HYPER WAVLOG ハイパー・ウェイブログ

TRPG「CardWirth」のファンサイト!他雑多あり。

新作構想について

2010-06-28 15:42:45 | CW・シナリオ
就職関係は一段落といったところで、
久々にシナリオ制作してみたいなと思うように。

タイトルは『槍の町』。
ジャンルは基本的に拙作のひとつ
『バトルコレクター』と同じ街・店シナリオですが、
前回と比べてストーリー性を重視したものになる予定です。

ゼノブレイドに影響受けまくっています。

プロット『カルカヤとアルニカ』

2009-11-02 14:03:40 | CW・シナリオ
『カルカヤとアルニカ』
(以下ドラッグで続きを読めます)

 昔々、ある森の近くにカルカヤと言う子供がいました。

彼には薬草採りのお父さんがいました。
母親の方はすでに死んでいたので、二人は
森で採れた薬草を売って静かに暮らしていました。

 ある日、カルカヤが家の前でお父さんの帰りを待っていたとき、
森から見慣れない三人が出てくるのを見かけました。
それは親子連れらしく、その子供はカルカヤと同い年ぐらいの
女の子でした。

 突然現れた三人にびっくりしたカルカヤでしたが、女の子の両親は
「こわがらなくてもいい、私達は山の向こうから逃げてきたんだ」と
言いました。よく見ると、彼らは体中のあちこちが傷だらけで、
今にも倒れそうな状態でした。
 そこでカルカヤは家の近くにあった別の小屋を彼らに開けると、
家の薬草を幾つか、三人の為に煎じてあげたのでした。

 お父さんが家に帰ってきてから、カルカヤはこのことを
包み隠さず話しました。お父さんはこれに何も言いませんでしたが、
彼らに食事を運んであげるようとだけ、カルカヤに言いつけました。

 何日かたって、三人の家族はすっかり元気になりました。
中でもアルニカという名前のその女の子は
カルカヤととても仲良くなり、それからと言うものの
二人は森で毎日日が暮れるまで遊んでいました。

 しかしそんな日は長くは続きませんでした。
ある日の夕暮れ、いつものようにアルニカが遊びつかれて
森から帰ってくると、小屋の中で彼女のお父さんと
お母さんは見る影もないほどになって死んでいたのです。

 ちょうどその時、カルカヤも同じ場所にいたのでしたが、
アルニカは彼を振り払ってまた森の中に入っていったのでした。

 カルカヤはお父さんにこのことを伝えると、
急いで森の中に入ろうとしましたが、お父さんに止められてしまいました。
森の中には昼には見えない何かが住んでいて、それは夜に動き出すため、
かねてより、夜の森に入ってはいけないと堅く禁じられていたからです。

 次の日になってから、カルカヤはお父さんと一緒に森の中に
入りましたが、アルニカはもう見つかりませんでした。
カルカヤはとても悲しくなり、それから何度も森に入りましたが、無駄でした。


 それから何年か経つと、そんなカルカヤも立派な青年となって
体の動かなくなったお父さんに代わって森で薬草採りをしていました。

 そしてそれはある日のこと、彼が森の奥で帰る道が分からないまま
夕暮れを迎えてしまったときでした。
途方に暮れてある大木の根元に座り込んだ彼の目の前に、一人の可愛らしい少女が現れました。
 それは始めのうちは会ったことが無いとカルカヤは思いましたが、どこか見覚えのある顔でした。

「カルカヤ」

 か細い声で彼の名前を呼んだとき、カルカヤはその子が自分とおなじくらいに
成長したアルニカだと気付いたのでした。
 カルカヤはアルニカを抱きしめ、もう二度と放さないと思いました。
しかしアルニカは一緒に帰ろうとはしません。カルカヤがどんなに訳を聞いても答えようとしません。
 それでも、彼は森に何度もアルニカに会いに行きました。
森の中で彼女とは一週間に一度しか会えませんでしたが、それでもカルカヤは自分のことを幸せだと思いました。

 このことを不思議に思ったのがカルカヤのお父さんでした。
口止めされていたカルカヤは、お父さんにアルニカのことを何ひとつとして話さなかったので、
次第に彼は不気味にすら思うようになったのでした。

