アメノチハレ

ナイスアプローチ!


今年はじめてのゴルフに出かけた。

愛犬の世話で長い間
ゴルフから遠ざかっていた女房を連れ出して
友人の夫妻とご一緒した。

この時期は沼津まで足をのばす。
運良く風もなく沼津の日差しはポッカポカ。

そういえばいつもの仲間の一人が
今週受ける腰の手術でリハビリ含め
半年くらいはゴルフはNGだという。

この年代になると多かれ少なかれ
弱りはじめていたパーツが
いきなり音を立てて警告を始めたり
表面的には見えないところに
長年のゴミやカスが溜りはじめる。

肩書きや名誉を背負った時代もあるけれど
そんなものが人を輝かせるわけではないと
今までの道のりを振り返り そしてまた
新しい生き方も模索し始める。 僕らは
そんな折り返し地点にいる世代かも知れない。

ご一緒した友人も同世代のゴルフ好きの夫妻で
どちらかと言うと奥様の方が腕は良い。
もともとのセンスか練習量かどうかは知らないが 
終わってみると旦那が負けてる。

最初数ホールは力も抜けてグッショーッ!⛳。
「いいねえ〜今日はいいかもよ!」
なんて奥様にも励まされ笑顔で歩くのもつかの間
2〜3ホール終わると
あれよあれよとゴルフの王道
曲がり ダフり トップ シャンクといった
迷い道に入り込む。

一度悩み始めるとハマってしまうのも
このスポーツの特徴
考え過ぎると身体の各部が連動しなくなる。

せっかくのナイスショット
不運にも木の枝に当って距離も出ず真下に落ちたが
そんな時

「木に当ってくれてありがとう。
当らなければその先曲がって
池に入っていたかもしれない」と思いなさいと
究極のアマチュアゴルファー中部銀次郎
そう言うんです。 と旦那が微笑う。

その言霊とも思える考え方が
旦那の気持ちを腐らせる事なく
その後また何かの拍子にいい球を打ち始めた。

ゴルフはそうやってメンタルをコントロールしながら
山谷を乗り越えてゆくスポーツだ。

よくゴルフの18ホールは人の人生に例えられる。

良くも悪くも次に進むには
目の前の一打を打たなきゃならない。

順風満帆をデフォルトとして
そこから引き算してマイナスしてゆくより
波乱上等!と心構えて その中のラッキーを喜べるような
積み重ねの人生であれば たとえどんな苦境にさらされたって
その中に幸せを見つけ出せるかも知れない。

18ホール上がってみれば スコアは今回も奥様の勝ち。

自分を制して難局を乗り切れれば 
その日のゴルフはスコアよりも大きな意味を持つ。

さて、帰りの東名は車6台の事故で21Kmの大渋滞 

日曜で交通量も多く「こんな時に事故りやがって!」と
ブツクサ文句のひとつやふたつ言いたくもなるが
 
「事故に巻き込まれなくてありがとうじゃない」と横で女房。

ゴルフは依然として上手くならないが
その言葉は今日1番のナイスアプローチ!。


そうやって人生も前をむいてゆければ。
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