アメノチハレ

都志見隆の果てしない日々の日常

夜な夜な

2013年07月19日 | Tsushimi Takashi
長い間潜り続けた深い海からゆっくりと上がったらだいぶ歳を取っていた(竜宮城みたい)。
その反動か当分は仕事場に行きたくない程だったが
その間色んな人達と飲んだり食ったりしたおかげで
また段々と少しずつ元に戻って来た。

しかし飲んだり食ったりする以外にないのかと思うのだが
そんな時間が好きなのだから仕方がない。
お陰でとても醜い体型になり、週末はいつも反省蛙である。


<ボチェッリ・ロッソ>

先日の暑い夜、作詞家の康珍化氏、メーカーのプロデューサー方々と久々に夜を跨いで飲んだ。
雑談交えての戦略会議だが、振り返ると昔は結構な割合で
こうしてみんなが集まり夜な夜な秘密会議を繰り広げていた。

同じ業界に暮らす人達にそんな話しをすると、
熱き良き時代を思い出すなあ、
そうやって丁寧に作っていた時代が懐かしいよ なんて
一様に目を細める。

そんな瞬間に、自分が作家の端くれであるという事を強烈に自覚する。
新しいものを生み出したいというエネルギーは
流れ作業のように何も疑わずに作る生活を、時に一喝するように刺激的だ。

いつもの事だが、この打ち合わせの時間ほどワクワクする瞬間はない。
深い海に潜る前がずっと続けばいいと思う。

ヒット曲というのは自分にとって年々、実に難しくなる。
だからこそ、先日も書いたエージヒットなるものを必ずや達成してやろうじゃあないか
なんて自身を奮い立たせれば尚更酒も進み行く。


 また別の日、あるアーティストのお誘いを受け一緒に飲んだ。
その時の一本<ボチェッリ・ロッソ >.
これはあの世界的テノールのアンドレアボチェッリの実家のワイン。
彼の実家はトスカーナになるワイナリーで最近日本でも手に入るようになったと聞いた。
私がワインが好きだと聞いたのでと、わざわざお店に持ち込んでいただいた。
大変美味いワインだったし、そのお心遣いが実に嬉しかった。

ANDREA BOCELLI (HQ) AMAPOLA
-かつてこのブログで紹介したボチェッリのラスベガスでのコンサート。
何度観てもため息がでる-

昔から私の作る曲が好きで聴いてくれていたらしく
つい最近も彼のコンサートに招待して頂き、後輩を介しての
先日の会食となった。
そのコンサートでのピアノの弾き語りのカンツォーネは圧巻。
コードの四分弾きで唄うよくあるバラードとは違った質感で
まさにピアノオーケストラ的な印象。
弾き語りとしては始めての感触で実に新鮮だった。

今年がデビュー5周年の彼の何枚目かのこのアルバムを
当時アマゾンで買って聴いた。

仕事場に向かう途中の車のラジオで初めて彼のボーカルを耳にして
そのままアマゾンしたのを覚えている。

本当に気のいい面白い男で、歌の印象とはまたひと味違った旨味を感じる。

昨今、どんな情報も簡単に手に入り知識として得る事は出来るが
やはり実際にライブを見て歌声を聴いて、そして会って話してみると
情報にはない色んな事が見えてくる。

殆どの事が机上で処理できてしまう今の社会だからこそ
自分で足を運んだり、手に触れたりと 
自分なりの情報を得る作業が実に尊い事だと感じる。

夜を徹しての作戦会議も、飲んで騒いでいるその横で
音資料とメールだけでの打ち合わせにはない
『「実は」のヒント』みたいなものを夜な夜な炙り出しているわけで、
この合理的な時代にいくら昭和的といわれようが、時が巡っても
この夜な夜なの世界だけは皆のスケジュール合わせて
是非スルーせずにいきたいもんやね。

実際、次の日はもちろん二日酔いと二度寝という有り様だがね。
自分の感覚とは裏腹に肉体だけは夜な夜な いや 日に日に
無理の利かない仕様になっているという事~だにゃ。

彼とはワイン二本 とっても素敵な夜にお招き頂き心より感謝。
いつかまたそんな機会がくれば、
今度は是非あのボチェッリ.ロッソのような味わいの素敵な歌をつくりましょう!

そんで、私は いい気持ちで飲み過ぎて また もちろん 

撃沈。 で  沈没。
コメント (2)
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