KAIGAN

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文京区をめぐる冒険×小石川植物園其ノ壱

2004-07-24 14:59:59 | Adventure
(昨夜、『金曜ロードショー』で放送されたとなりのトトロ、皆さんはご覧に
なられましたでしょうか。今回の記事は、ジブリファンの皆様にとって
200%楽しんで頂ける内容になっております。どうぞ御期待下さい(^_^)

6月のよく晴れた金曜日、小石川植物園を訪れた。
前回ここを訪れたのは約10年前。よって今回が2回目となる。
ずっと来たかった場所なのに、どこか避けていた感がある。
この地に自分の原点があるのかもしれない。
それを探しに、僕は園内へと足を踏み入れたのだった。

ちなみに小石川植物園の正式名称は、
“国立大学法人 東京大学大学院理学系研究科附属植物園”である。ちょっと長い。
とにかくここへ来ただけで、かなり賢くなった気分を味わえることは間違いない。保障しよう。

  
植物園観覧券販売所。入園チケットは正門前にある売店で  正門入口右にある自転車置き場
買わなければならない。このシステムに至った経緯は不明。  の紫陽花。日光に当たると際立つ。

正門入口を入ると、いきなり坂道が現れる。傾斜も結構ある。
懐かしい光景に感激した。10年前の僕もたしかにこの坂を上った。
  
坂を上りきった所にあるシュロ。   今回の冒険の目的は紫陽花だ。決して自分探しの旅なんか
気分は南国トロピカル♪        じゃない。6月の植物園と言ったら、やっぱり紫陽花だよね♪

  
ガクアジサイが見頃でした。     植物園北西部にある旧東京医学校の建物。お洒落な外観。

植物園を一周したら、階段を上って園内中心部へ。
ここには自販機を備えた休憩所がある。
木陰の元で休憩出来る。とりあえずベンチで休むことにした。

なんとなく辺りを見回してみた。すると、
第一園猫、発見。
植物園に猫。黒猫だ。明らかに住み着いている。こんなことが許されるのだろうか。
もしかしたら、小石川植物園の関係者の方が飼っている猫かもしれない。
いや、事態はもっと恐ろしいに違いない。この猫の正体はきっと東大生なんだ。
東大生であれば、立ち入りも自由になる。年間フリーパスだって隠し持ってるはずだ。
(写真は、東西の天才が視線を合わせたところ。脳内IQバトルが繰り広げられている)。

黒猫とのバトルは、結局引き分けに終わった。お互いに勝ち点は1。
価値あるドローだ。試合終了のホイッスルに安堵した僕は、ベンチに戻ろうとした。
だがその時、背後にただならぬ気配を感じた。恐る恐る後ろを振り返ると・・・、

キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!

ネ、ネコバスだ!!

ド迫力。リアルネコバスが向こうへ駆けていく。
最初はタヌキかと思ったが、間違いなくネコだ。巨大なネコだ。
その光景にもちろん驚いたけど、ネコバスを見ることが出来た自分にもっと驚いた。
僕は純真な子供の心を持っているんだ。思わず感動の涙が溢れてきた。

いや、泣いている場合じゃない。後を追わなきゃ。
絶対に正体を暴いて、スクープGETだ。僕は好奇心に駆り立てられた。

速い。それもそうだ。ネコバスの速度は突風と同じ。
仮に秒速30mだとすると、時速に換算して108km。時速100kmオーバーだ。
もしかしたら、迷子のメイを探しているのかもしれない。となると時速は通常の3倍。
到底勝ち目などない。それでも僕は諦めなかった。忍の如く、ネコバスを追い続けた。

その結果、ネコバスが木の下の停留所に止まったところで、ようやく追いつくことが出来た。

不機嫌な表情を浮かべるネコバス。体力をかなり消耗した バックショットもド迫力。未だかつてこんな猫見たことない。
模様。どうやらメイを探していたわけではなかったようだ。  どうやら毛を長くする遺伝子が働いているらしい。


低木の下に、先ほどの黒猫もやって来た。一緒に涼んでい どうやらここは人気の休憩場所らしい。黒ぶちの猫もやって
る。まだ6月だというのに、この日の東京は暑かった。    来た。だが黒猫と口論に。2匹の仲は相当悪いようだ。

黒と黒ぶちの口喧嘩が終わった。
口喧嘩といっても鳴き声を発していたのは黒の方だけだった。
侵入者を排除したかったのだろう。低いうなり声を上げて相手を牽制していた。
結局、黒ぶちがこの場から立ち去るという形で、事態は収拾した。黒の勝利である。

