中学入試・算数の小部屋

中学入試に出される算数の問題は、一般の人にとっても、なかなか良くできた脳トレです。

2012年浦和明の星女子中学校(第1回)5番・解説

2012年01月26日 | 中学受験算数・解き方
(1)
ある数をAとすると次のことが言えます。
0×A=0
1×A=A
なので、答えは0と1です。
「そのような数を全て答えなさい」ではなく、「そのような数は2つあります」となっているところに、この中学の優しさを感じますね。

(2)
(1)の結果を踏まえると、積の1の位が1になるのは3×7=21(7×3=21)しかないので、答は(3,7,1)
以上で終わりです。
少し補足すれば、残るのは偶数の1枚とありますから、奇数は全部使います。
1は奇数ですが、最初の積を作る数には使えないので、かけ算の結果の1の位が1になるものを探せば良いということです。それが一つしかないから、この3枚1組は必ずどの場合にも必要になるということです。

こう考えてみると、正答率は高かったかもしれませんね。
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2012年浦和明の星女子中学校(第1回)5番

2012年01月25日 | 中学受験算数・問題
次のように、数が書かれた10枚のカードがあります。
【0】【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】

この10枚のカードから2枚を選んで取ります。そして、2枚のカードに書かれた数の積を求め、その一の位の数が書かれたカードも、残った8枚の中から取って、3枚1組を作ることを考えます。
例えば、【2】と【6】を取ると、その積は12で、すでに【2】が取られているので3枚1組を作ることができませんが、【3】と【8】を選んで取ると、その積が24なので、さらに【4】も取り、(【3】【8】【4】)という3枚1組を作ることができます。
このように、10枚のカードから3枚1組を作り、残ったカードでも同じように3枚1組を作っていき、3枚1組が3組作れるようなカードの選び方を考えます。このとき、カードは1枚残ります。

(1)積を作るための2枚のカードの中の1枚に、ある数が書かれていると、他の1枚がどんな数のカードであっても3枚1組を作ることができません。そのような数が2つあります。それを答えなさい。

(2)3枚1組を3組作ったところ、偶数のカードが1枚残りました。このとき作った3組の中には、ある3枚1組が必ず含(ふく)まれています。その3枚1組を答えなさい。ただし、積を作る2つの数は小さい順に書きなさい。
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昌平中学校・2012年第1回3番・解説

2012年01月12日 | 中学受験算数・解き方
この問題を算数として解くのに必要な知識は次の通りです。
植木算
過不足算
この2つの知識をうまく融合させています。

(1)解説
これは植木算の基本で解けます。
24÷3=8(間の個数)
両端には植えないので木の本数が間の個数より1少なくなります。
8-1=7
答え 7本

(2)解説
これには過不足算の知識が必要です。

過不足算でよく出されるのは次のような形です。
『子供が何人かいて、一人に6個ずつキャンディーを配ると3個余るが、一人に8個ずつ配るには5個不足する。では子供は何人か』
これを解くときは、(全体の必要数の差)÷(一人分の個数の差)で子供の数を求めます。全体では3+5=8個の差が生まれる。一人分の差は8-6=2個。なので、8÷2=4で、子供の数は4人となります。

この問題と昌平中の入試問題とを比べてみましょう。
上の問題で子供の数にあたるものが、昌平中の問題ではサクラの木の間の個数です。
一人に配るキャンディーの個数にあたるものが、一つの間に必要なツツジの木の本数です。
一つの配り方は一つの間に7本のツツジを植える。つまり子供一人あたりキャンディー7個を配るということです。
するともう一つの配り方の個数が必要だと分かりますね。
それは6mおきに植える時の一つの間に植えるツツジの本数です。
(1)と同じように次の式で求められます。
24÷6=4 4-1=3本
キャンディーで言えば、一人に3個配るということにあたります。
では全体の必要数の差はいくつでしょうか。
16+16=32本です。
キャンディーで言えば、全体で32個の差があるということです。
以上をまとめて、サクラの木の、間の個数が求められます。
32÷(7-3)=8個

ここでまた植木算の知識を使います。
1周に植えるときは間の個数と木の本数は等しいという知識です。
ですからサクラの木は全部で8本あると分かります。
答え 8本

(3)解説
24m×8=192m
答え 192m

(まとめ)
分かりにくかったかもしれないので、キャンディーの例と昌平中の問題との比較を簡単にまとめておきます。

全体の差
キャンディーの例・・・・・3+5=8個
昌平中の入試問題・・・・・16+16=32本

一つあたりの差
キャンディーの例・・・・・8-6=2個
昌平中の入試問題・・・・・7-3=4本

求められるもの
キャンディーの例・・・・・子供の数(8÷2=4人)
昌平中の入試問題・・・・・サクラの木の間の個数(32÷4=8個)

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昌平中学校・2012年第1回3番

2012年01月11日 | 中学受験算数・問題
ある池の周りに、24mおきにサクラの木が植えてあります。このサクラの木の間にツツジの木を植えるために、ツツジの木を何本か用意しました。ツツジの木を3mおきに植えると16本不足し、6mおきに植えると16本余ります。ただし、サクラの木と同じ場所にツツジの木は植えないものとします。
これについて、次の問いに答えなさい。

(1)24mはなれた2本のサクラの木の間に、3mおきにツツジの木を植えます。このとき、ツツジの木は何本必要ですか。

(2)サクラの木は全部で何本植えられていますか。

(3)この池の周りの長さは何mですか。
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