亜季の思い出しノート

日々頭に浮かびつつも日常に紛れて,いつのまにか消えていく「よしなしごと」を,後から思い出しつつ書き留めているブログです。

レベッカ

2016-01-01 00:36:55 | 音楽
 昨年末の紅白歌合戦を見ました。紅白歌合戦を見ること自体,かなり久しぶり。でも今回は,レベッカが出るということだったので見ました。なぜ? 懐かしいから? ファンだから? それとも怖いもの見たさで?
 最後のはさすがにありませんが,レベッカがメジャーな活動をしていた時期と私の学生時代はすっかり重なるので,ファンというほどディープではなかったにしてもアルバムが出る度に聴いていたし,今でも時々聴くことがあるので,懐かしさともちょっと違う感じがあります。単純に「好きだから」ということかと思います。

 とはいっても,実は,先日NHKのSONGSという番組で再結成レベッカを特集していて,それを見て,今さらながらベースの高橋教之さんに興味が出たというのが,直接的な理由だったりします。
 高橋さんが,家族の介護のために音楽活動から引退して,現在は普通のサラリーマン(物流会社の所長)をやっていたということ自体がそもそも驚きでしたが,人生にはそういうこともあるので,置いておいて(Life Goes On!),番組中で私の心に残ったのは,高橋さんがデビュー前の思い出を語る中で,NOKKOが練習の際に音程のことなどを言われて,帰りの車の中で「私,頑張ってるよね?」と落ち込んでいる時に,「NOKKOは頑張ってるよ」と応えながら,もっと気のきいた言葉をかけてあげたいけど,言葉が見つからなくて,それが心残りだったと語るところ。

 正直,すごく「ぐっと」きました。
 きっと高橋さんはNOKKOが好きだったんだろうな(というか,当時のNOKKOのエネルギーを考えれば,近くにいて好きにならないわけがないんだけど)ということもあるのだけど,何よりも自分の隣にいるすごくイカした(しかも好きな)女の子に,自分が素敵な言葉をかけてあげられないという,自分自身に対する情けなさが,すごくよく分かって...そうだよな。そういう気持ちってあるよなと。

REBECCA/レベッカ ♪フレンズ @ スーパーアリーナ 2015【HD】


REBECCA/レベッカ ♪プライベイト・ヒロイン @ スーパーアリーナ 2015【HD】


REBECCA/レベッカ ♪MOON @ スーパーアリーナ 2015【HD】


 全盛期に比べて確かに色々な意味でパワーは落ちているかも知れませんが,20代の頃に作った曲を50代になって演奏するという難しさを理解した上で,全員が真摯に楽曲と向き合っている様子が見られて頭が下がります。私は十分に楽しめました。その場にいたかったというのが正直な気持ちですが,こうやって見られるだけでも良かったと思っています。

 私は「青春」という言葉について,言葉自体の青臭さや,それを口に出す人に共通のちょっと甘ったれた感じもあって,全然好きじゃないのですが,それでもレベッカを聴く度に,どうしてもこの言葉を思い出してしまいます。それはいわば,私の人生の一部分と結びついているということと思いますが,レベッカのカッコよさを思うにつけ,それは「悪くない」と感じています。

あけましておめでとうございます

2016-01-01 00:31:25 | 日々雑記
 2016年が,あけました。皆さま,あけましておめでとうございます。
 昨年は思うように更新できませんでしたが,そんな中でもご訪問下さった皆さま,本当にありがとうございました。
 今年の更新への意気込みを力強く語りたいところではありますが,何とも言えないところがありまして...でも,今年も何とぞご贔屓にお願いいたします。

極私的アルバム・オブ・ジ・イヤー2015

2015-12-31 01:53:08 | 音楽
1 Ultimate Best ~Early Alfa Years~ / CASIOPEA
2 Melody Book / 安藤まさひろ
3 Alone In The Universe / Jeff Lynne's ELO
4 Crosseyed Heart / Keith Richards
5 A・SO・BO / CASIOPEA 3rd

 年齢的なものなのか,音楽を聴きたい欲求が弱まったと感じた一年でした。今まで良く聴いたミュージシャンでも「たくさん聴いたし,もういいや」という感じで,すっかり億劫に。そんな中で今年はフュージョンというか,カシオペアにハマりました。

 カシオペアなんてずっと昔から活動してたのに,何で今になって? 正直,歌モノが面倒になった時期があって「そういえばカシオペアってあったよな,どんななんかな」という感じでホームページを見てみると,今は「Casiopea 3rd」として活動しているらしい,しかも1人は女性になってるじゃん,ということでYoutubeで見たら,思いのほか(?)カッコよくて...それ以来ハマりましたね。「Eyes Of The Mind」やら「Fightman」やら「Domino Line」やら,カッコイイ曲がたくさんあって,むしろ「何で今まで聴いてなかったんだろ,もったいねー」という感じでした。
 ちなみに「Casiopea 3rd」では,キーボードがオルガン中心になったということらしいですが,EL&Pなどを聴いてきた身にすればそれはそれで違和感なく,楽しめております。新作も充実した内容と思いました。

