The Spice of Life

人生を豊かにしてくれるスパイスのあれこれ、そんな意味を込めたサロン形式のお教室です

* 1月のおもてなし教室 「中近東料理でおもてなし」 ランチメニュー

2008-02-02 17:51:23 | Weblog


このところ、香港にしては珍しいくらい長期間寒い日々が続いていますので、
本当ならこっくりとした煮込み料理などが食べたいところですが、
先月のメインがビーフの赤ワイン煮込みでしたし、
いらしてくださっている方々も基本的にお料理はみなさんお上手な方々なので、
まだまだ日本の方には馴染みのない中近東のお料理を習いたいという声が聞かれたこともあり、
中近東料理に決めました。







便宜上、中近東料理と呼んではいますが、
実際には北アフリカのモロッコや、地中海のギリシャなどのお料理も含めていますし、
中近東と一口に言ってもそれぞれの国によって違いがあるようなのですが
系統としてよく似ているので、一緒にお出ししても違和感はないと思います。

詳しいことは「Noodle's Note」の中近東料理の本の記事に書いていますが、
中近東に行ったことがあるわけではないので、
お友達からの情報やたまにレバノン料理のレストランなどで食事をする他は
ほとんどが本を見ながら作っているお料理ですが、
さっぱりしていてお野菜がたくさん他ベられて、
いろいろなものを少しずついただけるタイプのものなので、
日本の女性の口に合うものが多いと思います。

モロッコ料理はスパイシーなものも多いようですが
中近東はあまり辛みのあるスパイスは使われず、
クミンやシナモンなど香りのスパイスが使われるようです。
レモンの酸味とオリーブオイルをたくさん使うこと、
前菜の種類が多いことなどが特徴でしょうか。

新しくお友達になった方々をランチにお招きするとき、
わたしが一番使うメニューが中近東や地中海料理系のメニューです。
というのは、少しずついろいろいただくというものなので
何か嫌いな物があっても他のものをいただけますので
ホスト側としては安心感がありますし、
なんと言っても、前日や前々日に作っておける、
むしろ前日以前に作っておく方がおいしいものがたくさんあるのが嬉しいのです。
品数が多いので大変なように見えるかもしれませんが
1品1品はとても簡単に短時間で出来ますし
材料もそれほど珍しいものを揃えなくても出来るものも多く、
大人数の時は、思っているより楽なメニューです。

前菜類に作ったものは、これまで何年もの間に自分流になっているので
元のレシピをほとんど覚えていないのですが
本を見たりレシピを探す時間のないときに作る定番のものばかり。

なにか1セット、そういう、目をつぶっていても出来るような
お得意メニューのようなものを持っていると
忙しいときのおもてなしのときに楽です。

これは、わたしにとってはそういうメニューの1つ。


* フムス(フマス)
* いんげんのトマト煮
* にんじんとオレンジのサラダ
* ひよこ豆のサラダ
* ファラフェル(ひよこ豆の中近東風コロッケ)
* チキンのオリーブとプリザーブドレモン煮込み
* ドライフルーツとナッツ入りクスクス
* チョコレートポット



まずは、日本の方にも最近は知られているフムス(フマス)。
フードプロセッサーで混ぜるだけの簡単料理なのですが、
タコチップやピタパンなどをつけてディップとしてもいただけますし、
今回のように前菜の1つとしても、
またはチキンのグリルやラムのグリルなどのソース代わりにもいただけます。
これはどれだけ大量に作っても、大抵全部なくなってしまう人気の1品。








三度豆(いんげん)のトマト煮。
中近東っぽいスパイスは何も入っていないので、
お肉の付け合わせとしてもいただけますし、
ピタパンに挟んでもおいしい。
大量のいんげんがどんどん食べられてしまいます。

今回、1日目はイタリアからのやや太めのいんげんで、
2日目は日本産と書いていあったマレーシアのいんげん
(平たいタイプでイタリアのものより更に太く長い)で作りましたが、
どちらもおいしく出来ました。

ただ、これはやはり前日に作った方がおいしいので、
わたしが前の日に作っておいた、
1日目のクラスの皆さんが召し上がった方が
味がしっかり染みておいしく出来ていました。









そして、色がきれいなにんじんとオレンジのサラダ。
フランスで食べられるにんじんのサラダと良く似ていますが、
ほんの少し中近東風の香りがします。
これも、大量のにんじんがどんどん食べられてしまう、
とてもヘルシーな1品です。
前日に作っておく方がおいしいのでわたしが作っておいたのですが、
にんじんを削るのに多少時間がかかるだけで、とても簡単に出来るサラダです。