僕はしばらくの間、涼んでいる2匹を眺めていた。
だが、好奇心旺盛な子供の心を持つ僕にタイムリミットはやって来た。

退屈だ。2匹はじっとしたまま。身動き一つしない。これ以上の退屈はもうご免。
何も進展しない事態に耐えられなくなった僕は、黒猫にちょっかいを出した。
腕を伸ばし、指先で黒猫のしっぽの先に触れてみたのだ。
しかしその時は、まさかこの行為が恐ろしい事件を招くことになるとは予想だにしなかった。

しっぽの先に触れると、しっぽはピクッと反応した。
もう一度触れたみた。やはりピクッと反応した。面白い。
ここまではよかったんだ。何の問題もなかった。
事件が起こったのは、3度目に触れた次の瞬間だった。

!?

一瞬、何が起こったのか分からなかった。
気付くと黒猫がネコバスの肩部分に噛み付いていた。
ネコバスの叫び声が辺りに響いた。
僕以上に状況が理解できていないネコバスは無抵抗だ。
やがて黒猫は噛んだままの口を離した。
そして捨て台詞を吐き捨てると、その場から立ち去った。
ネコバスもまもなくいなくなった。

原因は僕だ。その場でただ反省するしかなかった。

事件を検証してみた。
僕が黒猫のしっぽに触れた時、黒猫は僕を視認してはいない。完全に死角だった。
結果、黒猫は誤解して背後にいたネコバスを襲った。反撃だ。
先ほどまで繰り広げられていた黒ぶちとの口論で、黒の緊張は高まっていたのだろう。
僕が3度目に触れた次の瞬間、黒はキレたのだ。
逃げ遅れていれば、間違いなく僕は黒猫に噛み付かれていただろう。
黒猫が見せた野性は恐怖そのものだった。
本当に怖かった。一瞬だけど、死を意識したんだ。

ノンフィクション  
現場検証。無残にも、ネコバスの  その後の2匹の距離。約10mだ。
毛が残されていた。本当にごめん。 意外と近いと思う。でも本当は・・・。

  
空を見上げた。晴れている。2匹   空を気にしてる場合じゃない。ネコバスが移動を開始した。
の関係も“晴れ”であって欲しい。  とりあえず大ケガはしてないみたいだ。厚い毛でガード!?

  
ごめんなさい。ネコバスに謝った。  一方の黒猫。「別に俺様は悪くない。」とでも言ってるかの表
その表情はどこか悲しげに見える。 情。確かにその通りだ。一応事情を説明してみたけど・・・。

黒猫に真実が伝わったかどうかは分からない。
ネコバスに謝罪の気持ちが届いたかどうかも分からない。
一つだけ確かなことは、彼らにとって僕の存在は邪魔だということだ。
それが分かったから、僕はこの場から離れるしかなかった。

ネコバスに出会えたことは嬉しい。でも結末は悲しい。
ある程度時間が経過したら、またここに来よう。そしてもう一度謝ろう。
それを誓うことが、その時の僕に出来た精一杯の償いだった。本当にごめんね。

凄く悲しい物語になってしまいました。反省してます。
文京区をめぐる冒険、次回も小石川植物園からお送りします。
はっきり言って次回の方が凄いです。さらなる怒涛の展開が待ってます。
見逃したら、一生後悔するよ。と、脅しておいてネコバス編は閉幕です(笑)
ご清聴、誠にありがとうございましたm(__)m

【参考ウェブサイト】
東京大学大学院理学系研究科附属植物園 http://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/
STUDIO GHIBLI HOMEPAGE!! http://www.ntv.co.jp/ghibli/
となりのトトロのページ http://www.geocities.co.jp/Playtown/1541/totoro.html
トトロの森 狭山丘陵 http://homepage3.nifty.com/gns/htm/sayama-top.html


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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ね~こ~ば~す~ (ナツ)
2004-07-25 05:06:56
みちゃった!見えちゃった!!

って、写真じゃだめですか?

そうか、映像でも見えなかったら、ほとんどの大人は「となりのトトロ」を見てても意味がわかんないですもんね・・・。(あれ?)

うしろ姿は、まさにネコバス!

次回も、サービスサービス☆ですか!?(爆)
返信する
写真でもOK! (タツヤ)
2004-07-25 09:42:36
ネコバスが見えたナツさんも

純真な子供の心を持っていますw

リアルネコバス、気に入って頂けたでしょうか。

次回も意外な展開が待っていることを保障します(^_^)v

サービスサービス☆です(笑)
返信する
Unknown (はたぼー。)
2004-07-25 18:46:44
TB感謝です。

随所で笑わせてもらいました。第1園猫(泣笑)

次回のほうがすごいってどういうことだろう?

