改正総一郎の外断熱・外張り断熱日記

断熱工事に関わって38年。
快適・健康・省エネ建築について探求し続ける日々の雑記帳。
建物の外皮性能、計画換気など。

ドイツ・バウメッセ訪問 その4

2013-04-24 16:47:16 | 日記

 

最近、話題になっている木片チップを使った断熱材。

環境保護のために断熱材は化学製品から自然製品に変わりつつある。

まだコストが高いために一般的ではないが、インフラが整えば自然製品の断熱材というのも多くなってくるだろう。

この写真は、従来木造の充填断熱で使われていた木繊チップの断熱材だが、最近は外断熱として外部で使われつつある。

特に湿式外断熱として使われる例は国内ではまだないだろう。

 

 

 

屋外展示場。

日本ではなじみがないが、屋内で使用できない設備、例えば、暖炉・ストーブ・家そのもの、

そういったものは屋外展示場で展示される。

ポールをはさんだ左側は、ガラスでできた家だ。

右側のテントは、オープン型の暖房機器の展示ブースだ。

 

 


ドイツ・バウメッセ訪問 その3

2013-04-17 16:42:41 | 日記

これは屋根の断熱材の厚み。

数値のU=0.1は、熱貫流率を表す。

この断熱構造は、屋根直下に約200mmのウレタンボードがあり、その下に繊維系断熱材200mmが使用されている。

いまのドイツのトレンドは壁400mm、屋根600mmの断熱材厚。

この工法は、熱伝導率のいいウレタンを使用し、屋根の厚みを少なくしている。

それでも400mmだ・・・。

 

 

 

一般的に国内で乾式外断熱と言われる工法。

最近の特徴は、フレームに木材を使用し、断熱材は不燃系を使用するようだ。

 

 

これも乾式外断熱工法で、最大の特徴はファサードに木材をもってきている。

 

 


ドイツ・バウメッセ訪問 その2

2013-04-10 16:46:29 | 日記

2013年3月14日のブログの写真にコメントを加えました。

今日はつづきです。

イケメン役員がいるSGL GROUPの展示ブース。

「カーボングラファイト」という素材。

これは面白くって、この素材を表面に塗ると温度がすべて均一化する。

例えば、内壁に塗った場合、サーモグラフィで撮影すると、間柱と断熱材の部分は熱伝導率が違うので、

温度が異なるためサーモグラフィの色が異なる。

でも、この商品は温度をすぐに均一化してしまうので、サーモグラフィで撮影しても

すべてが同じ色になる。

面白い素材だ。

 

 

 

これは真空断熱材。

これは日本でも、家庭用冷蔵庫などでも使われている断熱材。

このメガネをかけている人の後ろに0.007と数字が出ているが、これは熱伝導率の数値です。

熱伝導率は、数値が低いほど、性能がいい。

一般的に日本で使用されている断熱材は、0.03~0.04なので、真空断熱材の0.007は極めて性能がいい。

一般的な断熱材100mmを使った場合、この真空断熱材だと23mmでいい。

最近は日本でも、住宅用断熱材としてじょじょに使用されるようになっています。