ウズベキスタンの風

ここはウズベキスタン。首都から約1000km北西に位置するウルゲンチで活動する看護師の日記。            

山に行きたい。

2010年07月27日 | 日記
ピークを越えた!?
暑さで夜中に目が覚めるような熱帯夜はここ最近ないですね。
アイスノンも冷凍庫で出番待ち。
正直あれがあると肉を買えない・・・
最近タンパク質あまりとってないなぁ。

29日からカザフスタンに任国外旅行に行ってきます!!
4泊5日の行程です。
馬に乗れるとかで、キルギスに行けない今、自然に触れられるのがすごく楽しみ。

ウズは、2重内陸国で海が遠い。
だから海が恋しくなると思ったんだけど、
ちがった。

山だね、山が恋しくて仕方ないよ。
ちょっとした林に入ったって澄んだ綺麗な木の香りがするでしょ、
長野で育って、知らないうちにそういうの体にしみ込んでたんだなぁと思った。

山しかないよ、長野なんて。

なんて10年前は思ってたなぁ。
でも神奈川から帰ってきて、

確かに遊びに行こうって言ったら

どこへ??

となるけど。

雑誌に載ってるお店はないけど。

結構小じんまりしていて住みやすいとわかってね。

小さいビルの向こうに見えるのは雪をかぶった北アルプスだったり。

職場の人から畑で採れたっていうおいしい野菜もらったり。

晴れれば毎日プラネタリウム☆だし。

昨日は対向車が鹿と衝突してたという話を聞いたり。
(鹿肉のお刺身、涙がでるほどおいしいです。馬刺しに似てるかな。)

地元に残った同級生の男の子たちが地元のおじさんのような方言を習得していたり。
(あたりまえか?これがなんだか微妙にかっこいいのなんでだろね?)

セブンイレブンがつぶれちゃったり。
(でも24時間営業のSEIYUはつぶれない。誰が使ってんだ?)

神奈川も好きだけど、
長野も結構おもしろいじゃないか。
帰って来てから年々地元愛が増幅中。

赴任後200日が過ぎました。
今日も看護師長にいつ看護師に教えるんだと催促されて苦笑いするしかなかった私。

愛する信州の皆様、応援よろしくお願いします。






はい、こんにちわ

2010年07月19日 | 活動
ここ最近涼しかったのにね、今日あたりから戻ってきちゃったよ。暑さ。
もーぅ、暑っ苦しい・・
イスラムの国。仕事終わりに同僚と「わん」集合で!!
みたいなこともなく、熱風を浴びながらダマスに乗り帰ってきました。
「わん」ウルゲンチ支店急募!
ゆずはちでいい?K様。
ZとMはビールだね。
わんにハイボールあったっけ?Yミ
Mマンはジンジャーね。

最近その提案書ってのを書いてるんだけど、日本語では書き終わってね。
ウズ語に訳し始めたのさ。
そしたら2か月前にアンケート作ったり職場への活動報告書書いたときに比べて
辞書見ながらならなんとか書けるようになったような気がしてね。
ちょっとうれしかったよ。
相変わらず会話はダメなんだけどさ。
時間かければ文章作れるようになってきたのかな。

今看護部長が夏休みでさ、来月看護師長が夏休みでさ、
この提案書どうしよっかと悩み中。
看護師長に見せるでしょ、でも実施しようと思う時に夏休み入っちゃうわけでさ。
何事も偉い人がいないと成り立たないこの国ではやや心配。
看護部長にももちろん言うんだけど、1病棟のだらしなさを一々部長に言うのもなぁ。
かといって8月何もしないのもなぁ、もったいないぞ。
やっぱやるか。

あぁ~ぁ、海行きたい!花火したい!イカ焼き食べたい!!
帰ったらその夏にお祭り、花火大会はしごするんだ。
片っぱしからイカ焼き制覇してやる~!!
やっぱゲソだよね。ゲソ食べたい・・・(TT)