ワクワク。。。



ネコバス!

体型はうちのと同じですよ。デカくて、フサフサで。

この次に謝りにいったら、乗せてもらえるかもしれませんね(^^)

これで、黒いのが魔女の宅急便のジジみたいにおしゃべりしてくれたらなあ。(ジジの真似してうちの猫に赤い首輪をつけました)
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猫たちの事情 (314)
2004-07-25 19:26:53
笑っちゃいけないと思いつつ・・・

なんだかタツヤさんが猫の仲間のようで面白いですよ。

ネコバス触りたい!!ふかふかしてて抱いたら気持ちよさそう!

しっぽがらぶりー!

それにしても黒猫ふてぶてしい顔してますね(笑)

タツヤさん猫見つけるのうまいですよね。

私なかなか見かけないんですよね。車で移動してるから見ないのかな?
返信する
コメント、サンクスです! (タツヤ)
2004-07-25 20:40:19
>はたぼーさん

よかったぁ、笑って頂けたんですね。

全体的に暗くなってしまったので、ちょっと心配してました(^_^ヾ

第一園猫はもちろん“笑コラ”からです。狙い通り!

ネコバス、そういえばはたぼーさん家の黒猫君たちと似てますねえ。

どっちもデカフサ。この条件が重要ですね。

ネコバスに乗れたらいいなぁ。せめて撫でてみたい。

小石川植物園の黒猫もジジみたいに可愛かったらいいんだけどなぁ。

どちらかと言えば、表情は映画『猫の恩返し』に出てくる猫の方かな。

ちょっと邪悪な感じがしました。ごめん。



>314さん

わ、笑ってる。真意は伝わったみたいだ。

僕が猫の仲間ですか。実際は凄い疎外感があったりします(^_^;)

やっぱエサ持ってないと信用されないのかなぁなんて・・・。

ネコバス、触りたくなりますよね。

もしかしたらトトロ以上の人気かもしれません。

ジブリ美術館にも行ってみたいなぁと思う今日この頃。

それと、猫を見つけるには色々と方法があるのですよw

狙い目は駐車場や神社、団地、路地裏など。

この季節だと、直射日光コンクリの上にはまずいないです。

たまには徒歩や自転車で外出しましょう(戒め)。

そうすればきっと会えます。なるべく視線は下方向で。
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なつかしいなあ。 (昔名KA-NA)
2004-07-25 23:04:28
昔は入場料無しでした。博物館学芸委員の実施研修をそこで受けました。

ネコ天国なんですね。
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実写版だぁ (jinx)
2004-07-25 23:24:55
ねこバスの実写版は珍しいですねぇ。

こんなところにいたんですね。



でも、あじさいよく残っていますね。

手入れがいいんですね (^^)
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コメント、ありがとう! (タツヤ)
2004-07-27 19:21:53
>昔名KA-NA

初めまして。

昔は入場無料だったとは知りませんでした。

時々でもいいから、無料開放してくれればいいなと思います。

植物園、お弁当持ってお昼ご飯を食べにいらっしゃる地元の方もいらして、

とても和やかな雰囲気でした。よっかったなぁ。

とりあえず見かけたネコは3匹だけでした。

彼らに会いに、ぜひまた訪れてみて下さい。

懐かしい思い出が溢れてくると思います(^_^)



>jinxさん

画伯にもオススメの場所です。

機会があれば、ぜひ実写版ネコバスに会いに行って下さい(笑)

本物は物凄い迫力がありますよ。

紫陽花も所々ですが咲いていました。

手入れをしている方に感謝です(^_^)
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Unknown (Rie。)
2004-07-27 23:08:44
小石川植物園、懐かしいです~。

学生のころ、すぐ近くに住んでいました。

そのころ油絵なんかやってたんで、ときどき写生に行ってたんですよ~。

入場券の記憶がないので、入場券なしのころだったのかな??

今はネコバスが住んでるんだ~。

それと、ウサギも!(その弐も見ました)



白山神社も懐かしい場所なので、アップが楽しみです。
返信する
やった! (タツヤ)
2004-07-28 18:24:08
小石川植物園をご存知の方に

記事を読んでもらえることはとても嬉しいです(^_^)

油絵いいですね。園内には迷うくらい対象物があります。

事実私は、記事には載せきれないほど多くの写真を撮りました。

Rie。さんも是非また小石川植物園を訪ねてみて下さい。

懐かしい思い出がよみがえります。動物たちも待ってます。



白山神社、UPしました。宜しければご覧下さい。
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