春奈のカウンセリングroom 

元カウンセラーが、輝ける人生のために日々感じていることを綴ります

気になったこと

2009-04-12 09:12:53 | Weblog
先日の「愛情」のところで挙げたお母さんについて、
気になったことがありました。
母から、そのお母さんの様子を聞いた時のことです。

「深刻な状態のわりに、
せっぱ詰まった感じがしない
と言った母のコトバが、引っかかりました。

どうしてなのか考えてみました。

で、思い当たったのが、
感情が鈍っているのかもしれない・・ということです。

あまりにも辛かったり、
辛く感じている時期が長すぎたりすると、
無意識に感情をあまり感じなくなる場合があります。
人間の自己防衛なのでしょうね。

このお母さんは
自分に自信がなく、自分を否定していた上に、
娘から責められ、周りから強くなれと言われ続け、
辛すぎて、
感情を感じないようになってしまったのではないか
と思います。

こういう状態だと、
やはりカウンセラーに話を聴いてもらった方がいいと思います
自分の気持ちに向き合うなんてこと、
一人では難しいと思うので、
今の気持ちを、誰かを相手にして話した方がいいでしょう。

おそらく、どうしていいかわからないもどかしさや不安
責める娘に対しての腹立たしさや悲しみなど、
心の中にマイナスの感情が、
いっぱい隠れていることでしょう。

これらの感情を充分に認めてもらいながら、
ねぎらってもらいながら、
癒されながら
自分を認めていく作業を繰り返していくことで、
親子関係の修復への時間も短縮される。。
そう思います。

幸いなことに、このお母さん、
カウンセリングルームを訪れたとのことなので、
私もホッとしています


自己受容③

2009-04-11 11:28:36 | Weblog
自分を認められない人・・、
自分の正直な気持ちも認められない・・
ということはありませんか?
自分自身と、自分の気持ちはつながっている・・
いや、もしかしたら、
自分のどんな気持ちをも認められることが
「自己受容」そのもの、なのかもしれませんね・・

一度、自分の感情に、
じっくり向き合ってみるのもいいかもしれません
マイナスの感情(怒りや悲しみ・ねたみなど)が出てきた時に、
「私は○○で怒っているんだな~」または、
「△△で寂しいんだな~」とか、
「私は◇さんに嫉妬してるんだな」とか・・。
そのままの感情を感じて、そのまま認めましょう。
いろんな感情があるのが当たり前なんです。

それを繰り返しているうちに、
少しずつ自信が持てるようになってくると思います


最後に、「自己受容」に関連して、
以前一緒に勉強していた仲間が開講する
ワークショップをご紹介します。

「楽しく働くためのサプリ~働く女性のワークショップ~」
http://www5a.biglobe.ne.jp/~mileston/090520ohyama.htm

興味のある方は、参加されてみては?

楽しくイキイキと生きられるヒントを
見つけられるのではないかと思います



自己受容②

2009-04-07 18:49:42 | Weblog
自己受容、
つまり自分を認めるには、どうしたらいいのでしょう?

人は、いい部分と悪い部分の両方あります。
自分を認められない人はおそらく、
悪い部分を大きく見すぎて、
いい部分が見えなくなっているのではないでしょうか。

そこで、まず、自分の長所を書き出してみましょう。
それで、
「あ、自分ってこんなにいい所があったんだ!」と気づけて、
気持ちが晴れやかになった人、おめでとうございます

長所が思いつかない人、
または、思いついても「それでも、こういう欠点があるし・・
と思っちゃう人は、
次に、短所を書き出してみましょう。

短所を書き出したら、次に2通りの考え方があります。
自分が短所と思うことを、
①そのまんま認める。
②見方を変えて認められるようにする。

例えば、自分の短所が「消極的・神経質」だとします。
①で考えると・・・
本当にそのままを受け入れる。
「消極的で神経質なのが自分なんだ」と、
ありのままを否定せずに。
しょうがない、それが自分で思っている自分なんだもん
それでいいじゃないか
という感じに。
ある意味、開き直り

②で考えると・・
「消極的」は「優しい」、「神経質」は「繊細」
と、プラスの見方をしてみる。
短所も、見方を変えれば長所にもなるんです
以前にもブログに書きましたが、
この方法は心理学用語で、リフレーミングと言います。

①にするか②にするかは、
試してみて、自分の中に抵抗なく入ってくる方で、
やってみて下さい


     

自己受容

2009-04-06 15:11:46 | Weblog
前々回のブログで、
相手に拒否されるのを恐れない強さを持つには
「自己受容」が大切だ、と書きましたが、
今日はその「自己受容」について書かせてください。

