着物の仕立て屋 花梨の日々つれづれ

着物のお仕立ていたします。
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ちょっとわくわく (自分で帯を作りたい)

2014年04月10日 | 和裁

 ちょっと思うとこころがあってワクワクしてる。
そもそもの起こりは、着付け教室で先輩方レッスンで「昼夜帯」、もしくは「腹合わせ帯」が必要との事で、だけどこれが意外とない。ポリはあるのだけど正絹はなぁ~状態。
で、普段用に一本、ポリでもええかでオクで購入。


やっぱり、ポリはポリ。全然締まらないでやんの。あげく、表が泳いでて生地ダルダル。



(千円で購入した私のボディは、紐を持ってくれる、笑)

練習に使ってるレーヨンの博多織の帯は緩まなかったので安心してたらこれだ。

で、ないなら作ればいいやんと思い、捨てる前の黒繻子の全通黒共帯(昼夜帯の裏は黒繻子が普通)があったから仕方ないが洗い張りに出した。後は反対の柄生地を探すだけ。

そこで悩んだのが帯芯の入れ方。そもそも表裏を使うために芯の具合が分からず先生に聞いてもやったことがないとのお言葉。凹む。ただ、ネットで拾った知識では帯芯を2枚入れるらしい。
普通の袋帯のように縫い代も芯代わりにして1枚でも良いかとも思ったが、私は縫い代が表にひびくのはちょっと好きじゃない。

で、薄めの芯なら良いんじゃね?で薄めを2枚注文。実験半分だったので不良品。一本430円。
不良品に選択権はないけど、そこそこ薄いのが来たので無問題。





しかしながら袋帯用。着物生地を帯にする場合、帯芯とのそ具合が必要不可欠で塩瀬とかの帯にはそれ専用があって片面ケバケバしてケバケバのほうを生地に添わせる。このケバケバを作るために「真綿を貼る」という解決策があってハンカチ真綿を芯に伸ばしてつけ、その面を生地側に添わせる。



塩瀬用帯芯



ハンカチ真綿、2枚500円。安いらしい。


実は私、ハンカチ真綿を見るのも貼るのも初めて。以前、塩瀬の名古屋を修理した時その芯がそれだって、知らなかったので捨てようかと思ったら手持ちがなくてそれを入れ直したんだけど、びっくりするくらい良かったから今回挑戦。

真綿は良いとして今度は帯芯の収縮率が不安になり、実験で帯芯を一晩水にドボン。結果1丈2尺6寸が5寸ほど縮んだ。だいたい1尺で4分弱の縮み方。帯の表がダルダメしてるのは帯芯が汗とか水分で縮んだせいね。


ちょっと脱線。
この辺りまで考えたら欲が出て、黒繻子の昼夜より洒落袋に移行。
先月購入したこれのせい。




表生地は決まったので裏生地を検索中。


ちなみに、ここまでするのに2ヶ月くらいかかってる。



本当に自分のって、進まない・・・



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