ある朝 庭に咲いた蓮の花をながめていると
生まれたばかりのように 小さな蜘蛛を見つけた。
アクタガワ リュウノスケの【蜘蛛の糸】は 本当に美しくて
ニンゲンのアレコレに 頓着しない蓮のようにありたいものだ と私も 思う。
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『蜘蛛の糸』に使われる日本語に比べて ニンゲンの口から吐きだされる日本語は
なんて心に「辛い」のだろう。
自分の心のいちばん「やわらかく」「傷つきやすい」「でも ひとには知られたくない」ものから
相手の視線をはずさせようとする時 その日本語は 自分を守ろうとして 誰かを傷つけている。
しかし 同時にブンガクは 極楽から垂れている 一筋の蜘蛛の糸にわれ先につかまろうとする人たちのものだ。
ブンガクは あなたの味方であり 私の友だちです。
※ 私が「蜘蛛」と思ったのは「蚊」でしょうか・・・・