神話史観というものが構築され得るとすれば
こういうものかもしれず、神話にフォーカス
した歴史哲学を、近代以降われわれは永らく
待望してきたのではないだろうか・・・
そう思わせるカレン・アームストロング女史
の著作『神話がわたしたちに語ること』を
偶々見つけたのは、連休中の神戸にて。
三宮センター街の売場面積が矢鱈広い書店。
神戸在住の頃は足繁く通ったものである。
当時も今も書店巡りの愉悦は変わらず . . . 本文を読む
昨年の仁徳陵に続いて今年のゴールデンウィークも
大阪南部の著名な巨大古墳を訪れた。
依然として前方後円墳は尽きせぬ好奇心の源である。
近鉄南大阪線・古市駅で下車、これから不動産物件
でも検分するかのように、地図を片手に歩き始めた。
仁徳陵と異なって周囲に遊歩道は巡らされておらず、
大抵の場合、周囲から望まれるのは隣接する住宅群
の屋根越しに覗く小高い緑の丘陵ばかりで、観覧者
にもどかしさを感じさせ . . . 本文を読む