 そこでお父さんは蓄えていたお金をはたいて、街から冒険者をよこし、
カルカヤの跡をつけるようお願いをしました。
カルカヤはこの事に気付くと、逃げるように森の奥へと走りました。

 冒険者も急いでこれを追おうとしますが、なんと木々が勝手に動き出し、
いつの間にか道を失ってしまいます。
それでも何とか冒険者達は森の奥へ辿り着いたのでした。
 そこで彼らは、カルカヤが一本の木を抱きしめている姿を見つけました。
カルカヤは木を抱きしめながら、何度も「アルニカ」とつぶやいていました。

 冒険者はそこからこっそりとお父さんのもとへ戻り、このことを話すと
お父さんはアルニカについて幾つか打ち明けました。

 彼女の両親は山の向こうの国から逃げてきたらしく、追っ手がある日やってきたこと。
お金と引き換えに両親の居場所を教えた事。森の怒りを買って大怪我を負ったこと。
カルカヤがいたので、命だけは助けられた事。

 悲しくなったアルニカの事を森は可哀想に思い、彼女の悲しみが無くなる様、
その姿を一本の木に変えたのです。
しかし、それは彼女が本当に森に住まう者になってしまうこと、
つまりやがては人間には戻れなくなるかも知れないのです。

 冒険者がこのことをカルカヤに伝えると、
カルカヤは涙してアルニカに両親のことを
あやまり、もとの人間に戻って欲しいと伝えました。

 その涙が木の根元に落ちると、突然木が真っ二つに割れ、気がつけば
あの美しいアルニカが目の前に立っていました。
 二人は抱き合って本当の再会を喜び、めでたく結ばれたのでした。

 お父さんはアルニカに合わせる顔が無いと言って
森の奥へと消えたきり、二度と現れることはありませんでした。

―それから、カルカヤとアルニカはお父さんの小屋でいつまでも幸せに暮らしたという事です。


おしまい。

●解説とシナリオ制作依頼●

カードワースシナリオ用に初めて書き下ろした原作です。
グリム童話を代表とする童話に特有の、人間と人外との交流とそのエログロ、悲劇、異界からの帰還と
馬鹿かって思うぐらいラブラブにフェードアウトのハッピーエンドの要素を盛り込み、
それを童話風にシンプルにというか、こんなかんじにしか書けませんでしたという言い訳。

あと最近、難しいお話を作れない自分に気付きつつある…

アイディア板で以前、原案を出した事はありますが、あくまで要素や簡潔なあらすじだけのものに止まり、
これまでのシナリオ制作でも物語風の原作を作ったことはありませんでした。でも、こういうのもCWという前提のある無しに楽しいです。

一応、これを基に自身でシナリオ『アルニカのゆくえ』を作っている最中ですが、
あえて誰かに自身の自由奔放な解釈で作って頂きたいのです、お時間ありますでしょうか。
(拙作シナリオは今月末にテスト版を公開予定です)

魅力的な人物と心情描写が求められるって点で、
『ジゼリッタ』や『エトワール』で御馴染の楓さんに描いてもらったら原作が霞むぐらい物凄い事になりそうだし、
クエストさんが描いたら良い意味での殺伐とした仕事人雰囲気とかスタイリッシュなインターフェイスを盛り込んでくれそうだし、
…いや、ここはごちゃごちゃ言わずに本当に時間がある方で良いので、誰か描いてくれませんかというお話です。
企画のつもりですけど、シナリオをプレイするだけの人にはどうでも良いお話ですので、
飽くまでも個々プレイヤーが楽しめるシナリオとして作っていただけると幸いです。

タイトル:自由(フォルダ構成上『アルニカのゆくえ』以外でお願いします/原作表記はRMだけで十分です)
原作内容の改編や解釈・設定追加:ほぼ自由
(本筋がある程度整っていれば、マルチエンド方式、バトル物、リドル系、恋愛ものなど色々自由)


あとは薬草採りのお父さんがブランドーさんみたいなロクデナシの親父でも構いませんし、
アルニカが「決着ゥ――ッ!」って星型の痣を指差すようなぶっ飛んだぐらい変わったヒロインを見てみたいです。

シナリオを作ってくれるだけでありがたいです。
原作側としてストーリーやシナリオ形式への指摘や要望は特にしませんが、
テストプレイや完成シナリオの紹介やレビューはぜひともやらせていただきます!!

