ぼちぼち スウェーデン

スウェーデンで見たこと、聞いたこと、考えたことを、同時代に生きるみなさまとシェアーを!

わたしのマインカンプ

2010-08-14 | 庭仕事の愉しみ

一月半も雨が降らなかったあと、かなり定期的に降りだした。すると、やはり出てきたのは庭の大敵ナメクジ。

姿かたちも気味悪いが、もっと悪いのは庭園中を食い荒らすことだ。とくにサラダや大根系の野菜がお好みだ。ルコラやホウレン草、中国菜はあまりお好きではない。野菜がないと他の花類をおあがりになる。

食べ方は、葉っぱのやわらかい所から始める。最初、葉にあちこち穴が開き始め、その穴がだんだんと大きくなり、最後には茎しか残らなくなり、その植物は一貫の終わりとなる。あちこち穴があき始めた段階では我々人間様もその野菜を食べる。その段階までは収穫を共有できるということだ。 

 あっ、かぼちゃの苗がない!

今年の恨みつらみNO.1は、まだ外が寒い時に、家の中で種をまいて大切に育てたかぼちゃの苗を食われたことだ。

葉が3枚になったので菜園に外植えした。何日か後、かぼちゃの葉っぱが全部なくなっていて、茎だけが残っているではないか。これで、今年のかぼちゃの収穫はなしとなる。それから種をまいていたのでは、間に合わないのだ。北欧の夏は短い。

憤懣やるかたないってのは、このようなことだろう。日本では、「外に出ると7人のテキがいる」というが、こちらでは、自宅の庭にごまんとテキがいる。

敵は、雨上がりか、夕方暗くなりだしてから姿を現す。のそりのそりと、何処からか這い出してきて、食事に向かうのを見つけると、ヨシッとばかり、ハサミをとりだし木靴を履いて戦闘準備を整える。 

一番相手に苦しみを与えない退治の仕方(つまり殺すこと)は、ハサミで、頭部を切ること。こんな時は、ほんとうに生き物を殺しているのだという実感がある。仏教の教えに背く行為なのだ。
しかし、自分の野菜を限りなく提供するのも御免なので、ちょきんとハサミを使う。木靴で踏む時もある。いずれも残酷な行為で、庭仕事の中で一番いやなことでもある。
 

 写真を見せます

下の写真にあるのは、俗にいう「殺し屋ナメクジ」で、スウェーデン語の名前、Spansk  skogssnigelを、スペインヤマナメクジと訳しておこう(ラテン語ではArion vulgaris)。

まず、サイズがすごい。身長はゆうに10センチはある。それに、これが究極のすごさであるが、雑食で肉食もする。同類も含め、死骸を食べるのだ。生きているのも襲って食べるらしい。 

これは何もこの種に限らず、殻のついたカタツムリも同じであるが、死んだ同胞に何匹もが食らいついている様子は、もう、表現の仕様がないほどおぞましい。おかげで、好物だったエスカルゴが食べられなくなった。

今年は雨が少なかったから、ナメクジは全滅しているだろうと淡い期待を抱いていたが、がっかりに終わった。

ゴキブリを根治する発明があったらノーベル賞ものだと、よく言われるが、誰かナメクジがこの世の中からいなくなる方法を考えてくれないかな~。

   

色はこのように薄い茶系から黒に近いものもある。デンマークで 

見たのは、もっとでかくて派手なオレンジ色をしていた。 

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして (Hiro)
2012-03-14 07:24:41
Mördarsnigelにはビールがいいですよ。

穴掘ってバケツ埋めてビールをいれておけば、
翌日にはドザエモンがわんさかです。
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やってます! (ぼちぼち)
2012-03-14 19:03:35
HIRO様

退治法をありがとうございました。
これは実はときどきやっています。
いろいろな容器にビールを入れて、庭のあちこちにおきます。でもなぜか一番大きいのはあまり入りません。まあ、ちいさいナメクジは見つけるのが難しいので溺れてくれるのはありがたいのですが、なんせ、捕れる量が少なすぎるのです。
今年は多く出るとかの噂をききました。ヤレヤレ・・。
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