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FRBを暴く(ニューヨークタイムスより)・・・孫子の兵法と事業再生⑯

2009年10月07日 12時07分51秒 | ニュースから
2009年10月2日、ニューヨーク・タイムズ
豆長者さん翻訳 
---------引用開始----------
 Cyrus Sanati

信用危機が起こった結果、アメリカの金融システムが、綿密な検査のもとに置かれている。
銀行家の報酬、貸出業務、規制監督が、今、大恐慌以来初めて、主流の関心事となっている。

金融システムを見守るのに、連邦準備制度に、さらなる権限を与えるかどうかについて、議会では議論されているが、テキサス州選出の共和党下院議員、ロン・ポール(注1)は、長年にわたって、主張してきたように、政府は、反対方向に進むべきで、実際には、連邦準備制度の権限を削るべきであると主張している。

木曜日に行われたDealBookのインタビューで、ポール氏は、ウォール街についての見解とともに、新しい本「END THE FED」(連邦準備制度を廃止せよ)についても論じた。

政府が、本質的に、連邦準備制度によって管理支配されていて、ウォール街と共謀し、お金を過剰に刷ることを通して、維持できない経済システムを作り出したと、この率直に語る議員は主張した。
彼は、最終的には、このシステムが破綻し、ドルが崩壊し、経済のカオス(大混乱)を創り出すと予測している。

以下は、ポール氏とDealBookの対話から、編集、要約した抜粋である。
Cyrus Sanati

連邦準備制度が無ければ、ウォール街は、どのようになるのでしょうか?
あなたは、「大きな力を持つ、お金の管理者たちの秘密主義のカルテル」と描写されましたが、そのウォール街、銀行たちは、連邦準備制度が存在しなくても、金利をうまく操作できると考えておられるのですか?


 Ron Paul

いいえ、金利は、貯蓄者たちによって決められることになるのです。
資本は、貯蓄からやって来るからです。
それが、自由市場において起こるものです。
ですから、たくさんの貯蓄があれば、金利は、下がります。
それが、市場に情報を与えるのです。
それが、中央銀行が無ければ起こることになる最も重要なものです。
借り手、投資者、貯蓄者に、正しい情報を発するのです。

現在、私たちには、金利について自由市場がありません。
それは、基本的に、価格統制なのです。


 Cyrus Sanati

あなたは、本のなかで、連邦準備制度を廃止することで、アメリカの銀行システムが、しっかりした金融の基盤の上に置かれることになると主張されています。
銀行たちは、まだ、ぜんぜん、不良資産をきれいに片付けていませんが、どうして、そうなるのでしょうか?


 Ron Paul

不良資産を取り除くのに、連邦準備制度は、そうした資産が、非流動化しているから、我々が介入する必要があると言いました。
非流動化しているということは、それらは、無価値だという意味です。
もしも、無価値ならば、私たちは、1921年にやったように、その問題に対処するべきなのです。
除去して片付けてから、また元の仕事に戻るべきなのです。

しかし、それらの非流動化して無価値の資産を取り上げて、アメリカの納税者たちに投げ捨てて、実際には、取り除かないのであれば、ただ、苦痛を長引かせることになります。


 Cyrus Sanati

政治家たちや財界の指導者たちではなく、ほとんどが、学者たちで構成されていて、連邦準備制度は、独立していると、広く信じられています。
自分たちが影響を及ぼすのを許している連邦準備制度に対して、ウォール街の銀行たちは、具体的には、どんな力を持っているとお考えですか?


 Ron Paul

それについて、私たちは、十分な答えを持っていません。
しかし、それが、連邦準備制度が、完全な監査を望まない理由であることは、明らかです。
私たちが知っていることは、彼らが、連邦準備制度に対して影響力を持っていることです。
というのは、ウォール街が救済されました。
それは、初めてのことではありませんでしたし。

私たちが、知っているのは、リーマン・ブラザーズは、倒産させたのに、ゴールドマン・サックスは、この厄介な混乱から、とても元気に出てきたことです。
なぜ、こうなったのか、彼らは、何をしたのか、誰が、なぜ、これらの貸出を受けているのか、私たちは、知りたいのです。
どこよりも、ゴールドマン・サックスですが、ウォール街と密接な関係にある誰かが、常に、財務省か、連邦準備制度にいます。


 Cyrus Sanati

それでは、ゴールドマン・サックスが、連邦準備制度に最も影響を持っていると、お考えですか?


 Ron Paul

彼らが、最もニュースに出てきたと思いますが、いったん、私たちが、連邦準備制度を監査すれば、新しいことが、たくさん見つかるでしょう。
影響力のあるいくつかの国際的な銀行たちがいることが分かるかもしれません。

ひとつ、連邦準備制度が本当に戦っているものですが、彼らが、どこだか知りませんが、他の中央銀行たち、国際金融機関たちと交わした、
国際的な取り決めは、いかなるものも、私たちに監査させまいとしています。
この鍵となる重要な点は、透明性です。
私たちが、真の監査を行うまで、すっかりと分かることはないと思います。
Cyrus Sanati

連邦準備制度を監査するには、あなたの法案なわけですが、
監査で、何が明らかになるのでしょうか?
なぜ、その情報が、重要だと考えておられるのですか?


