某自治体がこの秋に開催する博覧会の説明会に出席した。
出席した理由は博覧会に出展する会社の代理人になってしまったからである。
説明会の開始時間ピッタリに会場に入ったら、既に机の席は満席だった。
しかたなく、後ろの椅子席で説明を聞くことになった。
それにしても千客万来の盛況である。予想が外れた。
会場入口でもらった説明会資料を封筒から出して、説明を聞く準備をした。
ところが、資料はといえばA4サイズやらB5サイズで仕様がバラバラ。さらにページ
番号を入れていない。それで、それぞれホチキスで留めてはいるものの種類が多い。
どれが基本の説明資料なんじゃらホイ?
で、説明会が始まった。
最初は部長クラスの挨拶。ザックリした話でどうでも良い話。
早よ終われっちゅ~ねん。という念力が効いたのか、さっさと本題に入った。
演壇に登場したのは、この博覧会事務局の課長さん。
見た目でわかる、何かの間違いで課長になったか?年功序列のナレノハテ?
まずは、バラバラの説明会資料の「あるか?ないか?」の確認。
冒頭から仕切りの悪さを大いに予感させてくれている。
さて、博覧会の説明に入った。重要なのは準備と撤去の説明。
にもかかわらず、資料にはその箇所が「詳細は説明会にて」とある。
参ったなぁ~、ちゃんと聞いていないと大変なことになる。と思うや否や、携帯に着
信が。コレは不味いと思い、会議室から出て電話した。
5分ほど電話をした後、会議室に戻ると、なんと説明は終了していて、質疑応答が
始まっているではないか?
それで、たくさんの人が手を挙げている。つられて私も手を挙げてしまった。
他の人の質疑応答には聞く耳持たずで資料を読み、不明点を整理していると、何番目
かに当てられた。
「すいません、私の会社の出展場所が図面に無いのですが?」
ハッキリ言って大問題である。
担当者は慌てた。それで、調べますということになり、次の質疑応答になった。
その後、あれやこれやレベルの低いというか準備不足ゆえの質疑応答が噴出したた
め、説明会を終了し、個別に相談を受けるということに変更された。
私も大事な問題が残っているので、大勢の居残り組の一員になってしまった。
質問事項は、出展場所が不明というだけでなく、搬出入の駐車場が不明とか出展費用
は、いつ振り込むのか?振込先は?
こういう大事なことが説明会資料に記載されていない。
信じられない。これはもう仕事ではない。
説明会の最後に、「博覧会当日の緊急連絡先」というのが資料に書いてあって、
その連絡先も「詳細は説明会にて」とあり、この説明になった。
詳細ってね、あんたね、担当者名と携帯の電話番号を記入したらエエだけやんか。
それで、この詳細説明をするのに演壇でもめ出した。
後ろの方にいたのでハッキリ分からなかったが、「誰にするねん」だったのだろう。
結果、しょぼくれ課長が携帯の番号をマイクで3回言った。
会場からは、「誰やねん、名前は?」という質問が飛んだ。
観念した課長はしぶしぶ自分の名前を教える羽目になった。
余程、いやだったのだろう、課長はかなりしょぼくれた。
で、個別に相談した結果、
辺境「出展場所が記載されていないのですが?」
役所「辺境さんの会社ね、ここに記載されていますよ」
辺境「えっ?これですか?これって全く違う名前なんですが?」
役所「かってに別の名前で図面に記載したようですね」
辺境「あほちゃいまっか!」
辺境「それで、出展料金の振込みはどうするのですか?」
役所「それがまだ決まっていないのです。博覧会が終ってからでいいです」
辺境「えっ?それって、今あなたがかってに決めたのと違いますか?」
役所「何しろ忙しくて、準備ができていないのです」
辺境「搬入の車は何処に駐車するのですか?」
役所「(図面の上の方の余白を指し示して)この辺の道路でいいんじゃないですか」
辺境「えっ?ここに道路があるのですか?で、大丈夫なんですか?」
役所「普段、駐車している車は少ないですから」
辺境「普段はそうかも知れませんが、あのね・・・・」
偉大じゃ!実に偉大じゃ!知らないうちにラテン化しとる。
さらに、協賛金の支払いを申し出たら、既に申込み期限を過ぎたから要らないという。
出展許可証は、博覧会当日に事務局で配布するという。
中学校の文化祭でも、もうちょっと準備すると思うよ~。
ということで、個別相談の列は延々と続いていたのであった。
ひょっとして、こいつら残業代を貰うのか?
税金で仕事をするというのは、こういうことなんだね。実感して立腹!
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