内田樹さんと釈さんの対話

今日も遅い書き込みになってしまった。

内田樹さんと浄土真宗の住職釈徹宗さんの対談を
きいてきたので。
内田さんの本は何冊も読んでいる。
でも対面するのは初めて。文章の軽さより，本人の
方が実直そうで，好感が持てた。やっぱり頭の
やわらかいひとだ。
釈さんは，住職兼大学の講師。４０代の人。
とても勉強家で，まじめそうだが面白そうでもある。
二人の掛け合いの話はおもしろかった。

『いきなり始める浄土真宗』という本のセールスの
対談だ。でも浄土真宗の話はなくて，今の日本人の
宗教観だとか，からだで感じる快不快のセンサーの
話，無宗教葬の傲慢さ，宗教のもつ対話性など，
（あるいは死について）
きいていて本を読みたくなってしまった。
文章の量に比べて本の値段が高いとおもって買わな
かったのだが，釈さんの笑顔もかわいくて・・・
結局買ってしまった。何というミーハ―。

帰ってきたらテレビで映画『半落ち』をやっていた。
途中からしか見られなかったが・・・
これもまた，骨髄移植とアルツハイマー病・介護の
からんだストーリー。
「尊厳死」の問題も含んでいる。
いまわたしが読んでいる本のテーマだ。
まだわたしにはわからないことだらけ。人の死なんて
簡単にわかるはずがない。
でも，今まで人間の生きてきた長い歴史の中で，
人間に手が加えられてきたのはここ１００年近くのこと
に過ぎないって考えると，人間は尊大になりすぎている
ように思えてならない。

まだまだ考えることはたくさんある。

でも今日は授業プリントをなんと３枚も作った。
考えてばかりじゃいられない。
まずやってみること。