三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

子供が大変

2006年10月10日 | 2006年
文部科学省は、毎年、国民の体力・運動能力の調査をして、
体育の日を目処に公表しています。
10月8日の新聞各紙は、こぞって子供の体力低下を取り上げていました。

「運動能力 “ひ弱”な10代 持久走が苦手」 
「子供の持久力最低 朝食抜きなど生活習慣影響」

こんな見出しの並ぶ中、ショッキングな言葉を見つけました。
「現代っ子 あきらめ早く なわとび・ジョギング 疲れたらやめる」。
日経新聞の解説記事です。
「疲れたらやめる」?

3分程度のジョギングで、生徒の半数が途中で止めてしまったり、
なわとびを50回ほど跳んだだけで息を切らして、
座り込んでしまう子供がいるのだそうです。

私の子供の頃を思い出すと、走るのが遅くても、なわとびが下手でも
皆、最後まで頑張っていました。
途中でやめる子供はいなかったと思います。

順天堂大学の青木純一郎名誉教授は
「持久力の低下は、頑張ろうとする意思や
精神力が落ちてきた影響が大きい」と指摘しています。
体力以前に精神力の低下があるということのようのです。

9月末に出かけた兵庫国体のボクシング抽選会の立会い会場で
ボクシングと陸上競技の指導者が、最近の若者の体力不足を嘆いていました。

「選手達は皆、体を鍛えているはずなのに、
すぐに骨折してしまうんですよ」とボクシングの指導者。
陸上も負けじと、「特に女の子の体力低下が著しくて、
砲丸投げなんて、砲丸を放り投げられないんです」と
呆れた様子で話していました。

最近は日本の子供達の学力低下が取りざたされていますが、
体力は危機的状況にあります。

中高年はスポーツ人口が増え体力もアップしているだけに、
子供達の状況はひときわ深刻な問題として際立ちます。

株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
  スポーツビジネスプロデューサー
  http://www.sports-21.com 


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