中学入試・算数の小部屋

中学入試に出される算数の問題は、一般の人にとっても、なかなか良くできた脳トレです。

浦和明の星女子中学校2010年1月入試算数5番

2010年01月31日 | 中学受験算数・問題
AさんとBさんの2人が、1から7までの数が書かれた7枚のカードを使って次のようなゲームをします。

AさんとBさんが、裏返しに置かれた7枚のカードから3枚ずつ引きます。引いたカードのうち、奇数が書かれたカードは自分のものとし、偶数が書かれたカードは相手に渡します。そして、持っているカードに書かれた数の合計を得点として、得点の高い方を勝ちとします。このとき、カードは1枚だけ残ります。

(1)一度ゲームをしてみると、3が書かれたカードが残り、AさんがBさんに15点の差をつけて勝ちました。このとき、AさんとBさんの得点をそれぞれ求めなさい。また、AさんとBさんが持っているカードに書かれた数をそれぞれ答えなさい。

(2)次にもう一度ゲームをすると、2人の得点は同じになり、引き分けました。
このとき、次の【1】【2】【3】の空欄には「偶数」か「奇数」のどちらかの言葉を、また、ア~カの空欄に当てはまる数を入れなさい。

2人は引き分けたので、2人の得点の合計は【1】であり、残ったカードに書かれた数は【2】であることが分かります。
さらに、AさんとBさんが持っているカードについて、偶数が書かれたカードと奇数が書かれたカードの組み合わせと、それらのカードに書かれた数が1から7のうちのいずれかであることから考えると
  Aさんは、偶数が書かれたカードを(ア)枚、奇数が書かれたカードを(イ)枚
  Bさんは、偶数が書かれたカードを(ウ)枚、奇数が書かれたカードを(エ)枚
持っていることが分かります。
これより、AさんとBさんの得点は共に【3】となり、さらに、このことと、2人の得点が等しいことから、2人の得点の合計は(オ)の倍数であることが分かります。
そして、残った1枚のカードに書かれた数は(カ)であることが分かります。
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栄東中学校2010年A日程算数4番・解答

2010年01月26日 | 中学受験算数・解き方
(1)
連続する2つの整数の和は必ず奇数になります。ですから□×□も奇数です。
また、2つの整数の和ですから、□×□=1ではダメです。
奇数となる最も小さい数は□=3です。
○+△=3×3=9となるので
○=4です。
(わざわざ和差算を持ち出さなくても答えられますね。)

(2)
連続する3つの整数の和は必ず3の倍数になります。その3つの整数の平均が真ん中の数になるので、和は真ん中の数の3倍になるからです。
ということで、★×★×★は3の倍数になります。
だから★が3の倍数ということになります。
3番目に小さい数を聞かれているので、★は3番目の3の倍数である9となります。
ということで、
●+▲+■=★×★×★=9×9×9=729
▲=729÷3=243
●=243-1=242です。
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栄東中学校2010年A日程算数4番

2010年01月14日 | 中学受験算数・問題
【4】次の問いに答えなさい。

(1)連続する2つの整数を小さい順に○、△とし、□は○、△とは異なる整数とします。
○+△=□×□
となるような○、△のうち最も小さい○の値を求めなさい。

(2)連続する3つの整数を小さい順に●、▲、■とし、★は整数とします。
●+▲+■=★×★×★
となるような●の値の中で3番目に小さい値を求めなさい。
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鎌倉女学院中学校・2008年算数・2(5)・解答

2010年01月04日 | 中学受験算数・解き方
一人が1分でできる仕事量を【1】とします。
仕事全体の量は【180】ですね。

午後1時から2時までにAさんが【60】の仕事をしました。
(残りは【180】-【60】=【120】)

午後2時から5分間はBさんに仕事を教えるためにお休みです。

その後Bさんは3時まで休まずに仕事をしたはずなので【55】の仕事ができます。
(残りは【120】-【55】=【65】)

ここからが間違えやすいところです。
残り【65】の仕事をAさんとCさんがやるのですが、2時5分から3時までの間にAさんはCさんにも仕事を教えなくてはならないのでまた5分休みます。ですからAさんが2時5分以降3時までにできる仕事は【50】です。
すると残りの仕事量は【65】-【50】=【15】となり、これをCさんがやればちょうど3時に終えることができることになります。
Cさんが説明を受ける5分を忘れないように。
ということでCさんは3時20分前、つまり2時40分に来れば良いことになります。
二人が仕事を始めたのは2時5分ですから、40-5=35で、答えは35となります。

答え (35)分後

《補足説明》
念のため、下に簡単な流れを書いておきます。

午後1時
から
午後2時
 Aさん一人が仕事した。【60】

午後2時
から
午後2時5分
 AさんがBさんに仕事のやり方を説明していた。【仕事は中断】

午後2時5分
から
午後3時
 Bさんは休まず仕事した。【55】
 AさんはCさんにやり方を説明した5分以外は仕事した。【50】

以上での仕事量の合計は
 【60】+【55】+【50】=【165】

これ以外をCさんがやれば良い。
 【180】-【165】=【15】
つまりCさんが仕事するのは15分間。
その前に5分間、仕事のやり方を聞く必要があるから、Cさんが来るのは午後3時の20分前ということになる。
(以下略)

 

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