こちらもやはりとてもヘルシーな、ひよこ豆のサラダ。
これも当日作るより前日、またはもっと以前から作っておく方がおいしいサラダなので、
わたしが前もって作っておきましたが、
10分もかけずに出来る簡単なサラダ。









あと1品、ファラフェル(Falafel)という、
やはりひよこ豆とスパイス類を混ぜて揚げ焼きのようにした
ちょっとスパイシーなコロッケのようなものも作りました。
2つの茶色い丸いものがそうです。
このファラフェルと何かソースかサラダをピタパンに挟んでいただくと
それだけでも軽いランチになるおいしさです。
実は、これはインスタントを使いました。
中近東のお友達がインスタントを使ってらっしゃるくらいなので
インスタントの割にはおいしいです。
1品くらいはそれも良いかな、と。
それにやはり1品、暖かいものがあるとほっとします。







少しずつお皿に取って上からミントやコリアンダーの葉をかけていただきますが
ご覧のように色もきれいですし、
お味もさっぱりしたものとすこしこってりしたもの、
食感もねっとりしたものやカリカリしたものと
いろいろ変化が楽しめる組み合わせの前菜です。

中近東ではこのように「Mezze」と言って、たくさんの前菜が並べられるのが特徴です。
前菜とは言っても前述のようにバラエティーに富んでいるので、
これだけの品数があればランチとして充分お出し出来ると思います。
ただ、ディナーならやはりあと1品、
メインらしい物がないと少し寂しいかもしれません。

もちろん、前菜をこれだけの数作らなければいけないということはなく、
お客様の人数が少ないときは、この中から2品か3品選ばれると良いと思います。

ただ、わたしはいろいろ少しずついただくのが好きなので、
人数が多くなる場合は1品の量を増やすよりも1品ずつは作りやすい量で作り、
品数を増やすようにしています。




メインには、一度も使ったことのないレシピを使いました。
鶏のもも肉をオリーブやプリザーブドレモンで煮込んだもの。
香港で手に入る鶏肉は臭みが気になることがあるので
レシピにはないマリネもしたので少しレシピとは違っていますが
とっても簡単においしく出来たので、嬉しい発見でした。






プリザーブドレモンはやはりひと味加えてくれますが
なくてもとてもおいしいと思います。

来月のおもてなし教室で、プリザーブドレモンを作ろうと思っています。


付け合わせは、ドライフルーツとナッツのクスクス。
ドライフルーツそのものはそれほど好きではないのですが
ドライフルーツの甘みがチキンとよく合いますし
ナッツの歯触りと香ばしさもおいしいつけあわせです。










先日も言っていただいたのですが、ランチに来ていただくお友達数人から
「Noodleさんのところでクスクスをいただいて
初めてクスクスがおいしいと思いました。」とお聞きします。
クスクスはただそのままいただくと
ちょっと癖のある香りが気になりますので
このように何か混ぜるといただきやすくなるようです。
戻す時のお湯の量もポイントかもしれません。
柔らかすぎず、固すぎず戻せるとおいしいものです。




そして、デザートはこれまた簡単なチョコレートポット。
生チョコのようなデザート。
少しずつ、コーヒーといただくとおいしいのです。







欧米の人にはデザートがこれだけでは物足りないかもしれませんが
日本の方なら前菜とメインがしっかりあったので
これだけでもまぁ満足していただけるのではと思いますが
いかがでしょう。

これもまた、10分程度で出来上がり
前日作っておくことが出来るので
とても楽なデザートです。



ということで、数は多いのですがどれも簡単に出来ますし
中近東とは言え、あまり癖のないお料理ばかりなので
いろいろなものとの組み合わせが考えられる
利用範囲の広いレシピだと思います。

みなさん、おいしいと召し上がっていただいて
(この倍の量を作ったので)ご主人たちの夕食にお持ち帰りもしていただき
たくさんの方たちからご主人にも好評だったというフィードバックがあり
とてもうれしく思っています。



ランチの後は、プラスαのレッスンとして
「写真のワンポイントレッスン」をし
みなさんにお花を撮っていただきました。

教えることが出来る程の知識も腕もありませんが
全くの初心者の方になら少しは参考になったこともあるかもと
また、なかなか写真を撮る時間のない方も多いので
こういう機会に練習するのも良いのではということで
こういう機会を設けてみました。
一眼レフデジカメをお持ちでない方には
わたしのカメラを使っていただいたのですが
「楽し~~~!」と目を輝かせて撮られていた方もおられ
近いうちにお仲間が増えるかもしれません。

時間もなくなったので本当に触りだけでしたが
少しだけフォトショップエレメンツの使い方もご説明しました。

どんなお写真を撮られたか、後ほどまたご紹介したいと思います。



最新の画像もっと見る