の様な関連領域を幅広く学んでいない
– 日本の博士はテクノロジーには強いがコンセプトには弱い
– 博士は、入社後のテーマ、領域の変化に対応することを苦手とする傾向がある
– 修士には貪欲な人がいて入社後急成長することがある
関連領域の知識、コンセプト、そして、変化への対応がやはり問題ということでしょうか。
3)一方で、博士に期待されているのは、専門知識や研究遂行能力が上位を占めているようです。
研究員のキャリアパスとして、研究所で上の役職になる以外に
臨床開発(臨床治験、臨床薬理、プロジェクト管理)
生産技術(合成、醗酵、バイオ、製剤、CMC)
信頼性保証(薬事、安全性情報)
経営企画(事業開発・製品戦略、ライセンス)
経営管理(知財研修)
営業(プロマネ、グローバル販社)
などが示されています。
うーん、なんだか楽しそう♪
研究も大好きですが、最近では、他のこともやってみたくなってきて、この心境の変化に自分でも驚いています。
ちなみに、私自身、博士号取得者なのですが、分野や領域を、むしろ好んで広げてきました。その結果として、ひとつのことを掘り下げている方に専門知識ではかなわないものの、興味や将来への選択肢の可能性としては、やや広がっているのかなぁと感じてます。どちらを指向するかは、性格的な問題も大きく関係するのかなぁと感じる今日この頃です。
私も進路に関して考えると、わくわくどきどきします♪
楽しみに見守っています♪
元山之内研究本部長-社長-アステラス会長さんですからねぇ。
あっ、それはたいへん失礼いたしました。
それにしても、研究者目線のトップスがいるというのは、いいことですね♪