ママ研究者~人生まだまだこれから~

製薬会社で新薬開発に挑む研究者。2人の息子(6&0歳)がいます。ママ研究者(今は臨床系)、日々の思いを綴ります!

注意。。。

2008-08-12 06:28:32 | 企業におけるお仕事
注意を受けました。相手は部長です。
理由は、7月の休日出勤の回数が規定値を大幅に超えていたためです。

7月は、
 子供の発熱が3回もあったこと、
 毎日観察が必要な動物実験があったこと(かなりいい結果!)、
 メンタルで休職した同僚(チームのメンバー)の復職が遅れていること、
 緊急時に仕事を分担してもらえる上司が、出張や夏休みで不在だったこと、
などが重なったため、休日たくさんきてしまいました。
あと、共同研究や学会参加での外出があり、たくさんの知識を得て、勉強するのが楽しかったというのもありました。

当の私は、休日に少し実験しに来ることは、全く苦痛ではなかったのです。
むしろ、子供の発熱で、始めていた実験を中止することや、
動物実験の観察を土日はオヤスミする(妥協した実験になってしまう)
方が、苦痛に感じただろうなぁと思います。
同僚の休職や、上司の出張は、仕方ないことだし。。。

部長からは、どうしてそうなったか、という理由をヒヤリングされ、今後はルールを守るように、という指示を出されました。ただ、どうしてそうなったかという理由を解決する話し合いには発展しませんでした。

自分としては、部長に言いたいことはもう少しあったのですが、あまり事を大きくすると、人事部も巻き込んだ問題に発展しそうだったので、「はい、今後は気をつけます。」で終わりにしました。まぁ、この注意自体、人事から来たんですけど。人事部問題に発展すると、経験上、物事の論点が反れた議論が展開され、さらに厳しい規則ができることもある。そーいう議論に巻き込まれるのは、私はかなり苦手なんです。

基本的には、なるべく時間内で仕事を切り上げること、休日はしっかり休むこと、は重要だと思います。ただ、子供の体調問題や、集中して片付けたい仕事があるとき、また、新しい分野を勉強したい時など、一時的にオーバーワークになることもあると思います。
私の性格上、実験がうまくいってるときとか、今まで分からなかった分野のことが分かり始めたときって、楽しくて仕方ないんですよねー。子育ての時間も、自分としてしっかり確保しているつもりですし。

社として、今回の私の休日出勤を本当に解決したいならば、
1) 子供が熱を出した時にも、仕事が継続できるシステムを作る。
2) 動物実験を、誰かと交替で観察する。(基本的に、私一人でやっている研究テーマ)
など、具体策に踏み込んだ話し合いが成されるべきだと思います。
だけど「ルールなので守ってください。長時間労働は、メンタルヘルス問題のきわめて重要な原因のひとつです。体調管理に気をつけるように」(本当に心配してくれているのでありがたいのですが。)といわれただけでした。

確かに、長時間労働とメンタルヘルスの問題に関係があることは明らかです。でも、長時間労働は原因ではなく、結果であって、長時間労働を引き起こしている何かを解決するのが最も重要なはずです。

メンタルヘルスに対する社の施策は、「しっかり休みましょう。早く帰りましょう。ワークライフバランスを整えましょう。」など、休むためだけのルール作りだけです。
穿った見方をすると、会社に都合が良い「アリバイ的」ルールともとれてしまいます。今回は、カードの出入りから、7月の私の出社時間、退社時間が全て打ち出された表を見せられ、監視されているようで、さらに不愉快な気分になりました。
私としては、自己責任のもと、仕事をしているという意識が強いので、誰かのせいにしたくもないし、過剰に心配しないで欲しいのです。

勝間さんの本に、「ワークが充実してこそ、ライフも充実するのです。」と書いてありましたが、本当にそのとおりだと思います。単に、休むための「会社都合アリバイ的ルール」を充実させても、業務の難易度やプレッシャーが下がるわけではないので、メンタルヘルス問題は解決しないと思います。

今回伝えたかったことは、今度の答申書にでも書いてみようと思います。
書くとすっきり、整理されますね。冷静に見つめることもできますし。
3毒追放だ。

ちなみに、管理職になると、全く干渉されなくなります。
ということで、よりインディーになるために、管理職試験を頑張ろうと思ったのでした。

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2 コメント

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Unknown (suikyo)
2008-08-13 22:40:34
先日いろいろなところで働いている高校の友人たちと会ったときにも、長時間労働の話が出ました。

そうなんですよね、長時間労働は原因ではないのですよね。友人たちとの会話でも、このエントリでも、具体的に根本的な原因に踏み込んで考える、ということが必要だと考えさせられました。
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Unknown (ママ研究者)
2008-08-14 06:07:28
昨日の新聞で名ばかり管理職問題で声をあげている方のインタビューがありました。
業務の効率化だけでは改善できない長時間労働を強いられている人も多いんですよね。
(マクドナルドの店長さんとか、ホテルフロントとか、長距離トラックとか。)

ケースバイケース。
何が原因かをきちんと見つめて、それぞれの解決策を提示しないといけないんだよなぁって思いますね。
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