★「マルグリット」＠日生劇場

日生劇場「マルグリット」初観劇

公式ページは・・・こちら


“赤坂ＡＣＴシアター→梅田芸術劇場→日生劇場”と公演
当初から予定されていたスケジュールとはいえ
こういうのって“凱旋公演”っていうのかしら？



宝塚退団後の春野寿美礼初主演ミュージカル・・・

大体、ヅカＯＧの初ミューは、見なれた再演もの
例えば「屋根の上のヴァイオリン弾き」の次女役とか
徐々に男役から長年のふぁんに
“もう宝塚の男役トップではないのよ～”
“でもこれからもよろしく～”公演からスタートするのに

そういう目慣らしをすることなく
マルグリットに挑んだオサちゃんは、
そういう意味でチャレンジャーや！

でも・・・
ヅカＯＧの退団後初ミュージカル挑戦にしては、
春野（オサちゃん）に課されたハードルは
『ちょっと高かった～～かも？！』



まず役柄・・・マルグリットというのは
第二次大戦下のパリ、ナチス将校の愛人
かつての歌姫も今は・・・
所謂“高級娼婦”なんですよ～。

下着姿でキスシーンもあるのに
肝心のオサちゃん・・・
そういうシーンで演技が固いんだもん。

どう見ても・・・
ナチス将軍の愛人で“高級娼婦”には見えない。
　アルマンとのベッドシーンでも、
　位置確認してるように見えちゃアカン。


おまけに、歌の音域が高い為？
声は綺麗なんだけど、
何だか“ヒョロリ～～”みたいに聞こえるの・・。
男役時代の声量を活かせないのは残念


“演出的に、ちょっと分かりにくいな～～”
っていうのは、ラスト寸前
『マルグリットが、どこでアノ決意をしたのか？』とか。

物質的に恵まれながらも刹那的な感じだった頃と
アルマンの若さに引っ張られ“恋”に落ちる時までは
まだ分かりやすいけど・・・


相手役アルマンの「田代万里生」さん。
歌が上手い！けど
演技は・・・一生懸命で若くて可愛い～範囲。


オットーの「寺脇康文」」さん
もっと“イヤらしい”感じなの？という事前の予想に反し
意外とサラリで・・・歌は“聴かせる”ってほどではない？！


　もしも配役・・・嫉妬心を剥きだすなら
　村井国夫さんでこの役見たかったかも？
　いやらしくなりすぎる？そうかもね・・・。


しかし、最近のミュージカルを観て感じるのは
アンサンブルの皆さんのレベルが高いこと！

今回もパリ解放後・・・
ナチ協力者たちは、手の裏返すように愛国者へ・・・
アンサンブルの皆さんの見せ所でした。



スナ的には、
第二次大戦下のパリ・ナチス関連のミュージカルなら
“キャバレー”の猥雑さの方が好きかも


とりあえず・・・オサちゃんのチャレンジャー精神に
“ルネッサ～～ス”


：カーテンコールが３回

一回目は、オサちゃんが挨拶し
二回目は、寺脇さんがリード。

「阪急交通社」貸切公演だったため
“阪急交通社”連発し、ウケ狙いの寺脇さん
さすがＴＶで司会してるだけあります。

隣ですっかりリラックス？
“えへへ～”って笑ってるオサちゃんでした・・・


貸切公演のお土産のはがき・・・