/// Lin-Ling Express ///

快調な毎日を送っています!!

富士山の記録6 下山

2007-09-17 | 2007富士山

霧も出てきて景色もイマイチだし、下山開始する人の数も増えてきました。
頂上を離れたのは13:00でした。

帰りは自分の登ってきた道を眺めたり、霧の合間から見える景色を眺めながら。なにしろ落ちていくだけですから・・・あ、石まで落とさないように気をつけましょうね。小石でも落石となって人に当たると致命的ですから。。。

下山中は絶対に走らない

さて、下りは登りの所要時間を考えると、3時間ちょうどくらいで下山できるかな~と思っていたのですが、思いのほか時間がかかりました。要所要所で雑談していたのもあるのですが、なにしろ登山道が・・・





翌日の御来光を狙って、山小屋泊まりで登ってくる方々のピークとかぶってしまいました。登りが優先なので、狭い道ではすれ違い待ちをしなければいけません。団体さんとすれ違うときは長い長い待ち時間

ということで、下り自体は淡々としたもの。せっかくなので山小屋で軽食を摂ったりして雰囲気を味わっても良かったかな。交流も深められただろうし。

新五合目に到着したのは16:47。ついにゴールです



・・・いや、まだでした。



まだ「第2ラウンド」が待っています。
バスやタクシーで登ってきた人や駐車場に車を停めた人はゴールですが、まだ車を停めた場所までは距離があります。



さらに3.7キロ歩きます
体力的には、もはや3キロ増えても一緒ですが心理的にきますね(苦笑)この時間になると流石に泊まり登山組みの車は捌けていました。この後、夕方から夜にかけて徹夜登山組みゾーンで、この写真を撮った付近も埋まるそうです。

消化試合の感覚で歩くこと1時間近く、これがクールダウンになりました車にたどり着いたのは17:49。やっと、着いた・・・

富士山の記録5 山頂

2007-09-15 | 2007富士山

富士宮口頂上に到着後、神社に御参り

そして標高3,776m/剣が峰山頂へ。各登山口に頂上があって、その先に山頂があります。富士宮口頂上から山頂までは10分ほど。

山頂の証:「三角点」がそびえています。ちなみに富山の剱岳については、観測が困難(観測機材が持ち上げられない程の急峻さ)で最近まで三角点が設置できず水準点でした。ちなみに、剱岳観測の話は小説化されています(新田次郎「劒岳・点の記」文春文庫,1977)。

山頂待ちの人たちが出てきたので、ちょっと景色を眺めてからは早々に少し下ります。無人になった富士山頂測候所は観測を続けていて、建物からはゴゴゴゴゴ~!!と計器類の音がしていました。



もと来た道を滑り降り(地面が踏み固められて、しかもツルツルになっていてストックも使えません)、ちょっと開けた場所で火口をかがめながら小休止です。荒々しいですね。ちなみに火口を1周(「お鉢巡り」といいます)するのには2時間程かかります。

ここで、非常食とは別に用意していたカロリーメイトを取り出しました。



気圧が下がっているので、袋はパンパンです。ペットボトルは水分補給で時々開けていたので、こんなことにはなっていませんでしたが未開封の密閉モノは総じてこんな感じです。高いところに来たんだな~と実感します

富士山の記録4 頂上へ!

2007-09-07 | 2007富士山

8:32 元祖七合目に到着。新7合目の後は、8合目かと思いきや…元祖7合目。「まだ7合目なのか」心理的にやられる人もいるそうです。ゆるゆるとペースを落としたのですが、本格的な登りに入ったうえに標高が3,000を越えました。飛ばしすぎがなくても、体力を消耗していることが、ハッキリ分かります。山小屋の日陰に入って休憩…ずっと日差しを受けていたので、ほっとしました
8:40 出発。

9:20八合目に到着。人が多くて、そのままスル~!



