「日々これせっせとお薬作り」 -製薬会社新米研究員SIUの日常-

新薬の研究に営む毎日・・・のはず。製薬会社研究職の日常をつたない文章でつづります。

縁は奇なもの

2006年06月20日 | 製薬会社な日常
大阪に移動する新幹線の中で偶然
最近、オクスリツクル製薬を辞めた方にあいました。
この方は社内でも切れ者として知られていて
将来、研究所長になると目されていた人でした。

会社を辞めたのはベンチャーを立ち上げるため。
そうして彼が立ち上げた(参加した)ベンチャーは
SIUの目から見て非常に有望に見えました。具体的には
SIUが投資したいくらい。

彼が会社を辞めてからも、彼の動向はメール等で
知っていましたが、会って話してみると
やはり非常にアクティブに楽しく働いているようでした。

ベンチャーで働くというのは非常にリスキーであり
SIUは今のところその選択をする気はありません。
(その実力もありません_涙)
ただあえてそのリスクを取りに行くことによって
ヘッジされることもあるのではないかな?と
思いました。

ちなみに余談ですが、日本における多くのバイオベンチャーに
対してSIUは懐疑的です。なぜなら大学の教授が自分の
技術は(もしくはデータは)優れている!ということを
前提に「とりあえず作ってみました」というものを
見てきたからです。
ベンチャーというのは優れた技術がベースにあるのは当然として
営利企業としてさまざまな要求がなされます。
その戦略性が見えてこないところが大半に思えたからです。

ただ新幹線で会った彼の会社は戦略性・技術力ともに
創薬の現場にいるワタシを納得させるだけのものがありました。
まあ、後輩であるワタシがこんなことを言うのもおこがましいですが(笑)

彼の飛躍を願うとともに、自分も誰かに声をかけてもらえる
そんな人間になりたいと思います。

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