最近思ってること

2010年07月17日 | 活動
処置時には手袋をつけなければいけない、使用した手袋は血液汚染用のゴミ箱へ捨てるという決まりがある。正しい。
でも看護師に支給される手袋は1日に1つあるかないか。
CV挿入や胸腔穿刺みたいな処置には医師にだけ与えられている。
その、医師や看護師が使った手袋を、看護助手たちが掃除用に使う。

看護師が手袋をつけようとするのは(ちょっと失礼だけど)見た目が汚い患者さんに触るとき。血液を触るときには汚いと思う意識がないみたい。
まぁ、これは血液・体液は危険だと教えることは出来る。

手洗いも日本みたいに手の洗い方の絵が書いてあるのが洗面台に貼ってある。
で、ペーパーで手を拭き、そのペーパーで蛇口を閉めるようマニュアル化されている。
うん、正しい。
でも看護師たちは自分が持ってきたタオルで手をふく。
蛇口は洗った手で閉める。
なぜならペーパーは自分で買ってこなきゃいけないから。石鹸も、JICAのプロジェクト以降自分で用意することが義務付けられてる。でも今は液体せっけんで洗うように決められている。液体せっけんは高いから誰も使わず今も固形せっけん持参。

患者への輸液ルートはいくつかに切って捨てなけらばならない決まりがある。
再使用を防ぐため。
うん、これもこの国ならではだけど正しい。
でも切って捨てない。
それどころかごみ箱からひろいあげ、針の部分を切り落とし、
軽く洗ったあと患者の尿道カテーテルに使用する。
なぜなら尿道カテーテルが高くて準備できないから。
無料で救急医療を提供していると言っている手前、家族に用意しろとは言えないみたい。

これ、看護師悪いって言えなくない?
どこかの国の感染対策マニュアルだけ入ってきてさ、それにならって保健省も頑張ってるとは思うけどさぁ、現場に則してないの。なにもかも。
だから看護師たちも怒られても常に右から左の状況でね。
でもそれもわかる気がして。
きっとうんざりなんだよね、正しいこと並べられてこのとおりやれ!って言われてもさ、
物がないんだもん。
自分で用意できるほど給料もくれないしさ、改修工事するっていって強制的に給料の10分の1も持って行かれちゃうしさ。
それで怒られたって「はいはい。」ってなもんで終わりだよね。

なんか最近そんなんばっか感じちゃってね。
途上国への援助の難しさはこういうところなのかなと思ったよ。
援助するならその国に合った方法一緒に探してあげないと、結局大変な思いするのはその国の1番下で働く一般のひとなんだなと、良く分かった。
だって手を洗えったって水停まるんだもん。どーすんのよ。
ペットボトルに水ためといて手を洗ってるけど、
洗った片手でそのペットボトルつかむんだもん意味ないし。

ね、日本はアメリカにならっていかに安全に、清潔に、って頑張ってるけどほんとにそこまでする必要あるのかね?駆血帯も使い捨てが奨励されてるらしいじゃないの。
感染率を0に近い状態にすることはごみを増やすことにつながってるんだよね。
なんか世界のバランスおかしいと思っちゃって。
手を洗おうったって水が出ない国は山ほどだよね、でも一部の先進国は駆血帯まで使い捨てになろうかとしてる。
細菌やウイルスは無くならないんだし、どこで線を引くつもりだろう。
先進国で沢山の管に囲まれて生きているような状況の患者さんはこっちでは死んでしまう。日本なら助けられたのにってくやしく思うことも正直ある。
でもなんか、それのほうが自然かなとも思うようになってきた。

