
イルカの件。
またニュースが入ってきました。
さて、どうみよう…?
***
イルカから高濃度の水銀 千葉のカズハゴンドウ
先月末、千葉県一宮町の九十九里浜に打ち上げられたイルカの一種、カズハゴンドウの筋肉から国の暫定規制値の10倍を超える水銀が検出されたことが、北海道医療大の遠藤哲也講師の調査で7日、分かった。
寿命が長いイルカやクジラには、食物連鎖を通じて自然界の水銀が蓄積しやすいことが分かっている。コビレゴンドウなど国内の一部地域で食べられているイルカには高い水銀値のものがあることが知られているが、データがなかったカズハゴンドウも同様に水銀が蓄積していたことになる。
遠藤講師らは死んだカズハゴンドウ10数頭の筋肉、肝臓、腎臓の総水銀量を調査。筋肉から、国の暫定規制値の1キロあたり0・4ミリグラムを大幅に上回る平均4・5ミリグラムの水銀を検出した。最高値は11・0ミリグラムだった。
また、肝臓からは、平均約119ミリグラムと極めて高い濃度の水銀が検出され、腎臓からも同6・3ミリグラムが検出された。
カズハゴンドウは食用にはされていないが、遠藤講師は「調査中、見物客の中には『うまそうだ』などと話す人もいたが、食べるのはやめた方がいい」と注意を呼び掛けている。
(共同通信) - 3月7日7時47分更新
***
第一報が入ったとき、「解剖」すりゃあいいじゃん、と思った。
やはり行われたようだ。
水銀が“体に悪い”のは自明だけれど。
問題は、今回の件、迷走して浜に打ち上げられてしまうことと、どのような関係があるか、ということ。
筋肉、肝臓、腎臓の総水銀量調査も結構だけれど、
脳・神経、エコロケーションに関わる器官について調べることはしないんだろうか…?
研究者さんにも、マスコミさんにも、それをこそ明らかにして、ハッキリ言及してほしいもの…。
---
ニュースのしめは「食べるのはやめた方がいい」。
関係ねえ、っつうの。
それこそ、いただけない(笑)。
ゆめゆめ、騙されるな!!!
私も食えませんね☆ 迷走・奇行もあるやもしれません。
「できるだけ、食物連鎖の下位のものを食べるように。」
というのは、21世紀人の常識になりそうですね。
---
さて。
このイルカ・シリーズ。
イルカのニュースを通じて、僕たちのニュース・情報との付き合いかたを考えてみる、ってのがテーマ。
上っ面に捉われず流されず、本質をみて、他ならない自分の日々をいきたいものです。
つづきます。
私はこの時期に、このような分析結果を発表した遠藤講師とは面識がありませんが、まともな科学者ではないと思います。
というのも、海洋生物の筋肉に水銀が蓄積されているのは海洋学者の間では「常識」であるからです。
また、この調査結果と、イルカやクジラの異常行動と結びつける事は、人も含めた哺乳類が持っている脳に有害物質が入ることを防御しているフィルター機能を一切無視し、異常行動を引き起こす動物実験さえ行っていない発表なので、「軍事ソナー」への疑いを他の話題へとそらせようとする「謀略」の一貫だとさえ思います。
さらに許せないのは、このよう稚拙な研究発表を、他の専門家からの意見も聞かずに報道している、マスコミに巣くっている「能無し・へたれ記者達」です。
↑まったく、ご指摘の通りですね。
この記事でいいたいのは、まさにソレ。
だから何?
関係ないじゃん!
で。
異常行動の原因は何?ってこと。
大手マスコミには期待するだけ無駄なのかも知れませんね。
独立した報道メディア(個人BLOGもその一翼)の成長を望みます。
そして。
もっと大切なのは。
情報の受け取り手が、成熟してゆくこと。
騙されずに、全うに、生き抜きたいものです。