テスト版継続中&新作状況

2009-03-20 16:27:29 | CW・シナリオ
テスト版『勇者カイの物語1』を更新しました。
この更新版でテストは終了し、次は正式版で公開予定です。

それから、もちろん第二章リメイク版も制作中ですよ。
仲間の加わる前編、そしていよいよ敵との戦いとなる後編の二部構成となります。

―勅命により城に呼び出されるカイを待ち受けているものとは…?
そして、この二章では途中までは原作とほぼ同じ展開ですが、
後編より新しいエピソードが挿入されます。

そしてオリジナル版とは異なる結末、
いうなればもう一つの最終章として第三章を考案しています。

ひとまずは第一章をお待ちください。
そしてそろそろ拙作の最新シナリオとして
『芋虫』のテスト版も公開しようと思っています。

新作のテスト版を公開しました

2009-03-14 15:03:25 | CW・シナリオ
 予定通り発表していた3つの内、ひとつを藤野亭のアップローダを
利用して公開させて頂きました(キミの予想は当たったかな?)。
 できれば3作とも行きたかったですけど、最近忙しかったので
既に完成していた一作の画像差し替えを経ての公開となります。

 そして今日で忙しいのもひと段落
(まだ全て終わってはないですけど)。
残る2作の完成に尽力したいです。


 あとこの場を借りてタナカさん、
お褒めの言葉を頂き、すげえ光栄でっす!
サタスペって面白そうですね(高いので買いませんが)。
実際のTRPGをやらずにCWをやっている身なので
機会があれば、やってみたいです!

 ちなみにサタスペ新版は、CWシナリオ制作の際に
中世ファンタジーの資料としてこれまで何度も
お世話になっている新紀元社の本だったりします。
 おもに武器や服装などの関係で助けられてますねー。

新館更新しました。

2009-01-29 15:45:02 | CW・シナリオ
新館を更新しました。
とはいえ、デザインが未決定の為、
まだ真っ白ですが…(本館も真っ白ですけどね)。

先日のコメントで1mbより上はアップできないという事を
お知らせ頂きましたが…
マニュアルを見てみると、「500kb」より上は無理…え!?

しっかりと読んでおけば良かったなという後悔。
とりあえず、とことん低容量かつ中身重厚なシナリオを目指して(?)
作っていた「彷徨いの迷宮の鬼獣帝」の意味がここで活きてくるのでした。

そういうわけで、新館でも鬼獣帝をDLできるようになりました。
本館のものから文章が修正されて、少し読みやすくなっています。

…にしても、恐らく本館は今後、
専らシナリオ倉庫としての活動になるのだな…という予感がします。

11月は特別なお休みが二日もある

2008-11-05 13:50:11 | CW・シナリオ
「葬儀屋シェリィ」新作をまだ作っているのですが…
実際にエディタ上で作っているというよりは、
システムや内容を紙に書いてまとめているのが現状。
スクリーンショットは完成間近になったらにしますね。

ある程度完成する度にエディタに入力して作っています。
終盤(オチ)はほぼ完成しているのですが、
序盤の展開に難があって、そこから中盤にかけて作り直しをしています。

しかし中でも一番厄介なのが人物デザイン。
改めて「~不思議の館」をプレイしてみたのですが、
NPCがほぼ一人という設定上、物語のバランスをとるのが簡単だったのに
対して今回は通常の街シナリオと同じぐらいの数になるので、
人物の性格や相互の関係にも注意せねば…というのは嘘。

絵を描くのが大変というか、絵を描く時間がないので
なかなかシナリオを作るモチベーションも上がらない状態なのです。
かと言って代役カードを使ってしまうとそのイメージが焼き付いてしまうので、
簡単に使うことも出来ない。

逆に言えば、それだけ今回は丁寧に作っていると思って下さい。
拙作のNPC主導型としては成功した方に入るシナリオですので、
それなりに気合いを入れているのです。
また、制作中に幾つかの余計なアイディアも浮かんでしまいました。
それはシナリオ公開までのお楽しみということで…。

それともうひとつ。
今回は前作と違い「二周目」は存在しません。
周回プレイはしなくて良いと言うことですが
これが何を意味するのか…も、お楽しみに!