医療者や患者の安全を追求する研究と同じくらい、途上国での医療についての研究が進むといいと思う。

考えすぎかなぁ・・・







あめあめふれふれかあさんが~♪

2010年07月16日 | 活動
どうも皆様ご無沙汰いたしております。
週一位は更新していきたいからね、特にこれといってないけども書き始めてみました。

今日はね、5月10日以来の雨でした!!
といってもね、5歩歩いたら1粒当たるくらいの、
気のせいか?とも思わせる程度でね、
ぱらっと。・・・一瞬だけ。

それでも空が曇っていくらか風があるだけで気温は30℃まで下がった。
普段より10℃以上も低いもんだから涼しく感じちゃったよ。
いやぁ、過ごしやすかった。

いつもはね、日本から持ってきたアイスノンと友達がくれた湯たんぽに水入れて冷凍庫で冷やしてさ、夜はそれを頭と足の下に置いて寝るの。
湯たんぽも氷枕として使えるんだよ!
便利☆
それでも夜中、すっかり常温になってしまったその相棒たちの横で
暑くて目が覚めること多数。
ほんと勘弁していただきたい。

なんだか天気ネタばかりですみませんねぇ。
イライラするほどの暑さは未体験なものでつい、書きたくなっちゃって。
そして今日は涼しくてうれしくなっちゃって♪

活動としては只今提案書を作成中。
内容は
・機械類の消毒について。
・清潔ケアをしよう。
・心電図を正しくとろう。
・体交をしよう。
・看護師の仕事をサニタリカにやらせるのはやめよう。
ざっとこんな感じ。
どうも否定的な表現になってしまって悩み中。
出来てないことばかりを並べてもなぁ。
でも新規だし、最初このくらい言っておいたほうがあとあと浸透するかもだしね。
いろいろ考えております。




暑さ更新中!!

2010年07月08日 | 活動
こんにちわ。Cetopaです。
セトパじゃないですよ。セトラと読みます。キリル文字です。

今日もやばい暑さだった。
ウルゲンチは木も低くて日影が無いから余計に暑くなってしまうんだと思う。
で、久々に温度計持って外へ。


ほらね、やっぱり。更新(´д`;)ガッカリ
でももっと暑いかと思ったけどね。

これがチッラというものなのか?
いや、暑い。
病室だって30度越えてくるもん。
患者さんたちたまったもんじゃないよね。
そういうとき、どう冷やすかってアレを使う。
そう、ウォッカ。
アルコール度数40%のウォッカを体に塗って気化熱を利用して冷やす。

アルコール度数40%は皮膚の細菌の増殖を助けるという一番中途半端な度数ってどこかで読んだな・・
一番殺菌効果があるのは70%~80%らしい。
これ1回くらい使っても、体温は下がらない。ただ触った感じ、皮膚が冷たくなるもんだから
効果があると思ってるんだよね。
患者さんがスーッとして気持ちがいいならまぁいっか。

今日は夜勤の看護師たちがすぐには帰らず、どこかに行こうとしているからついて行った。
聞けば杏を摘みに行くと・・・
なぜ看護師?
そう、ウズベクってそうなんだよね。
学校の先生が木を植えたり、看護師が杏摘んだり、
研修医が庭耕したり・・・委託すれば高いからなんだろうね、職員使って環境整備。

で、行った。
木から摘むかと思ったら、もう既に摘んだやつを干してあった。

噴水であったであろう場所に杏が敷き詰められていた。


いい感じに乾燥した干しアンズをそれをみんなで拾い集める。


こんな感じ♪

で、地面に張りついちゃったのは、ダメな杏らしく、鍬やスコップできれいにはぎとる。

ブログ初登場!?私もお手伝い。
あ、首からかけてるのはマスクね。ガーゼの。
喉の加湿くらいしか効果ないよね。
しっかし今病院でマスクつけてたら顔に汗疹できるよ・・・

これを何に使うのかと言ったら洗ってジュースを作るって。
フムフム。
で、患者さんが飲むって言ってたけど、この辺の情報は
嘘が多いからあまり信じてない。( ̄ω ̄;)
知らなくてもテキトーに答えるからね・・・

この暑い中さぁ、夜勤のあと農作業なんて大変。
今日だけじゃなくてね、毎日くらいなんかあるんだよね。
草むしりとかさ。
で、家に帰ったら家事やらなきゃいけないし、子どもの世話も。
ウズの女性はタフだと思う。
日本なら家族の協力なしに看護師なんてできないもん。
ウズはまだ、家族の理解全然ないのに、よくやってるなぁ。