★雪組ミュージカル『Shall we ダンス?』＠東京宝塚劇場

宝塚歌劇雪組公演
ミュージカル『Shall we ダンス?』


やっとチケットをゲットして・・・行ってきました。



雪組の観劇は、12年「ＪＩＮ」以来丸まる1年ぶり・・・

原案・脚本・監督◇周防正行
脚本・演出◇小柳奈穂子



映画版では、周防監督の日本のも、
リチャードギア主演のリメイク版（感想こちら）も見てます。

どちらも好評だっただけに・・・
今回の宝塚版、よくて“あ・た・り・ま・え”！？（汗

どんな風になるのか？と思いきや
『いや～～楽しかった！！』


映画の日本版を、設定だけ（アメリカ？）イギリスにし
意外に忠実に舞台化され・・・

といっても、そこは日本初のミュージカル化なので
幕開けからショーアップされたブラックプール・ポールルームホール
“Shall we ダンス?”の総踊り
（麻樹まゆみさんの影ソロの歌声が素敵

このシーンなんて、ホント“宝塚”ならでは華やかさ
（映画ではなかったと思う？！けど・・）

そのうち・・・
　　　ヘイリー（壮一帆）が、踊ってる中に
　　　妻のジョセリン（愛加あゆ）を見て
　　　“あれ？”って表情をしたと思っていたら・・・

　　　「ヘイリーの“夢”でした・・・」

こういうのが自在に作れるのは、宝塚版の良さですね。


それに、「オーシャン１１」のときも思いましたが・・・
映像の取り入れ方が進化してまして
この舞台も、舞台装置と映像を融合させていて・・・お見事！



キャストでは・・・
何といってもステンカラーのコートで、紙袋を下げ出てくる
平凡なサラリーマン・ヘイリーになりきった「壮一帆」がいい。


ダンス講師・サラ（早霧せいな）も、
日本版の草刈さんのイメージとダブるミステリアスな雰囲気で
硬質な感じが活かされ、本来男役のチギちゃんに
なぜこの役をやらせた訳が分かるような。


ヘイリーの妻ジョセリン（愛加あゆ）夫の変化に戸惑う妻を、
本来の娘役らしい柔らかく嫌みなく演じ・・・好感。


ダンス仲間のドニー（夢乃聖夏）は、「も・う・け・や・く」
出てきただけで客席を沸かせ・・・。


バーバラ（大胡せしる）・・・女役に転向後色々演じましたが
この役をするために性転換したのでは？（笑）と思うくらい。

競技会でのリードぷりは、元男役ならでは！！

　　　
そして・・・（大劇場を怪我で休演）東宝で復帰の未涼亜希さん、
ダンスホールで「せり上がり」シーンでは・・・存在感ズシリ。


「奏乃はると」・・・内偵してるうちにヘイリーにシンパシーを持ち始める探偵事務所の所長さん。中年の役がどうしてこんなに上手いのかしら？


とにかく、映画のイメージを壊さず、
（それ以上に）楽しくミュージカル化した雪組のみんなに・・・

演出の小柳先生・・・またまたクリーンヒットです。



併設は、ショー『CONGRATULATIONS 宝塚!!』
藤井大介の作・演出

100周年おめでとう！！とにかくにぎやか。

ショー的には、普通の出来かも？
客席降りが2回もあり、新年からサービス精神満載。