うつくしいほし。そして、次のステップへ・・・

「こんなもんか・・・な。」

最近はいつもパソコンとスマホの画面と睨めっこしながらそんな事を呟いている。
自分の中では着々と次のステップが始まっている・・・。











ＧＷ前から始まった一連の大掛かりな２つのイベントが終わった。
『名鉄百貨店ハンドメイドマーケット』と『クリエーターズマーケット』
前後してまだイベントは有るものの、これら２つは今年上半期の大きな山場として位置付けていたものだ。
結果は大成功とは言えなかったものの、もちろん悲観する内容でもなかった。
でもそれ以上に大きなものを、手に入れた気がする。



人の繋がり



どれだけお金を出しても買えないプライスレスなそれは、いつも突然やって来る。










「・・・・・分かる？」

名鉄百貨店で、小中学校の同級生と数十年ぶりに再会をした。
姿形は数十年前と同じとはいかないが、９年間も毎日のように同じ校舎で顔を合わせていた仲間、面影を読み取る事は容易かった。

「ああ。もちろん分かるさ。」
俺は迷わず答えた。
聞けば奇遇にも彼の奥さんが金山で俺の露店に来た事があるのだという。
しかしながらそんな縁を辿ってわざわざ足を運んでくれるとは・・・。

「頑張ってるんだね・・・。」
俺より何倍も頑張っている彼は呟いた。
彼は多くを語らなかったが、経た時が壁になるような記憶の曖昧さはお互い微塵もなく・・・そんな時は懐かしい空気だけが緩やかに流れる。

翌日、今度は彼の両親が訪ねて来てくれた。

嬉しいじゃないか・・・。

彼とは幼少時代、親友と呼ぶには足りない距離にいたのかも知れない。
だが逆に、そんな位置に在った俺を彼は訪ねてくれた。
お互い歳は取っちまったが、同級生は財産だという事を彼に教えられた気がする。
あの時代、遮二無二真っ直ぐに道を突き進んでいた俺は、まだ生きているのだろうか・・・。
確かに輝いていたあの頃を知る彼の目には、今の俺はどんな風に映っていたのだろう・・・。










「・・・・・・・・・・」

そのメールには、感謝の言葉がギッシリ詰まっていた。

名鉄百貨店で行灯を購入し、「母の日だから」と他県の母親に贈ったお客さんから１通のメールが届いた。
そこには、

実は認知症により感情が出ない母親が、行灯を見て喜んでいること
その母親を見た父親から、泣きながらお礼の電話があったこと
その話を聞いてプレゼントした自分達夫婦も嬉しい気持ちになったこと

が、こぼれ落ちそうなほどの感謝の言葉と共に書かれてあった。



人の心を動かすのは、人の心



最初の99％は知らない。
お金かも知れない。
だが最後の琴線に触れる１％は、心。
少なくとも、俺はそう信じている。

人里離れた高知の山奥で・・・木を愛でながら、時に木達に話しかけ、黙々と行灯に命を吹き込む１人の作家の魂が、100の蛍光灯でも及ばない１つの明かりを人の心に灯す。

そういう作品を、そしてそういう力を持った作家さんをもっともっと、世に送り出して行きたいと思う。










「・・・・・」

ハニカミながら近付いて来たその女性が何も言わなくても、俺には分かった。



気まぐれな、全くコンスタントさに欠ける俺の活動のせいで、今までにも多くの常連さんを失っている。
狂ったように毎週露店をやったかと思えば、１年も２年も平気で音信不通になる・・・。
そんなポンコツアーティストには当の自分でさえも何度も愛想を尽かせてきたのだから、他人が興味を失うのは当然だ。
ポートメッセに現れた彼女も俺が失ってしまった１人だと・・・少なくともその日まではそう理解し消化してきた。

久々の再会。

何年振りだろうか・・・・・四日市ドームで初めて会った時、今目の前にいる女子大生の彼女はまだ中学生だった。
それから彼女の親妹を含めて毎回のようにどこかのイベントで、また時には金山で、顔を合わせていた。

「最近見ないなぁ・・・」

そう思いつつも、自分の力の無さに負け、イベントにも出店せずの日々が続いていた事は確か。

だが再会は奇遇の上に、やって来る。
親が会場で一瞬見かけた俺を、彼女が探してくれていたのだという。

縁は異なもの味なもの

昔の人は上手く言ったものだ。

１度途切れた糸が、再び繋がってゆく・・・。
こういう目に見えない部分が、きっとこれからの財産になってゆくのだろう。















ずっと考えていた事がある。

「どうしたらもっと情報の発信力を持てるのだろう」

せっかく素晴らしい作品を見つけても、魅力的なアーティストを見つけても、発信力が乏しければ彼らを輝かせる事は出来ない。
現状は１人でやっているようなものなので、多くの策を同時に実践することは無理だ。
だがその中にいても、精度の高い「何か」は出来る筈。
そう考えた。



スマホを手に入れ、



Twitterを始めた。



操作にかかる時間や手軽さを冷静に推し量れば、Twitterには情報の連動性や拡散能力もあり、最も合理的なアイテムの１つを手に入れたに違いない。
現在のスマホ操作のスキルを考えれば１日の時間に足が出ており(寝る時間が削れているということ)非効率だが・・・まだまだこれから。
とりあえず、階段は一歩上がった。















ラジオに出るかもしれない。

実は先日、友人トラマツ君のラジオ出演に付いて行ったら、ナント！俺のラジオ出演が決まってしまった。
放送局は名古屋とその近郊をテリトリーとするFM局。
Ustreamの放送も同時進行しているみたいなので、システム的にはテレビ局とそんなに変わらないかも知れない。

そこで１つ、自分の中でも今後に繋がる旗を立てられたらいいなと思っている。



あくまで余談だが・・・ここのラジオ局、月一30分３万円程度で番組枠が買えるとか、買えないとか・・・。
もし月一でもラジオ番組が持てたら、それこそ『情報発信』という意味でも面白いのになぁ・・・。