前回からの続きです。
さて、インヴェンター社は
ドイツ北東部のイエーナ(人口6万人の綺麗な学園都市)という町から
車で20分くらいのローベンシュルッツという
人口250人程度の小さな村にあります。
村の雇用はほとんどがインヴェンター社です。
社員はイエーナやローベンシュルツから通っている人がほとんどです。
従業員は70名ほどで小さな会社のように見えますが
ドイツの家電メーカーにはシーメンスなどの一部超大手を除いて
特化した中堅メーカーが多くあります。
自動車を見てもそうですが、
フォルクスワーゲングループ(VW・アウディ・ポルシェ)以外のメーカー、
メルセデスベンツやBMW、
オペル(ゼネラルモータースグループ)などは
鈴木自動車よりも販売台数は少ないですね。
一つのモノをじっくり時間をかけて改良しながら生産していく会社が多いのです。
自動車は消費財で趣向的な要素も高いですからブランド力がものを言いますから
換気扇のようにあまりブランドを意識させない商品とは
少しニュアンスが違うかもしれませんが。
昔からのマイスターやギルドなどの制度の影響が色濃く残っているので
職人気質的な物作りが国民に理解されやすいのでしょう。
続きます。