Casiopea - Eyes of the Mind *Live 1985*


CASIOPEA 3rd / FIGHTMAN


 安藤まさひろさんは,言わずと知れたT-Squareのリーダー。その彼が1986年に出した始めのソロ・アルバムが「Melody Book」。なんでそれで2015のアルバム・オブ・ジ・イヤーになるのかは,これを入手して聴いたのが今年であること,そして何よりも「極私的」だからです。ちなみにT-Square(というか前身のThe Square)は,カシオペアと違ってちょこちょこ聴いていて馴染みがあって,このアルバムに入っている「Another Night」も発表当時に聴いたことがありました。今回,アルバムを初めて通して聴いて,80年代風のサウンド・メイキングに痺れる(年齢的に)とともに,バントとは違って肩の力が抜けた音がすっかり気に入ってしまいました。

ANOTHER NIGHT 安藤まさひろ


 Jeff Lynne's ELO(Electric Light Orchestra)とKeith Richardsについては,何も言うことはありません。新譜が出る事自体が大きなニュースと思いますが,内容もかなり充実していたと思いました。両者ともに(キースはバンドを含めて)良く聴いていて,今さら新しい要素はないと思われるにも関わらず,聴いてみてすごく良かったです。
 それこそ冒頭のように「たくさん聴いたし,もういいや」となってもおかしくないのに,事実デヴィッド・ギルモアのソロはそう感じましたが,彼らにはそれはなかったです。その違いはどこにあったのかなあ。正直,良く分かりません。

ELO - When I Was A Boy (Jeff Lynne’s ELO ? Video)


ちなみに,その時,顔はひしゃげてます。

2015-07-09 22:37:50 | 子供
 ほぼ毎朝,二階に寝ている長女がやってきて,妻や私の布団にもぐりこんで,しばしの睡眠をむさぼります。7時を過ぎても寝ているので,さすがに見かねて「二度寝もほどほどにしなよ」と言ったところ...「三度寝だもん。6時に1回起きて寝て,それから6時半になってから来たとこだから!」と言い放ち,布団をかぶったとさ。

 どんどはれっ!!

クリス・スクワイヤの雄姿

2015-06-30 00:46:25 | 音楽

 姉妹ブログ(亜季の新しい日記帳)にも書きましたが,イギリスの代表的なプログレ・バンドであるイエスのベース・プレイヤーで,私の最も好きなベース・プレイヤーでもあるクリス・スクワイヤが,一昨日(6/27)亡くなりました。正直,とても悲しい。そして,とってもとっても淋しいです。

 1975年のソロ「Fish On The Water」からのプロモ映像
 (「Hold Out Your Hand」「You By My Side」)


 2006年のイエスのコンサートからのソロ・セクションの映像
 (アルバム「Tormato」収録の「On the Silent Wings of Freedom」)


 2012年に来日した時に,初めて生で見て,感動したものでした。また,あの雄姿を見られるのを楽しみにしてたのに。去年行けなかったのが悔やまれます。残念です。

 Chris , you're the best bass player for me. Thank you a lot of wonderful music .


注文の多い料理店

2013-04-21 23:13:57 | 本(読書)
 本日,宮澤賢治の「注文の多い料理店」(新潮文庫)を読み終えました。時間はあるのに,仕事が変わって落ち着かないこともあって,1週間ほどかかりました。
 表題作の「注文の多い料理店」は25年ぶりくらいの再読ですが,有名な作品ということもあるのでしょうけれど,ほぼ覚えていました。あらためて読んでも楽しく,そして不気味な(というかゾクゾクとした)読後感でした。最も印象に残ったのは「ひかりの素足」。二人が麓(?)の家に帰ろうとして吹雪の中で道を見失って行く様子には胸が詰まりました。その後の弟を想う兄の心と,そして物語の最後に兄に意識が戻り,弟が死んでしまうのですが,その後の兄の心情を思いやると,とても切ない気持ちになりました。

>>注文の多い料理店/新潮文庫版(amazon.co.jpへ)

6年前の夕ご飯

2013-04-09 00:28:54 | 子供
 以前使っていた携帯電話のMicroSDカードを整理したら,当時撮った画像がありました。プロパティから見て,6年前のモノです。今年小学4年生になる次男ですが,ホンの6年前はまだ幼児用の椅子に座って,手元もややおぼつかない感じで食べていたんだなと,大きくなったといっても今でもまだ小さいのだけど,こんなふうにもっと小さい頃の姿を見ると,親としてはとっても感慨深いものを感じざるを得ませんでした。

 それにしても,この時の夕ご飯は「ハンバーグ乗せカレーライス」という,なかなか豪勢(?)なものだったようです。そのせいか,この画像と一緒に保存してあった別の画像では,長男が親指を上にあげる「GJ」サインを出し,長女はカメラに構わず一心不乱に食べる様子が写っていました。

