善福寺公園↑
ヤフージャパンから株主通信が届いた。
なんじゃらほいと、その冊子を開けてみると、まずはヤフーとはなんぞや?とある。
"Yet Another Hierarchical Officious Oracle"(もう1つの階層的で非公式な信託)
の略といわれていますが、そうではなく「人の形をした野蛮の象徴」です。
と呑気なことを冒頭からほざいている。
そんなことはええから、株価を上げる努力をしろとツッコミを入れる。
次の頁をめくると株主の皆様へという井上社長と日経CNBCキャスター江連裕子の対談。
2006年の広告市場媒体別内訳が載っている。電通調べをそのまま引用であるが、
その内容は、
・テレビ 2.01兆円
・新聞 0.99兆円
・雑誌 0.38兆円
・インターネット 0.36兆円
・ラジオ 0.17兆円
・販売促進広告 2.00兆円(交通広告・看板・セールスプロモーション・景品等か?)
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広告費全体 5.99兆円
ということで、現状でインターネット広告は広告費全体の6%に過ぎないが、今後は、
インターネットにおける広告手法や表現方法、広告の効果に対する評価が確立され、
市場はさらに拡大するのは間違いない!と言っている。そりゃそうだろう。
TVCMの方は広告のチャンピオンであるが、その地位は本当に額面通りなのだろうか?
昔から生活実感としては、TVCMを見てその商品を購入するというのはピンとこない。
今では、TVチャンネルが多チャンネル化し、更にCMタイムにはザッピングが横行
している。そのような現状では、視聴率がどれぐらい信頼に値するものであるかなど
疑わない方がどうかしている。
TVCMが今後も今の地位を君臨し続けられるとは、とうてい思えない。
相撲が70代老人に支えられ、プロ野球が60代老人に支えられ尻すぼみになるのと同時に、
TVの役割もお茶の間もひとつの時代的役割を終えようとしているのでは?と思う。
人の1日の可処分時間はどう努力しても24時間しかないのであるから、インターネット人口の
増加と利用時間の増加が、今後TVの立ち位置をドンドン窮屈なものにしていくだろう。
つい最近、ビデオリサーチからの調査依頼で1週間の行動を日記で報告させられた。
日常的に接する広告に関して詳細なレポートを書いて2500円だったのでボランティア
よりヒドイと泣いた。
(ブログにコメントしてくださる方から、2500円も貰えて贅沢は敵!文句言うたら
罰当りまっせ!とアドバイスをいただき、泣きながらやりました)
その調査票の中に、家にいるときTV視聴とかインターネットとかラジオ等という
項目で15分単位で「何してたか」を記載するところがあった。
私は常日頃、TV流しっぱなし、PCつけっぱなし、時としてラジオも流れている状
況なので、記載する表には、何本もの線が無意味に引かれることになった。
こんな調査して何になるのか全くもって意味不明。
でヤフーであるが、2011年のインターネット広告費の市場規模を7000億円超と現在の
2倍の規模に成長すると予測している。(電通総研試算)
またeコマースのストア数のグラフでは、03年度初頭では3,000店舗だったのが、
06年度では28,000店舗にまで拡大している。
地方の駅前商店街がシャッター通りに裏寂れているのとは対照的に、eコマースの
商店街は出店ラッシュの賑わいだ。
年間広告費100万円程度の広告主が大量生産されて大爆発するような予感がする。
最後に興味深い記事として、株主アンケートの結果が報告されている。
その回答者プロフィールを見ると、年齢構成比で50代19%、60代38%、70代24%で、
40代以下が15%となっている。
インターネットの利用状況では、毎日が51%で、その次に多いのが利用していないの
31%である。
インターネットを利用していないでヤフーの株主?
世の中そんなものなんだろう。
金持ちの冗談はいつも面白い。
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