四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

中秋の名月と月下美人

2013年09月24日 19時55分50秒 | 四季の花
 今年(2013年)の中秋の名月は、9月19日(木曜日)でしたが、当分は「少しだけ欠けた名月」の
年が続き、次に中秋と満月と重なるのは、8年後2021年とのことですので、東京オリンピックの
翌年となりそうです。

 ところで中秋の名月の前日と前々日に、拙宅で7月に咲いた同じ鉢植えから二度目となる
月下美人が咲いてくれました。
前回は3輪のみでしたが、今回は二日にわたって計7輪の花が咲きました。

 折からの中秋の月の光を浴び、神々しいばかりの白い大輪の花を開き数時間を咲き継ぎ
朝日の中で萎んでいきました。まさに一夜花の儚い命を力の限り全うしたとの印象が
あります。

 雅で艶やかな花の姿と、甘い優雅な香りを伴い咲く花に、今回も時の経つのも忘れて
見惚れてしまいました。

 花の姿を写真に収めようと、撮り続けましたが月下美人のもつ、神々しいばかりの
深い輝きを写すことはかないませんでした。
コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

酔芙蓉

2013年09月14日 10時08分14秒 | 写真
 晩夏を彩る花の中で、酔芙蓉には格別の思いを抱いて参りました。

 晩夏の陽光の中で純白の大輪の花を開き、空が茜色に染まるころ
その色をまとうかのように花びらを染め静かに散っていきます。

 楚々として咲きながらもひと日の花の命を全うし、きっぱりと散る
花の矜持に幾たびか諭される思いを抱いて参りました。

そんな花を、31音律の短歌の器に盛ってみたいと思います。

 ☆きみ偲ぶ 思いのゆえか 酔芙蓉 白き花弁を くれないに染め
 ☆それぞれの想いに染まる 酔芙蓉 触れもみざりし 血潮にも似て
 ☆夕茜まといて咲ける酔芙蓉 絶ちえぬ思い 秘めてなお燃え
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする