2009.03 がんばれ、石川遼プロ！

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先週女子ツアーが沖縄で行われ、いよいよ国内でも2009年のゴルフシーズンが開幕しましたね。
今年私が期待しているのは、やはり石川遼プロです。
昨秋、坂田信弘プロの講演を聴く機会があったのですが、その際、石川遼プロに関して面白い話をされていました。

石川遼プロが、中学時代にプロのトーナメントで初優勝した2007年のマンシングウェアＫＳＢカップ。
誰もが驚き、感動したあの試合には実は裏話があったのです。

石川遼プロはトーナメントの本戦出場を目指して、月曜日に行われた予選会に参加しましたが、予選カットラインには及ばず、残念ながら予選落ちをしてしまいました。
予選終了後、彼は大会関係者に御礼の挨拶をしてまわったそうですが、そのときの彼の発言や立ち振る舞いをみて、感心した関係者が一言。
「もう一日、ここで待ってみないか。もし、欠場者が出たら君を優先的に繰り上げ出場させてあげるから。可能性は低いかもしれないが、どうする。」

石川遼プロはゴルフ場のある岡山県内で一晩待ちました。
すると翌日、吉報が入ってきました。
なんと、片山晋吾プロが欠場することになり、繰上げで本選に出場できることになったのです。
本選に出場した結果はご存知のとおり。
最終日の１７番でのバンカーからの奇跡のチップインもあり、見事優勝を果たしました。

もちろん彼の実力があったのは当然ですが、坂田プロは講演の中で一言。
「今の石川遼があるのは、片山晋吾のお陰なんです（笑）」

確かにあの試合がなければ、石川遼プロは今も高校に通いながらアマとして、試合に出ていた可能性が高かったような気がします。
人の運命は時の運をどう生かすか次第で激変するということを証明するような逸話ですね。

我々も日常の気づかないところで、その後の運命を左右するような出会いや出来事に遭遇しているのかもしれません。
その中で幸運をゲットするためには、石川遼プロのように常に全力で誠心誠意生きていくことが大切だとあらためて実感させられるエピソードでした。

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そんな石川遼プロが今週からアメリカツアーに再び挑戦します。
世界ランクが６０位台であることから考えても、普通に実力を発揮できれば予選は通過できると見ています。
なにより彼には現在の日本人男士プロの中でも有数の平均３００ヤードを超える飛距離という大きな武器があります。
マスターズを含めたこれからの３試合のうち１試合はトップ１０に入ることを期待しています。

ここでいい経験をたくさん積んで、今年の日本ツアーでは賞金王を目指してがんばってほしいと思います。
そして来年は米ツアーへの通年出場へ。
がんばれ、遼君！


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