今月末から来月初旬にかけてのテスト版公開を予定しています。

鬼獣帝がギルドにアップされてない…

2008-10-02 11:27:48 | CW・シナリオ
なん…だと…!?ちゃんと投稿したはずなのに…。
調べてみると、9月14日にシナリオを本館にアップし、
その日のうちにギルドに投稿したはずなのですが…

15日に他の方の新作がアップされて以降、
まったく新作が出てこない状態…嘘…だろ!?

そちらは何かあったか、僕の記憶に異常があったかで片付きますが、
シナリオそのものはいたって健康に(笑)本館でDLできます。
そしてッ!うれしいことにッ!!
タナカさまのサイトでレビューを頂きました。ありがとうございます。

言い忘れていました。
半月ぶりのブログ更新です。
何をしていたかと言いますと、大学の部活、勉強、そしてプラチナ

カードワース活動再開。
次回、「葬儀屋シェリィ新作」のスクリーンショットを初公開…予定!
シナリオそのものでないところが詐欺っぽい。
初期のころの※開発中の画面です(笑)を大公開!

楽しい夏は終り、いよいよ秋を経て冬へ…

乞うご期待!

調べてみると、意外にも実はどれも似たり寄ったりだった

2008-09-18 16:04:45 | CW・シナリオ
ポケモンも絶好調ですが、カードワースも久々に。
今回は勝手に自分のシナリオ分析でもします。
今後のシナリオ作りにおいて、参考になる(自分が)のです。







シナリオ名 ジャンル 主な舞台 登場NPCの種類
呪の鎮魂曲 長編・ダンジョン 屋敷 貴族系・村人
カイゼルベルクの大魔鏡 長編・読み物? 冒険者・科学者、市民など
フェイク ザ フェイス 長編・シティADV 科学者、市民など
黄昏の案山子 中編・リドル・戦闘 貴族(領主)・村人
ブー!ジャコランタン 短編・ギャグ 村人
葬儀屋シェリィと不思議の館 長編・探索 屋敷 葬儀屋
彷徨いの迷宮の鬼獣帝 長編・ダンジョン 遺跡(村にある) 村人
葬儀屋シェリィ新作 長編・シティADV 葬儀屋・市民・貴族


ここからわかることは…赤字部分に注目すると、
「極めて制限された範囲内での冒険」しか存在しないこと。
「町から町に移ったりする」壮大な冒険とか、
「森や砂漠、山や海などを自由に駆け巡る」シナリオが一つも存在しません。

加えて登場人物もですが
「貴族・村民・市民」だけ…
参考となる中世時代を考えれば、こうなるのは当たり前なのですが、
特に貴族の登場するシナリオは必ず「主人」「使用人」が
セットで出ているあたりが特徴です。これも当たり前かもしれませんが…。
貧困層の社会はまだ題材にしたことがないので、これに注目。
ちなみにメインNPCに女性が多いのも特徴…今までに公開した
7作中4作が該当。作者が男だからだな、こりゃ。


上記の作品に加え、現在もう一作品構想中なのですが、
これも舞台が「宿」だったり…

次作るとしたら、極力これらと被らない要素で構成されたシナリオを
作りたいです。それこそゼロシリーズで自分に与えた課題でも
ありますから…

つまり
「広大な舞台(※エリアが多いわけではない)」に
「貧困層NPC(※それも男)」なシナリオ…なのだろうか?
ごめん、いまいちインスピレーションわかない…。

そろそろ停滞します

2008-09-11 14:32:44 | CW・シナリオ
ポケモンプラチナが明後日発売…つまり、
一か月近いカードワース活動停滞時期が始まるわけです。

一応プラチナプレイのひと段落後に活動を再開しようと思っています。

公開予定シナリオ
・バトルコレクター
・呪の鎮魂曲
・葬儀屋シェリィ新作
・バトコレ+(前回紹介した特別シナリオです)

ポケモンのプレイや感想を記録したものを他に掲載予定。
それでは!