「自己受容」
これは、「自分で自分を認めること」
わかりやすく言えば、
自信を持つこと・自分を好きになること、など。
「自己肯定感を持つこと」とも言います。

「自己受容」
これは、人生をいきいきと生きるために最も大切な物の一つ、
と言っても過言ではないと思います。

「自己受容」
これが適度にあれば、
物事を前向きに捉えることができたり、
自分の言動に後悔することが減ったりします。
他人の言動に、必要以上に傷つくこともないでしょう

本来ならば、親や周りから
「そのままのあなたでいいんだよ」と
認められて育てば、自然と身につくもの。
しかし、何らかの理由で、
自己肯定感が育まれない場合もあります。
私の場合は、
母親が機嫌の悪い時が多く、
それを自分のせいだと思い込み、
「自分はダメだ」と無意識で思ってしまった
という経緯があります。
でも、それもやむを得ないこと。
完ぺきに子育てなんて、出来ませんもんね・・
親を責めても始まりません。

「相手に否定されるのが怖い」と感じる人、
「他人に嫌われたくない」と思う人、
自分の意見が言えない人、
自分を嫌いな人、
自分を「ダメだ」と思う人、
このような人は、
これから自分で、自己肯定感を育てていきましょ~

では、どうやって・・?
それは、また次回



愛情③

2009-04-03 10:38:12 | Weblog
今回、「自己受容」について書くつもりでしたが、
それは改めて後日ということで、
「愛情」の続きを書かせてください。

親が、自己受容できれば、
つまり自分を認め、自信がつけば、
素直になれますし、
楽に子どもと接することができるようになります

子どもは親に、
素直な気持ちでぶつかってきてほしいものです。
子どもをいとおしく思ったら、その感情のまま、
ぎゅっと抱きしめる・・とか。
それで、子どもは愛情を感じられたりするんです
ここが「自分本位の気持ち」の部分なんです。

親は自分の気持ちをキチンと持って、強く立っていてほしい。
いいものはいい、ダメなものはダメだと、貫いてほしい。
その上で、子どもの意思を尊重する。

これらを元に、
例の「家を出たい23才の娘」に対する応対を考えれば、
応えは
「お母さんはまだ一緒にいたい。
このままの状態で離れるのは寂しい。
でも、あなたの気持ちも大事。
どうしても出て行きたいというのなら、止められない。
でも、お母さんの気持ちは覚えておいてね。」
こんな感じで、どうでしょうか。
で、子どもが出した答えに反対しない。
子どもなりにがんばって考えた結果の結論なのだから。。
どうしても心配なら、
何らかの約束をしたり、条件を出したりすればいいと思います。

これだと、含まれていて、
母の思いは、娘に伝わると思いますが、どうでしょう?


愛情②

2009-04-01 19:16:48 | Weblog
昨日の続きです
「愛情」とは、
 相手のことを思いやる気持ち。
 自分本位の気持ち。
この2つの側面があると思います。

昨日の例のお母さんは、が強すぎるのではないか、
と思います。
子どもの気持ちを考えることだけが「愛情」だと、
思っているのかもしれません。
おそらく、このお母さんは、
自分の母親から充分な愛情を感じられずに育った可能性があります。
だから、愛情の示し方がわからないのでは?
と思います。

このお母さんが、
娘とどう接していいか・自分がどう強くなったらいいか、など、
わからないことだらけになってしまったのは、
自分がどうしたいか、
つまりが完全に抜けてしまっているからです。

なぜ抜けてしまったのか・・
それは、、相手に拒否されるのが怖いからです
(自分がどうしたいかわからない場合もありますが、
それももともと拒否されるのが怖くて、
無意識に自分の気持ちを封印し、
気持ちに鈍感になってしまった場合が多いです)
だから、はれものに触るように娘さんに接してしまう
それが子どもにとっては、寂しいし
場合によっては、その寂しさが反発
に変わることもあります。
(反発については、他にも理由があると思うので、
後ほど、改めて書きたいと思います。)

周りが言う「強くなれ!」は、ここなんです。
つまり、「相手に拒否されても、ひるまない強さを持て!」
ということなんです。
決して、体力的に強くなれ、ってことではありません。

しかし、実際に「拒否されるのが怖い」と思っている人に
「怖がるな!」と言ったって、簡単にできることではありません。

では、どうすればいいのでしょう?
それは、自分に自信を持つこと
そのためには、「自己受容(自分を認めること)」です。
どうやって自分を認めるか・・
それについては、以前もこのブログに書きましたが、
再度、次回、書きたいと思います

それでは、また