体力を使う滑り

2013-01-15 23:46:28 | 子供
 昨日のこと,妻とスキーに出かけた次男が,行った先のスキースクールの先生に言われたそうな。「体力を使う滑りをしているから,他の子よりも疲れるんです」と。それを帰宅した妻から聞いてピンときました...それっていわゆる私の滑り方で,それを聞いて滑っていた次男が覚えちゃったんだな,と。

 カービングスキーなんてものが出る前のスキーでは,曲がるには膝の曲げ伸ばしを使って,さらに膝から太ももに力を入れるというのがセオリー(?)でした。カービングスキーではそうでなくても曲がるはずなのですが,それしか知らないうえに,そのやり方でも当然曲がるので,そのままの形で滑り続けています。ゲレンデを見ても,結構そういう人がいますしね。でも「体力を使う」と言われてしまうと,たしかにその通りで,リフト1本分の距離を止まらずに下りてくると,結構息が上がってしまうことがあります。同じように下りてきた妻がそうでもなかったりして「?」となることも。こりゃあ,年齢的な体力低下も考えれば,今後,カービングスキーならではの滑り方を身につけなきゃならないかも,です。

 そういえば,2年くらい前に滑っていた時に,膝の上下動でなくても,左右のスキーをちょっとズラして,それから体を少し傾けるだけで,ぐっと曲がったことがありました。「ひょっとしてこれがカービングスキーの極意なのか!?」と調子に乗ってスピードを上げてやっているうちに,バランスを崩して派手に転んだように記憶しています。それ以降,何回かやったもののうまくいかなかったせいでやっていませんでしたが,また試してみようかなと思います。

 ちなみに画像は,次男のスキースクールのレベルチェック表です。残念ながら「カービングターンができる」の項目には「○」がありません。もしもこの先,ここに○がつくようなら,この際,次男に教えてもらおうかな(。_・☆\ ベキバキ)

エイジアの後任ギタリスト

2013-01-13 22:25:08 | 音楽
 エイジアの後任ギタリストの発表があったようです(ニュースリリースはこちら)。やたら早いというか,スムーズなのはとっくに決まっていたからなのでしょう。そしていつ頃決まったのか分からないけど,随分若いギタリストになったみたいです。
 まあ,若いことは別にどうでもいいのだけど,YouTubeにアップされているビデオを見る限りは,スティーヴとは違うタイプに感じます...というか同じタイプは「ないモノねだり」なのだとは思うし,上手なうえに,速弾きやらブルージーなプレイやら,色々と器用にこなすことも分かったけど,よくいるギタリストという印象です。言い方が悪いですが「普通」ですね。んー。

 実はこれを書きながら1985年リリースの「アストラ」を聴いています。スティーヴが抜けた後ということでは,まさにこのアルバムと同じ状況ですが,さて今度はどんなアルバムが出てくるんでしょうか。「アストラ」もそこそこ悪くないアルバムではあるけど,1stアルバムにあるような「異形」な感じは残念ながらありません。やはり,物分り悪く(?)各々が自分の技術を惜しげもなく4分程度の曲に,ぎゅうぎゅうに詰め込んで聴かせるところにこそ,エイジアの個性があったのだと思います。

 なので,今年中に出るらしい新作においては,この際,年齢はさておいて原点回帰して,自分の技術をこれ見よがしに詰め込みつつ長くならないように曲をまとめ上げて聴かせてほしいものです。特にカールさん,最近おとなしすぎます。もっとフィルインしたり,無理にロールして派手にやらないと!

スティーヴ,そりゃないぜ!

2013-01-11 22:28:30 | 音楽
 かのエイジアから,ギターのスティーヴ・ハウが脱退したらしいです。これで2度目ということになるけど,そもそも7年前のオリジナル・メンバーの再集結自体が奇跡だった(「みたい」ではなく,ただただ奇跡)ことを考えると,さすがにもう復帰することはないんだろうなあ。はああ。

 昨年発表のアルバムで,以前よりも目立たない感じだったのでどうしたのかなと思ってたけど...たしかに,イエスなどを考えると,曲調も以前とはすっかり異なっているし,本人にとってエイジアに留まる理由はあまりないのかも知れませんが,でもあのギター・サウンドがなくなったら,もうエイジアではなくなってしまうだけに(歴史が証明済み),正直,とってもとっても残念です。

 そのうち後任ギタリストの話が出るのかも知れないけど,全然期待していません。そもそもスティーヴ以外に「Only Time Will Tell」のイントロや「Sole Survivor」のワウワウ・ペダルを使ったソロとかをカッコよく弾けるわけがないだろって,とマジで思っています。

 スティーヴ・ハウのウェヴサイトより(抜粋)
January 2013
I have left Asia to concentrate on Yes, my solo work & my Trio. I've enjoyed the 6 years of touring and recording with Asia, but now it's time to focus more on the above mentioned formations.
―Steve

 それにしても,昨年9月の来日を見逃したのが悔やまれます。仕事があったといえ,まさかこんなことになるとは思いもせず,油断してました。わが身が,本当に恨めしいです。