このあたりから雲が増えてきて、一面の雲海です。たまに振り返ってみる景色は雲の隙間から見える下界ではなく、雲のみ これはこれで綺麗な景色です。

8合目を過ぎたあたりから、止まる回数が増えてきたのがわかります。ちょっとコースから外れられるスペースを見つけると5秒くらい立ち止まる。水分を補給するでもなし食べ物を口にするわけでもなし。足にウエイトがつけられているような感じさえしてきて、時々「前半の反動も影響だな… 」と考えるようになりました。

10:05九合目に到着~



到着直前に、頂上をはじめてハッキリと視界に捉えられました(写真中央右です)。珈琲が400円する自動販売機を見て「高い所に来たんだな~」と実感。
10:15出発。

景色は雲海が続きますが、登山道は変化が出てきました。手を使わないと登れない場所が増えてきました コースの問題だけじゃないのですが。人が多くてコースアウトしたり、道端で倒れている人(エネルギー切れand低酸素で睡魔)の人がぐんぐん増えてきたので、それを避けるためもあります。


10:35九合五勺に到着。休憩の後、10:45出発。ここで出発時刻の6:55を思い出しました。「まだ、4時間経っていない・・・平均ペースで登れば、頂上まで40分。登頂時間/4時間30分を切ることができる

ペースをあげました。タイムトライアルをしているわけではないけれど、私のレベルで、初登頂4時間30分切りは多く聞かない。

狙ってみよう!!

しかし、ペースあげている「つもり」で上がっていません
平地で歩いているより遅い気がする・・・

足にきているな~~とはいえ、山頂が見えていると気分が違います。目標がはっきり捉えられていると、こんなに違うのか

ぐんぐんペースをあげていきます(つもり)、そして最後は小走りに近い(つもり)

11:24 / 頂上到着



登頂タイム/4時間29分。飛ばした(つもりの)九合五勺~頂上間。でも、ペース自体は平均的だったんですよね…

富士山の記録3 前半戦

2007-09-06 | 2007富士山



5合目をスタート特に大きな岩もなく、歩きにくさはゼロに近いです。スタートして直ぐに、遠くから「ドーン」「ドドーン」と大きな音がこだましているのが聞こえてくるようになりました。陸上自衛隊の東富士演習場での訓練で発射された砲弾の音です。次の日が、公開演習?だったのでリハーサルでもしていたのでしょう???6合目に到着は7:10。ご来光を見てから下山してきた人たちが沢山いてました。売っているラムネに惹かれたけど、結局そのままスルー!

淡々と登っていきます。傾斜もそんなにキツくない。。。7合目までは、ハイキング気分の人もいると聞いたけど、なるほど気持ちは分かります。



資材運搬のためのブルドーザー道です。舗装前の砂利道みたいです。ここを登ったら楽だろうな~(もちろん、登っちゃいけませんよ!)

新七合目到着。ここで、再び時計を見ました。7:49。スタートは6:55。まだ1時間も経っていない…

ガイドブックでは、通常1時間半くらいで到達する道のりです。倍近いスピードが出ている…飛ばした気は全くしていません。普通にマイペースで歩いてきたつもり。それなのに・・・
オーバーペースだ!

時計の見間違いか?と思いましたが、あっています。予定では1時間10分~20分で到着する予定だったのに。正直、この瞬間から後半が心配になってきました。本格的な登りはココからです。突っ込んでしまった分の反動が最後の登りでこないかどうか?
とにかく、一度小休止をして切り替えないといけない。と、その辺の岩場に腰を下ろしました。そして、この後の進め方を考えながら…ペースの急激な上げ下げは負担を増します。ならば、ちょっとずつスピードを落として行くほうが良い。酸素も薄くなるのに合わせる格好でペースダウンで行こう

7:55 新七合目を出発です。

富士山の記録2 登山開始

2007-09-05 | 2007富士山

25日午前4:00 出発。で、およそ1時間。目指すは富士宮口新五合目です。

ところが・・・駐車場は前日からの登山者で満車 結局、車を停めたのは3.5合目。5合目までは3.7キロ…帰りも加えると往復7.4キロ追加です 2キロくらい下らないとムリかな~と思ってはいましたが3.7キロも下がるとは…

車のところで、ストレッチand高度順応。5合目で改めて高度順応するので準備時間は20分で出発です。駐車した場所から、山頂が見えました。



ずっと上りの3.7キロ。アスファルトなのでマシですが…それでも、登山靴です。1週間前から外出は全て登山靴にして、履き慣らしているとはいえ日常と違う負担が足にかかります。

駐車場所5:30出発 → 五合目6:15到着 歩くこと45分。

疲れた~ やっと、スタート地点だ!!

