深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

副腎の弱っている人が増えている?

2005-10-10 11:50:29 | 症例から考える
最近、治療をしていて、副腎が弱くなっている人が多い、とつくづく思う。以前はこれほど多くなかった。副腎は抗ストレス器官だから、それだけ世の中がストレスの多い、世知辛いものになっているということか。その副腎がへばってしまうことで、ストレスに対する抵抗力が低下し、さまざまな不可解な症状が現れることになる。

腎臓の上に帽子のように乗っている器官だが、腎臓が泌尿器系の臓器であるのに対し、内分泌系に位置づけられる。

副腎皮質からは糖質コルチコイドや電解質コルチコイドが分泌されるが、これらはステロイド・ホルモンだ。強い抗炎症作用や抗アレルギー作用を持つことから、アトピーの治療などにステロイドが使われているのは、ご存知の通り。また、代謝を促進して体を活性化する作用もある。

また、副腎髄質からは、やはり体を活性化する作用を持ったアドレナリン、ノルアドレナリンが分泌される(ただしこちらはステロイドではなくアミン)。

いずれにせよ、体をさまざまなストレス刺激から守り、活性化させる作用を担うのが、この副腎である。

副腎機能が低下すると、皮膚が黒ずみ、低血圧、低血糖、心筋の萎縮、精神障害などを生じる(アジソン病)。逆に副腎機能が亢進すると、顔がまん丸くなり(満月様顔貌)、高血圧、高血糖、精神障害などを伴うクッシング症候群、多尿・多飲、高血圧、虚弱など生じるコン症候群などが起こる、とものの本にはある。

さすがに、ウチではこのような診断を受けたという人は来ないが、さまざまな不可解かつ複雑な症状を持った人が、副腎に弱さがあるケースは多い。もちろん、それらの症状がストレスとなって、結果として副腎を疲れさせているという可能性も考えられるので、全て副腎が原因とは思っていないが。

ちなみに、副腎は東洋医学的には、五臓の内の腎(じん)の一部と考えられるので、腎の問題は腎虚証や腎精不足証という「証」(=東洋医学的な診断名)が立てられる。

これらによって現れる症状には、腰膝酸痛(=腰や膝がだるく、あるいは鈍く痛む)、活力減退、頻尿、耳鳴り、難聴、歯の脆さ、脱毛、ひどい寝汗などがある。

またアプライド・キネシオロジー(AK)では、副腎は腎経ではなく心包経に位置づけている。心包は心(しん)と合わせて西洋医学的な心臓に相当するので、症状としては胸部痛/不快感、動悸、脈の異常のほか、不眠・多夢、さまざまな精神疾患などが起こり得る。

なお、弱った副腎にはビタミンCやプロポリスなどを摂るのがいいらしい。逆に、これらを摂ることで症状が軽減するなら、(直接か間接かは別にしても)副腎が絡んでいる可能性が高いと考えられるかもしれない。ご参考までに。

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2 コメント

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Unknown (岩原です)
2005-10-10 21:49:37
ブログリンクしました。

内容が濃いですね・・・私も負けずに濃く行きます。

早くHPを完成させます。

また勉強会でお会いしましょう。
返信する
コメントありがとう (sokyudo)
2005-10-11 13:42:51
ブログ見て下さってありがとう。

そちらのブログにもコメントしたいと思います。宜しく。
返信する

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