ディフェンダー の判断
ディクレアラーもディフェンダーも26枚のカードを見ながら判断出来るが
ディクレアラーは自分達の戦力の全てを知っており、ディフェンダーのどちら側に問題と成るキーカードが有るのか
ゲスを当てるだけでBest Playが出来る。
それに引き替え、デイフェンダーは肝心なキーカードがパートナーに有るのかディクレアラーに有るのかゲスする必要が有り
ひとつ間違うと取り返しのつかない事が多い。
但し、ダミーを右に見ているディフェンダー
Noth(パートナー)
?
East(ダミー)
♣AQJXX
South(貴方)
♣632
上図のような場合 ♣Kingを誰が持っていても関係なく このスーツで5トリック勝たれるか
少なくとも1トリックもNSは勝てない事が判ります。
Nothには判断出来ない事ですが、ダミーの下手に居るSouthは判っています。
右に見ては弱い所、左に見ては強い所、と言う格言のようなものを記憶している方も多いと思います。
これは間違いでは有りませんが、万能薬では有りません。
例えば
4♠ by West East(ダミー)
OL:♣4 ♠KJ5
♣4-♣3-♣K-♣8 ♡Q42
と♣Kで勝ったら、貴方は何をリードしますか? ♦T54
♣QJ63
South(貴方)
♠A2
♡974
♦Q876
♣AK2
候補としては
A.何が何でも、パートナーのリードを尊重して、♣A、♣2 と続ける。
B.右に見ては弱いものだから、♦6
C.♡4
D.♡9
A.パートナーがオープニングリードを選んだ段階ではダミーの♣は見えていないから
♣Aを続けて、♣QJをエスタブリッシュさせて喜ばれるとは考えにくい。
若しパートナーが♣4のシングルトンですぐラフ出来るなら簡単にダウンしますが
その場合Westは♣5枚を持っているようなビッドをしたのか?
或いは♠Aが有るから、刈りに来られてからでも間に合いそう。
詳細に検討すると、ダミーからスモールを引き、ハンドからTでなく8を出したのは
余分な情報の垂れ流しで良くないPlayと言える。(ほとんど♣TはWestに有ると推察出来る)
B.パートナーが♦にA又はKを持っているなら最悪パートナーの方から♦をリード
しても問題ない。
C.♣2個、♠1個勝てそうなので、後1個作り出せばダウンさせる事が出来る。
♡Kをパートナーが持っている場合、South からリードする必要が有る。
D.4と9との印象の違いは、Nothが都合良く♡Kで勝った場合。
Southに♡Aを期待して♡を続けるかもしれないし、最初に♣Kが勝っているから
♣に戻るかもしれない。このハンドのようにクラブのルーザーが無くなる事の無い場合
どちらでも問題なくダウンするが、♡Aを期待させない為には
4よりも9の方がトップオブナッシングのイメージが強いだけ優れていると思う。
以上はほんの一例に過ぎないが、自分の側で判ったり、想像できる情報が有るならパートナーが方向性を誤らないよう
少しでも親切な情報提供を心掛けましょう。
或るスーツのバリュウを示す事も大切でしょうが、どう転んでも役に立たない小さなクズ札を捨てて、パートナーにそのスーツのブレイクを知らせる事が喜ばれる事も有り得ます。