 Ron Paul

連邦準備制度が、どんな約束をしているのか、明らかになるでしょう。
彼らが、どんな貸出をしたのか、
どの会社たちが、利益を得たのか、どの会社たちが、そうでなかったのか。
私たちは、それら国際的な取り決めについて知りたいです。
もしも、彼らが、他の国々や、他の中央銀行たちと取り決めを結んで、新しいお金と信用を発行できるとすれば、彼らは、文字通り、政府の上の政府ということです。

連邦準備制度は、帳簿外で割り当てを行っています。
議会を通過していないのです。
それは、憲法違反のはずです。
彼らは、他の政府たちと取り決めを行っています。
それは、条約を結ぶことであるのに、それについて、私たちは、知ることすらありません。
彼らは、常に、それは、きちんとした金融制度を維持するためだと言いますが、なんにも、きちんとなっていません。
彼らは、問題を創り出しました。
私たちは、それについて、知ってしかるべきです。


 Cyrus Sanati
議会は、ウォール街を監督する規制を増やす、さまざまな方法を検討していますが、
金融における急激な景気と不景気の循環の激しさを緩和するのに役立つと思われますか?


 Ron Paul

いいえ、そんなことにはなりません。
それは、注意をそらすものだからです。
本当の問題は、連邦準備制度の、インフレ政策(通貨膨張)なのです。
それを是正するには、この問題に取り組まねばなりません。
議会が、さらなる、さらなる規制について話していても、それが、うまく行くことはないということです。

金本位制の市場経済であれば、市場が持つ規制があるのです。
間違った企業たち、間違った銀行たちは、倒産するのです。
いっときに、すべてそうなることは、決してないでしょう。
FDIC(連邦預金保険公社)のような保険は、民間でやって、
銀行たちは、民間会社によって、格付けされ、不良融資を行えば、知られることになるのです。

うまく経営を行うほど、保険料は低くなるでしょう。
銀行が、どうしているのか、人々は、毎日、知ることになるでしょう。
どの銀行も、政府の保証の陰に隠れさせるのではなくてです。


 Cyrus Sanati

あなたの最終目標は、「法定通貨の法律を払い除けて、誰もが、お金の製造の商売に従事できるようにする」ことだと、本で述べておられますが、それは、どういう意味なのか、説明していただけますか?
ちょっと、大混乱するように思えますが。


 Ron Paul

それは、どちらかと言えば、理論上の主張なのです。
私は、ハイエク(注2)が言ったことに従っているのです。
ひとつの経済のなかで、競争する通貨を持つべきであると。
金貨を用いるか、銀貨を用いるか、他のもの、印刷機を抑制するものですが、何を用いるかは、市場が決めるでしょう。

私たちは、もしも、憲法に従うのであれば、金貨と銀貨のみが、法定通貨になれるのです。
しかし、こんにち、それは、許されていません。
用いることが出来るのは、連邦準備券(ドル)だけです。
それは、このシステムに閉じこめられているということを意味しています。

Cyrus Sanati

アメリカを金本位制に戻すことについての、あなたの見解は、単純化しすぎていて、こんにちの、きわめて複雑で、相互に連結している金融システムには、適用できないと主張する人もいますが、それには、どう、お答えになりますか?


 Ron Paul

私たちのこのシステムは、あまり良いシステムではないと思います。
たくさんの厄介な問題を私たちにもたらしている最中です。
私たちは、世界で最大の金融バブルを破裂させました。
ドル本位制に、文字通り、終わりが来ました。
ですから、特に、1971年以来、私たちがやって来た何もかも、
とてもとても実際的ではなく、どうしたって、うまく行かなかったと思います。


 Cyrus Sanati

連邦準備制度を廃止するよう、議員たちに納得させることでは、あなたは、どれくらい、近づいていますか?


 Ron Paul

彼らには、その準備は出来ていません。
彼らは、ドルの崩壊を見たら、それを勉強することになるでしょう。
ドルは、崩壊していってますが、彼らが、通貨改革について考えるほど急速には起きていません。
彼らは、さらに悪化させることになる、そうしたあらゆる規制で、金融システムを改革することについて、話し合っていますが、どこにも、通貨の問題に取り組む近くにはおりません。
彼らが、一年で、通貨供給量を二倍にできると思っているのであれば、健全なお金について話し合う近くにはおりません。

それはそれとして、今、少なくとも、人々が、連邦準備制度に目を向け始めていることに、私は、わくわくしています。
いかに、大学生たちが、オーストリア学派の経済学の本を読むようになっているかについて、私は、とても前向きになれます。
この国の75%の人たちが、我々は、連邦準備制度を制限するべきだと言ったなんて、私にとっては、驚くべきことです。
一年ほど前には、それについて、人々は、考えてみることすらしていなかったのですから。

私たちは、今は、この監査法案(HR 1207)に、すべての共和党議員と、119名の民主党議員がいます。
注意が、連邦準備制度に対して向けられていることは、とても前向きなことです。

(注1) ロン・ポール
『ウィキペディア(Wikipedia)より』

ロナルド・アーネスト「ロン」ポール(Ronald Ernest "Ron" Paul, 1935年8月20日 - )は、アメリカ合衆国の政治家。テキサス州選出下院議員で任期は10期目を数える。共和党所属。

1974年に共和党議員へ立候補するも落選。その後1976年の議員選でもロバート・ガメッジに敗退するなどしたが、1978年に当選。1980年より2年間議員職を務めた。1988年アメリカ合衆国大統領選挙へアメリカ・リバタリアン党としての出馬で、3位に終わる。1996年に共和党へ再当選。以降数年にわたり再当選を繰り返す。

2007年に2008年アメリカ合衆国大統領選挙への再度出馬を表明。カリフォルニア州にあるロナルド・レーガン大統領図書館で2008年1月30日に行われた共和党大統領立候補者のディベートにも参加し、各メディアに取り上げられるなど選挙活動を続ける。インターネットにおいて、名声が高く支持率が高い。

(注2) フリードリヒ・ハイエク

『ウィキペディア(Wikipedia)より』


フリードリヒ・アウグスト・フォン・ハイエク(Friedrich August von Hayek 1899年5月8日 - 1992年3月23日)は、オーストリア生まれの経済学者、哲学者。オーストリア学派の代表的学者の一人であり、経済学、政治哲学、法哲学、さらに心理学にまで渡る多岐な業績を残した。20世紀を代表するリバタリアニズム思想家。1974年ノーベル経済学賞受賞(受賞理由:貨幣理論および経済変動理論に関する先駆的業績と、経済現象・社会現象・組織現象の相互依存関係に関する鋭い分析を称えて)。その思想は、後の英国のマーガレット・サッチャーや米国のロナルド・レーガンによる新保守主義・新自由主義の精神的支柱となった。ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインは母方の従兄弟にあたる。
---------引用終了----------

FRBは不思議なことに民間企業である。その民間企業が財務省をコントロールし、しかも収支報告義務がないという極めて、不思議な組織である。そのFRBがドルをどんどん印刷しているのである。ハイパーインフレにまっしぐらである。
(日本銀行も単なる株式会社であり、いまだかつて会計監査報告がなされたことはない。株の半分は日本国が保有することになっているが、問題は残りの民間保有部分であるが、ロスチャイルド家が大量保有しているという噂がある。もしそうだとすると、日銀は国益を考えて行動するとは限らないことになる。)

その株主構成をみると、国は株を持っておらず、巨大銀行ばかりであり、その銀行の株主をまた探ると、ほとんどが巨大財閥ロスチャイルド(一部、モルガン、ロックフェラー)である。

ロスチャイルドの有名な言葉:
「吾に通貨を発行する権利を与えよ.さすれば誰が法律を作ろうと知ったことではない」

世の中は巨大財閥によって牛耳られてきた。いまや、彼らが考えているのは、世界政府(G20がその前身になるかも?)による世界統一通貨であり、電子マネーという実体のない仮想貨幣である。

現に世の中は世界政府的方向に向かっているように思われる。

さて、かりに貴方が事業再生を頑張って再生させたとしても、もし日本が米国のドル暴落に巻き込まれ、せっかく築いた再生会社もその暴風雨に晒され、またまた潰れてしまったのでは何のため再生かわからなくなってしまう。仮にドル建てで資産を持っていてドルが暴落したならば、一瞬にして会社も消え去ることになる。円で持っていたとしても、円が暴落すれば同様である。

事業を再生した会社の中には金や土地という無価値には絶対ならない実物資産で、予想される大不況に備える方もいる。銀行に苦しめられた事業主はうわさされる預金封鎖やデノミネーションを考慮すると、単純に銀行へ資産を預ける怖さを熟知しているから、それなりの工夫をして、安全を確保するようになる。

そこで、貴方の心眼を世界的観察眼になるよう時たまレンズ交換し、世の中をながめることも、これまた事業再生である。世界を牛耳る巨大財閥がなにを考えているのか、という話ぐらいは考えるべきだ。

上記の話はつい数年前なら陰謀論として、全く嘲笑されていたが、一流新聞にシッカリと掲載されるようになった。馬鹿バカしいと思う話でも耳は貸すべきであり、普通の思考とは異なる思考軸をもっていただきたい。事業再生は詭道であるが、さらに異なる詭道を意識的に取り入れることも大事だと思う。


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