出発したときは大きな木沢山生い茂っていましたが、5合目に着く頃には自分の背丈を越える木は、少なくなります。ここで、2回目の高度順応。次々と出発していく人たちを横目に、景色を眺めたりお茶を飲んだりします。



この先の、遥か彼方に見える頂上目指してスタートです

スタート時刻:6時55分

富士山の記録1 出発~

2007-09-04 | 2007富士山

8月24日、富士山に登ってきました
富士宮口から入山→標高3,776m剣が峰までの記録を綴ろうと思います。

→今回は登山口:富士宮市まで到着しましょう

8月24日金曜日。昼過ぎに出発・・・しようとしたのですが、給油中に空気圧チェックをしてもらった時に痛んでいることが判明もっとも、そろそろ寿命に近いと思っていたから、タイヤチェックを頼んだのだけど。
結局、タイヤ交換 東名/名古屋ICに出たのは、予定より1時間半遅れてしまったけれど走りは快調です

浜松を過ぎたあたりからがドサーッと降ってきて

「明日、大丈夫か

と思いながら運転していました。

タイヤ交換&雨のため予定より2時間半遅れて、富士山の麓・富士宮に到着したのは21:00でした。翌日は4:00出発。宿は富士宮駅前にある富士急富士宮ホテル。ビジネス/観光兼用ホテルです。最初はココから富士急バスで登山口に向かい予定でしたので。部屋に荷物を下ろし、簡単に登山器材のチェック。お風呂もほどほどに、寝床につきました・・・が、

寝られません

雨がザーッと降っていて心配だし、野球の結果が分からないし(試合終了後に届くメールが来ない…)、ひさびさの3,000mで気持ちが高ぶっているし。結局、3時間位かな、睡眠になってたのは。ちなみにテレビで天気予報を見たら、午前中は晴れ→午後は曇り。少なくとも登りは何とかなりそうだ・・・資器材は大雨&一桁気温でも対応できるようにしていましたが、気温はさておき雨は嫌です

次回から、いよいよ登山を開始します

引き返すのも難しい!

2007-08-15 | 2007富士山

数年前に登った、木曾駒ケ岳(長野・駒ヶ根市/標高2,956m)の写真を見ていました。
ココは「断念することの難しさ」を学んだ場所・・・

2,400mの千畳敷まではロープウェイで上がれます。夏山ならば頂上までのコース自体はトレッキングレベル。
しかし、登ったのは9月下旬で、しかも天候は雨。状況は全然違いました。

スタートは順調だったものの、千畳敷から30分:宝剣岳/木曾駒ケ岳の分岐(乗越浄土)手前で「稜線にでるから風に注意!!」という仲間の声(2人で登りました)。稜線に出た途端に、体ごと飛んでいくかと思うくらいの強烈な風(・・・下界は夏服です)。なんだこの差は 雨合羽を完全武装に切り替え、何とか手前の中岳2,925mまでは辿り着きました。ここで、すれ違った別パーティー3人から話を聞いたところ「この先は立っていられなくて引き返して来た」とのこと。



稜線に出てから、ず~っとこんな視界です さらに吹き飛ばされそうな風。引き返すかどうか・・・結局、中岳から200m進んだ地点で「これ以上進むのは危険」と判断して引き返すことにしました。

霧に視界を阻まれ、地に這うように岩場で強風を避けている時、頭の中は疑問符で一杯でした。
「1ヶ月前なら、タダの運動靴で来る人だっているのに、どうして・・・
でも、これが自然の怖さなのですね。

「あと標高差30mなのに」

ムリして進む方が精神的にはラクだったでしょう。しかし、天候、装備や技術…厳しかったです。

我慢するよりもギブアップする方が、精神的に堪える時がある。
このことを「これでもか~」と知った時でした。

そんな、踏んだり蹴ったりの登山でしたが良い景色にも出会うことが出来ました。



7割下りきった時に見えた、霧の合間から千畳敷(中央の赤い建物がスタート地点です)。このときは何とか耐えられる風でした。

来週末、富士山に日帰りで登る予定です。3,000m級は、このとき以来ですし3,100m以上は未知の世界です。
今度は頂上まで行きたいですね